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花粉症患者の70%が症状軽減!?舌の下に花粉を滴下する「舌下(ぜっか)免疫療法」とは

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近年、話題となっている花粉症の治療法に「アレルゲン免疫療法」というものがあります。この治療法は、アレルゲンである花粉(少量)を直接経口摂取することで、徐々に体が慣れていくというメカニズムによるものです。

 

現時点では、この治療法が花粉症の唯一の根本治療とされており、効果に個人差はあるものの、高い確率で花粉症を軽減、又は寛解できる可能性があるようです。

 

アレルゲン免疫療法とは? 

アレルゲン免疫療法(別名:減感作療法)とは、「皮下注射」又は「舌下(ぜっか)投与」によって、少量のアレルゲンを血液中又はリンパ管に徐々に移行させることで、アレルギー抑制物質を放出しやすくし、感作を弱めていくという療法です。

 

具体的には、アレルゲンが毎日少量投与されることで、抗炎症サイトカイン(IL-10)の増加を起こし、またアレルギー反応の主な原因となっているTh2細胞やIgE抗体を抑制する効果があります。

 

「舌下投与法」のメリット・デメリット 

アレルゲン免疫療法には2種類「皮下注射法」と「舌下投与法」がありますが、現在は安全性や効果の高さにより「舌下投与法」が主流となっています。

 

■舌下投与法(舌下免疫療法)

舌の下に置いたパンにスギ花粉エキス「シダトレン」(鳥居薬品)を垂らし、2分待って飲み込むという治療法。舌下はリンパ節に近くエキスが浸透されやすい。

 

*メリット

・副作用の頻度が少ない(注射法より安全性が高い)

・痛みがない(舌の下に薬液を垂らすのみ)

・手軽である(自宅での治療が可能)

・有効率が高い(7~8割で症状軽減、うち1割で寛解)

・保険適用である(2014年10月から公的保険適用対象:16歳以上は3割負担、16歳以下は地域により無料)

 

*デメリット

・多くの場合、12歳以下、65歳以上は治療対象にならないことが多い(安全性などの問題による)

・3年以上の継続治療が必要(シダトレンの場合)

・花粉症シーズンに治療開始することができない(副作用が起きやすくなるため)

・シーズン外でも毎日継続投与する必要がある

・少なくとも約1ヶ月に1回は通院が必要

 

舌下免疫療法の手順について 

舌下免疫療法の手順としては、初回時に院内で投与し、その後問題がなければ2回目からは自宅で行います。

 

1)シダトレンを1日1回適量を舌下に滴下する。

2)2分間保持した後、飲み込む。

3)その後の5分間は、うがい・飲食を控える。

 

「シダトレン」の投与スケジュール 

シダトレンの投与スケジュールは、2週間かけて徐々にアレルゲンの濃度・投与量を増加していき、3週目から一定の濃度・量にして経過を見ていきます。

 

■増量期:1週目(活性の低いアレルゲンを使用)

【使用薬剤:シダトレン200JAU/mLボトル】

1日目(0.2mL)⇒2日目(0.2mL)⇒3日目(0.4mL)⇒4日目(0.4mL)⇒5日目(0.6mL)⇒6日目(0.8mL)⇒7日目(1mL)

■増量期:2週目(より活性の高いアレルゲンを使用)

【使用薬剤:シダトレン2,000JAU/mLボトル】

1日目(0.2mL)⇒2日目(0.2mL)⇒3日目(0.4mL)⇒4日目(0.4mL)⇒5日目(0.6mL)⇒6日目(0.8mL)⇒7日目(1mL)

 

(※JAUとは・・・国内独自のアレルゲン活性単位(Japanese Allergy Units/mL))

■維持期:3週目~3-4年

【使用薬剤:シダトレン2,000JAU/mLボトル】

1mLを1日1回投与

 

内服にあたっての注意点 

シダトレンを使用する際には以下の点に注意が必要とされています。

 

服用前後の2時間は、激しい運動・アルコール摂取・入浴を避ける。

できる限り日中の家族がいる時間帯に服用する(クリニック診療時間中が望ましい)

口腔内に傷がある場合は、浸透しやすくなるため注意(副作用が出現しやすくなる)

 

使用禁忌のケース 

・β阻害薬(降圧薬)を使用中

・妊娠している場合(使用開始時)

・不安定な気管支喘息がある場合

・重篤な疾患がある場合(悪性腫瘍、自己免疫疾患、免疫不全症、重症心疾患、急性・慢性感染症)

・ステロイド内服中、抗癌剤使用中の場合

 

このように、舌下免疫療法は自宅で手軽に治療ができることに加え、高い確率で何らかの改善効果が見られると報告されています。

 

副作用についても重症例の報告数は少なく、海外研究では「アナフィラキシーの頻度:1億回に1回(死亡例はなし)」、また「重症の全身反応の頻度:0.0014%」とされているため、安全性は高いと考えられています。 

(参照ウェブサイト:平田クリニック

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-04掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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