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気になる病気・症状

潰瘍性大腸炎の炎症抑制に「ニンニク油」が有効となる可能性がある?

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近年、潰瘍性大腸炎の炎症・免疫抑制効果を持つ保護剤の一種として「ニンニク油」が有効である可能性が米科学誌(Life Sciences誌オンライン版)において報告されました。 

ニンニク油を大腸炎モデルマウスに投与したところ、炎症性物質の発現低下と、大腸粘膜の顕著な改善が見られたと述べられています。

 

潰瘍性大腸炎とは? 

潰瘍性大腸炎とは、自己免疫疾患の一種と考えられており、症状として主に「大腸粘膜のただれ・激しい腹痛や下痢が繰り返される」という疾患です。

 

近年では、安倍晋三首相が自らの持病として公表したことで注目度が高まりました。治療薬としては、従来のステロイド剤・免疫抑制剤・抗炎症剤(サラゾピリン)がありますが、2004年にはサラゾピリンの副作用を軽減した徐放剤であるアサコールも新たに登場しています。

 

 

潰瘍が生じる原因 

腸粘膜の炎症や潰瘍が生じる原因は免疫寛容の破綻による自己組織への免疫反応が主であると考えられていますが、その他にも腸内細菌由来の硫化水素が許容量を超えて発生しているためであるという指摘もあります。

 

 

主な症状 

主に「粘血便・下痢」や、重症例では「発熱・体重減少・腹痛・貧血」などを生じることもあります。

 

 

研究の詳細 

前述の米科学誌による報告では、エジプト・タンタ大学のMohamed Balaha氏らの研究で、大腸炎モデルのラットにニンニク油を摂取させたところ、「抗酸化作用・抗炎症作用・免疫調節作用」が認められ、また腸粘膜自体の改善も認められたとされています。

 

ラットへのニンニク油投与で、大腸炎が軽減されたという実験(エジプト・タンタ大学のMohamed Balaha氏ら)

【実験内容】

薬剤誘発性の大腸炎モデルラットにニンニク油(25・50・100mg/kg/日)を経口投与した。

 

【結果】

・過酸化水素・腫瘍壊死因子(TNF-α)・インターロイキン(IL)-1β・IL-10レベルが増加抑制・又は低下した。

・用量依存的に、大腸粘膜の著明な改善(肉眼的、顕微鏡的)が生じた。

 

 

このように、ニンニク油には潰瘍性大腸炎の抑制をはじめ、様々な炎症性疾患の改善が認められる可能性があります。ただ、生ニンニクをそのまま摂取することはアリシンの毒性が生じる可能性があるため、注意しましょう。

 

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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