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草むらに潜むマダニ感染症に注意を!「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の予防法

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春~秋にかけて、野山に生息するダニなどが媒体となりウイルス感染を引き起こす「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」という感染症があります。

 

この感染症による国内の感染者数は170人(うち死亡者数47人)であり、徐々にその感染者数の増加が見られることから、暖かくなる季節には注意が必要と呼びかけられています。

 

従来、この治療法や予防のためのワクチン接種はない状況でしたが、最近になって愛媛県の感染者の方から抗体が発見されたことで、近い将来ワクチンが開発される可能性が高いと報告されています。

 

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは?

SFTSは、2011年に発見された新しいウイルス(ブニヤウイルス科フレボウイルス属)の感染症で、その媒体となっているのがマダニであるという特徴があります。

 

国内では、2013年1月に海外渡航歴のない方にSFTS感染が初めて確認され、それ以降現在まで170人程度の患者が報告されています。SFTSウイルス感染では以下のような特徴が認められます。

 

■感染経路

マダニ(フタトゲチマダニなど)、ヒトからヒト(血液等の患者体液との接触)

 

■マダニの特徴

固い外皮に覆われた比較的大型(吸血前で3~4mm)のダニ。通常の家庭内に生息するヒョウダニとは異なり、主に森林・草地などの屋外や市街地に生息。

 

■感染による症状 

・発熱

・消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)

・その他(頭痛、筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状、リンパ節腫脹、皮下出血や下血などの出血症状など)

 

■感染年齢

年齢中央値は74歳

 

■流行時期

5-8月の発症例が多いが、マダニの活動時期は4-11月まで

 

■発症地域

西日本中心

 

■潜伏期間

6日~2週間

 

■致死率

6.3~30%

 

■治療法

対症的な方法しかなく、現時点では有効な薬剤やワクチンはない。

 

SFTFの感染予防方法  

前述のように、SFTFはワクチンや感染後の治療薬が存在しないため、「マダニに咬まれない」ことが重要となります。特に、マダニの活動が盛んになる春~秋頃に野外で活動する際には以下の点に十分注意してください。

 

・長袖・長ズボン・長靴などを着用し、皮膚の露出を避けます。

(服の裾を中に入れ込むことも重要です)

 

屋外活動後、着用した服や道具にマダニが付いていないか確認します。

 

帰宅後にすぐ入浴し、身体の刺された跡がないかチェックします。

 

着用した衣服はすぐにナイロン袋などに入れて縛るか、洗濯します。

 

マダニに刺されていた場合はどうすれば良い? 

マダニに刺されても痛みもかゆみも感じない場合が多いとされていますので、注意が必要です。もし刺されていることが分かった場合、以下のような対処法を行いましょう。

 

1)吸血中のマダニを見つけた場合

⇒個人で抜かず、できるだけ医療機関で処置します。

 

マダニ類は体部をつまんで引っ張ると口器がちぎれて皮内に残ってしまう可能性があります。口器を残さない方法でマダニを除去する必要があります。

マダニ類をつぶしてしまうと、病原体を持っていた場合体内に入りやすくなるため、つぶさず慎重に除去する必要があります。

 

2)刺された跡があった場合

⇒すぐに医療機関を受診しましょう。

 

これから春になる季節はダニが活発になりますので、野外で活動される方は十分注意しましょう! 

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-31掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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