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アレルギー

ヘアカラー剤による「かゆみ症状」、継続使用で全身炎症になる可能性も!アレルギーリスクに注意

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最近(2016年3月)の産経新聞に、「ヘアカラー剤によるアレルギー症状に注意を」という内容の記事が掲載されました。

 

昨年2015年1月に消費者安全調査委員会がまとめた、ヘアカラー剤による被害相談事例は、過去5年間で1千件超の数が寄せられ、そのうちの約17%では一ヶ月以上症状が続く重症例であったと報告されています。

 

ヘアカラー剤に含まれる「パラフェニレンジアミン(PPD)」という物質は、アレルギー反応性が強く、初期には「軽いかゆみ」症状しか現れないのですが、継続使用で全身炎症にまで重症化する可能性があるため、注意が必要です。

 

アレルギー被害にあった女性の詳細 

産経新聞に掲載の症例では、東京都内の50代の女性が数年前から「かゆみ症状」があったものの、薬で抑えながら染毛を続けていたといいます。

 

しかし、ある日染毛した翌日、顔が大きく腫れ目も開けられないほどのアレルギー反応を起こしたと述べられています。

 

パラフェニレンジアミン(PPD)とは? 

パラ(p-)フェニレンジアミン(PPD)とは、合成染料であるアニリンの誘導体で、染色剤のほかプラスチックの原料としても使用されていますが、一般的には毒物及び劇物取締法により劇物に指定されています。

 

性質は、通常は白色固体ですが、空気に触れると酸化して暗色に変化します。染色剤としての働きは、使用時に過酸化水素水と混合することにより酸化発色し成分を毛髪の内部にまで浸透させ、黒褐色の色素を分解しながら染毛する働きがあると考えられています。

 

現在も、一部商品にPPDが使用の可能性 

現在では、安全性の問題から、p-フェニレンジアミンは染色剤の主要な成分ではなく、他の成分(2,5-ジアミノヒドロキシエチルベンゼン、2,5-ジアミノトルエンなどの誘導体)に代替されている傾向にあるといいます。

 

しかし、一部の商品には未だ使用されている例もあるということですので、購入前に成分表示をよく読むことが重要です。

 

PPDのアレルギー反応は翌日以降が多い 

染毛した翌日以降に、以下の症状が現れる可能性があると述べられています。

 

・皮膚の痛みやかゆみ

・毛髪が抜け落ちる

・耳や指先などへの広範囲な炎症

・全身の炎症

・類似物質へのアレルギー症状

 

PPDのアレルギー発症率は約5% 

■フェニレンジアミンのアレルギー陽性率は、65化学物質中10番目に高かったという臨床試験(PMID: 19470301)

【試験内容】

2005-2006年アレルギー性接触性皮膚炎が疑われる患者4,454人に対しパッチテストを行った。

 

【結果】

・患者の約65%は、少なくとも1種類のアレルギーを持っていた。

・p-フェニレンジアミンは、65の化学物質のうち10番目に高い陽性率であった(5%の陽性率)。

・その他、アレルギーの陽性率が高い順は以下のとおり。

(「硫酸ニッケル(歯科用材など:19%)」「香料ミックス(11.5%)」「クオタニウム15(防腐剤:10.3%)」「ネオマイシン(抗生物質:10%)」「ホルムアルデヒド(9.0%)」「塩化コバルト(歯科用材など:8.4%)」「フェノキシエタノール(化粧品の防腐剤など:5.8%)」)

 

ヘアカラー前のパッチテストが安心! 

ヘアカラー剤の説明書には、必ず「パッチテスト(薬剤を皮膚に塗ってアレルギー反応が出るか確認する)」の手順が書かれています。アレルギーによる被害を防止するためには、染毛する48時間前に必ず行いましょう。

 

パッチテストの手順 

1)ヘアカラー剤の2種類の液(1剤+2剤)を容器やラップなどの上に、指定の用量・割合で取り出します。

2)麺棒で2剤を混ぜ合わせ、テスト液を作ります。

3)少量のテスト液を、腕の内側に10円玉大に薄く塗り、自然乾燥させます(数十分~30分程度で乾燥します)。

4)余分な液は、皮膚を擦らないよう、コットン・ティッシュペーパーなどで軽くふき取ります。

5)30分後、1度目のチェックを行い、何も症状が出ていなければ、そのまま触れずに48時間放置します。

6)48時間後、2度目のチェックを行います。

7)何も症状が出ていなければ、すぐに染毛を行います。

 

(※もし、塗布部に発疹・発赤・かゆみ・水疱・刺激など皮膚異常が出た場合は、擦らずすぐに洗い流しましょう)

 

このように、少しでも薬液の塗布部分にかゆみなどの症状が出た際には、継続使用でアレルギー反応がひどくなる可能性があるため、使用中止の検討が必要になるかもしれません。

 

化学薬品が入っていない染毛剤の「ヘナ」などを変わりに使用するという方法もありますが、こちらもアレルギー反応に関する報告があるため、同様に48時間前のパッチテストを行うことが重要です。 

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-04掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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