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2015年今冬のロタウイルス流行状況は?「正しいうがい方法」を知っておこう!

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ウイルス感染症の中でも、胃腸炎の原因となる「ロタウイルス」の流行時期は他よりも遅く始まる傾向にあり、2~5月頃にかけては(特に感染率の高い5歳未満の乳幼児は)注意が必要です。

 

現時点(2015年11月まで)では国立感染症研究所発表によるロタウイルス検出数(定点病院あたり)は平均0.10未満(ピークでは0.6~0.8程度まで増加)であり、まだ本格的な流行は見られないようですが、免疫低下や喉粘膜の炎症などウイルスに罹りやすい状態を改善しておくといった対策は、今から開始しておくことが重要です。

 

ウイルス感染予防は「毎日のうがい」を見直すことが大事 

喉粘膜の改善やウイルスの侵入を防ぐ方法のひとつとして「毎日のうがい」がありますが、水単独によるうがいの他に「ポピドンヨード(殺菌作用)」「アズレンスルホン酸ナトリウム(抗炎症・修復作用)」などの薬液を用いたうがい方法もあります。ただ、ある研究ではヨードうがい薬を毎日行うことでかえって感染症への罹患率が上がるとされていることから、安易に使用しないほうが良いという意見もあります。

 

ヨード系うがい薬とは? 

市販で購入できるヨードうがい薬の代表的なものは「イソジン」ですが、有効成分はポピドンヨードという成分で溶液1ml当たり70mg(約7%)含有されています。

 

ポピドンヨードはヨウ素(ヨード)にポリビニルピロリドンという化学物質を結合させたもので、殺菌効果を示すときにはヨウ素だけが分離して細菌・ウイルスに作用するという形になっています。

 

ただ、ポピドンヨードを使用するとかえって症状が悪化したという症例も報告されており、下記の京都大学保健管理センターによる臨床試験の結果では「ヨードが喉粘膜の常在細菌叢を壊したことで、ウイルスの侵入を誘発した可能性がある」と結論付けられています。

 

■ヨード系うがい薬の連続使用が、風邪発症率を増加させたという臨床試験(京都大学保健管理センター・川村孝教授の研究グループ)

【試験概要】

2002~03年の冬季に全国18地域でボランティア387名を3群に分け(「ヨード液うがい群」「水うがい群」「特にうがいをしない群」)2カ月間のうがい慣行ののち、風邪の発症率を調べた。

 

【試験詳細】

・「ヨード液うがい群」では、水約60ml中にヨード液2~4mlを希薄させ3回以上/日うがいを行った。

・「水うがい群」では、水約60mlで3回以上/日うがいを行った。

・両群の1日うがい回数は平均3.7回であった。

【結果】

1ヶ月当たりの風邪発症率は、

・「特にうがいをしない群」で100人中26.4人

・「水うがい群」で100人中17.0人

・「ヨード液うがい群」で100人中23.6人であった。

 

⇒つまり「ヨード液うがい群」は、「水うがい群」よりも風邪発症率が約1.4倍高く、「特にうがいをしない群」とほぼ同等の発症率となった。

 

一番良い方法は「煮沸していない水道水によるうがい」 

前述の試験結果は、風邪の感染率に関するものですが、風邪の原因の80%がウイルス性によるとされていることから、ロタウイルスに関してもヨード液使用で(喉粘膜の細菌叢が弱まることで)同様のリスクが生じると考えられます。

 

では、代わりにどう対策をすれば良いかということですが、同大学の川村教授によると、「水でうがいすることは、ウイルスそのもの、もしくはウイルス増殖に必要な酵素プロテアーゼを洗い流すことに繋がっている可能性があり、また水道水に含まれる塩素が何らかの効果を発揮したと考えられる」と述べられています。

 

水道水は煮沸させると塩素が揮発してしまうため、保存せずに蛇口から出たそのままの状態でうがいをすることが最も効果的であるといえそうです。 

(photoby:pixabay)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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