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ロキソニンに重大な副作用として「大腸閉塞」が追加、継続使用への問題は?

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近年、鎮痛・消炎薬として広く用いられるロキソニンに、重大な副作用として「腸管狭窄・閉塞」の可能性があると医薬品医療機器総合機構から発表が行われました。

 

ロキソニンの効果

ロキソニン錠60mgの作用は、炎症を鎮めたり、腫れ、発赤、痛みなどを抑えます。ロキソニン錠60mgは痛みどめとして使われるほか、熱があるときの解熱剤としても使われます。

(カラダノート お薬検索 -ロキソニン60mg-より)

 

厚生労働省の見解では、「ただちに使うのをやめてというような、緊急性の高い話ではない」とされていることから、腸管閉塞を引き起こす可能性はまれであると考えられているようです。

 

ただ、長期間の継続服用や高齢者の方では胃腸粘膜障害の可能性が高くなるとされていることから、注意が必要です。

 

ロキソニンには、胃腸保護物質を抑えてしまう作用もある 

ロキソニンは非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)の中でも安全性が高く効き目も良いため、最もよく使用される鎮痛薬であると言われています。

 

またプロドラッグで体の中に入ってから活性化し効力を発揮するため、胃腸への副作用はいくらか軽減されています。

 

ただ、ロキソニンは炎症や発熱を引き起こす「プロスタグランジン(PG)」の生合成を抑制する働きがあり、このPGは同時に胃腸を保護する作用のある粘液分泌を促す作用も持っています。

 

これにより長期的にPGを抑制することは胃腸の粘膜減少に繋がり、「胃腸症状、胃潰瘍などを引き起こす恐れがあります。

 

ロキソニンは胃薬「ムコスタ」と併用するべき? 

病院では、ロキソニンとムコスタがセットで処方される場合があります。

胃薬である「ムコスタ」は、胃を保護する粘液を増やしたり、胃粘膜の血流を増加させ胃酸に対する防御機能を高める働きがあります。

 

腸粘膜に関しては、近年行われた慶應義塾大学の研究によれば、「培養した腸上皮細胞への酸化ストレス防御効果と腸粘膜の再生促進効果が認められた」という報告があります。

 

この結果により、ロキソニンとムコスタを併用することで、いくらかの胃腸粘膜保護効果が期待できると考えられています。

 

「大腸閉塞」の過去の症例数と初期症状について 

厚生労働省の通知によれば、ロキソニン服用による小腸・大腸の狭窄・閉塞の発生事例は、「直近3年間で6例」とされています。

 

初期症状は以下の3症状であり、これらが見られた際にはできる限り医師の診察を受けることが重要とされています。

 

■腸管狭窄・閉塞の初期症状

・吐き気、嘔吐

・腹痛

・腹部膨満等

 

ロキソニンの副作用発生率は「約3%」 

ロキソニンのその他の副作用として、どのようなものが挙げられるのでしょうか?

 

全体的な副作用の発生率は約3%(ロキソニン添付文書による:総症例1万3,486例中409例)で、最も頻度が高いもので約2.3%(胃腸症状)、その他は1%以下のものがほとんどであるようです。

 

しかし長期間服用や高齢者の方の服用ではこれらの発生リスクが高くなる可能性があるため注意が必要です。

■主な副作用

1)消化器症状(胃部不快感、腹痛、悪心・嘔吐、食欲不振等:2.25%)

2)浮腫・むくみ(0.59%)

3)発疹・蕁麻疹等(0.21%)、眠気(0.10%)

 

■まれに見られる重大な副作用

1)ショック、アナフィラキシー様症状(血圧低下、蕁麻疹、喉頭浮腫、呼吸困難等)

2)無顆粒球症、溶血性貧血、白血球減少、血小板減少

3)中毒性表皮壊死融解症(TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)

4)急性腎不全、ネフローゼ症候群、間質性腎炎

5)うっ血性心不全

6)間質性肺炎(発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等)

7)消化管出血

8)消化管穿孔

9)肝機能障害(黄疸、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇等)

10)喘息発作

11)無菌性髄膜炎(発熱、頭痛、悪心・嘔吐、項部硬直、意識混濁等)

12)横紋筋融解症(筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等)

13)小腸・大腸の狭窄、閉塞

 

このように、ロキソニン服用による腸管閉塞の可能性はまれであり、短期間服用とムコスタとの併用で、粘膜への影響を幾分か軽減できることが分かりました。

 

市販薬のロキソニンを購入する際には、ムコスタの代用として「新セルベール」などを併用することが推奨されており、こちらもうまく利用したいものですね。 

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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