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「夏生まれの赤ちゃんが将来健康になる」!?妊娠中の日照時間がカギ?!

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産まれてくる赤ちゃんは少しでも健康な子であってほしいと誰もが望んでいますよね。2008年京都大学の研究で、「妊娠期に日光を良く浴びた場合、頭蓋癆(ずがいろう:頭蓋骨を指でおすとピンポン球のようにへこむ状態)の発生率が低下する」という結果が報告されました。

 

日照時間と生まれ月が関係?

頭蓋ろうの原因として日照時間と新生児の生まれ月の関連性が報告されました。(※11月までの夏の日光を浴びて出生した場合は低確率、4月まで冬の日光を浴びて出生した場合は高確率とされる)

 

またさらに、海外研究でも妊娠中に日光を浴びることのメリット(浴びないことのデメリット)に関する報告が増加しており、可能な限り日光浴を行うことが推奨されています。

(※メリットとは「6-8月生まれの新生児は体格がよくなる(身長・体重が大きくなる)。デメリットとは、「乳児期の一過性のビタミンD欠乏症が将来の1型糖尿病のリスクを3倍に上昇させる」「将来の骨量が明らかに低くなる」など)

 

京都大学の研究の詳細 

京都大学の依藤亨医学研究科講師らの研究グループによれば、妊娠中の日照時間の少なさ(冬季の日照時間)と頭蓋癆に明らかな相関があったと報告しています。

 

また、日本では正常新生児であっても潜在的にビタミンD欠乏となっている場合が非常に多く(潜在性ビタミンD欠乏症)、特に母乳栄養児にその傾向が見られるため、なんらかの対策が必要と述べられています。

 

■妊娠中の日照時間と新生児の頭蓋癆発症への関係が示唆されたという研究

(京都大学/The Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism2008年)

 

【研究内容】

産婦人科病院で1年間に正常出産したと見られる母親1120人を対象に、新生児の「頭蓋癆」の有無を生後5-7日目に検討した。

 

【結果】

・22%にあたる246人に頭蓋癆が認められた。

・発症率には、明らかな季節変動があった(4-5月出生児が最も発症頻度が高く、11月出生児が最も低頻度となった)。

・この季節変動は、日照時間と相関があった。

・頭蓋癆が認められた新生児は、正常の場合と比較し、くる病マーカー(血中ALP)が高値となっていた。

・また約37%に、血中ビタミンD量のマーカーが低値となっていた。

・母乳栄養児では約57%が血中ビタミンDに異常低値が認められた(人工・混合栄養では全員が正常範囲内であった)。

 

海外の大学研究の詳細 

また、英ケンブリッジ大学の研究では、「夏生まれの人が健康になる理由は、妊娠中期(妊娠13~24週)に日光をより多くあびるため(出生前の胎児のビタミンD曝露量が増大するため)」が関連していることが示唆されています。

 

■夏生まれの子どもは冬生まれの子どもに比べて、健康な成人になる可能性が高いという研究結果

(英ケンブリッジ大学・John Perry氏ら/Heliyon10月12日号)

 

【研究内容】

英国の男女約45万人を対象に、「誕生月・出生時体重・思春期の始まり・成人期の身長」に関するデータを分析した。

 

【結果】

・夏生まれの子供は、冬生まれの子供よりも出生時体重がやや重かった。

・6月~8月生まれの場合、冬生まれに比べて成人期の身長が高かった。

・夏生まれの女児では思春期の始まりが遅い可能性が高かった。

(※遅い思春期はより良い成人期の健康と関連しているとされる)

 

赤ちゃんを「ビタミンD欠乏症」から守るためにできること 

先ほどの京都大学の研究結果のように、春頃に出産した場合や母乳栄養で赤ちゃんを育てる場合、潜在性ビタミンD欠乏症の可能性があると考えられるため、何らかの対策を行うことは必要です。

 

欧米では母乳栄養の場合、専門医の支持の元で「活性型ビタミンD剤」が投与されていますが、日本では未だ普及しないのが現状です。同大学によれば、以下の対策が提案されています。

 

□妊娠中・産後も適度な日光浴を心がける(日焼け止めを使わず、通常の服装で10-15分程度外に出る)。

完全母乳栄養の場合、赤ちゃんにも日光浴を勧める(通常の服装で、柔らかな日差しで5-10分程度)。

 

その他にも、食品によるビタミンDの摂取を行う(サケなどの高含有食品)という方法もあるようです。将来の赤ちゃんの健康のためにも、工夫してビタミンDを補給しておきたいですね。 

(参照ウェブサイト:京都大学

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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