カラダノートみんなの役立つ予防法や対処法
  1. カラダノートTOP >
  2. 介護・認知症 >
  3. 認知症 >
  4. アルツハイマー >
  5. 予防 >
  6. 食べもの >
  7. 魚油のサプリメントは認知症予防にどの程度効果?海外の調査結果を紹介!

介護・認知症

魚油のサプリメントは認知症予防にどの程度効果?海外の調査結果を紹介!

saupplement.jpg

近年の研究で、青魚の摂取が認知症の予防に繋がる可能性がある、という結果が報告されており、米国心臓病学会によれば週2日以上(100g/回)の摂取を推奨しています。

 

青魚には、「ドコサヘキサエン酸(DHA)」と「エイコサペンタエン酸(EPA)」などのオメガ3脂肪酸が豊富に含まれており、脳の機能維持や神経保護作用を持つと期待されています。

 

ただ、一方で魚を摂取することは同時に水銀摂取にも繋がる懸念があり、オメガ脂肪酸摂取による脳への有益な影響と、水銀による悪影響とのバランスがどの程度であるのか、分かっていませんでした。

 

では、最近行われた海外研究では、どのような結果が報告されているのでしょうか?

 

オメガ3脂肪酸の効果とは? 

オメガ3脂肪酸に含まれる「ドコサヘキサエン酸(DHA)」と「エイコサペンタエン酸(EPA)」は、米国心臓病学会によれば主に「動脈硬化予防(血液の粘度を下げる)」「抗炎症作用」があると考えられており、週2日以上(100g/日)の摂取で、心臓病や脳卒中のリスクを低下させると述べられています。

 

またさらに、他の海外研究では、オメガ3脂肪酸を摂取することで「学習能力」や「情報伝達能力」など脳の機能の改善効果が見られたという報告もあります。

 

通常脳は、血液脳関門という有害物質が入り込まないためのフィルターのようなものがありますが、オメガ3脂肪酸はこのフィルターを通過し、脳内の神経伝達物質の量の増加や神経保護などに関与していると考えられています。

 

実際の魚摂取習慣と脳の機能の関係は? 

以下の2つの海外研究では、魚そのものの摂取で脳に有益な影響が現れたと報告されています。

 

■魚摂取の習慣と脳の容積の増加に相関があったという調査結果

(ピッツバーグ大学:2014年8月)

 

【調査内容】

65歳以上の260人を対象に、1989年から10年間、食事習慣と脳の状態について調べた。

 

【結果】

・調査終了時の被験者の認知能力は正常であった。

・魚の摂取頻度が週に1回以上の群は、無摂取群よりMRIでの灰白質容積が増加していた(記憶力:4.3%増、認知力:14%増)。

・魚の調理法がフライの場合、脳の容積に変化はなかった(グリルの場合は脳の容積が増加していた)。

 

⇒魚の脂肪酸は高熱で調理すると壊れてしまうため、魚を油で揚げることより焼く・炊く・蒸す・生の方がオメガ3脂肪酸摂取量が多いとされています。

 

■魚そのものの摂取で認知症予防効果が見られたという調査結果

(JAMA. 2016;315(5):.doi:10.1001/jama.2015.19451.)

 

【調査内容】

286名の検体の脳を解剖し、認知症の病理所見と魚介類摂取習慣(DHA/EPA/αリノレン酸)との相関を調べた。

 

【結果】

・1週間当たりの魚介類の摂取量と、脳の水銀濃度には優位に相関していた。

・アポEのε4遺伝子(認知症リスク増加の遺伝子タイプ)を持った事例の場合に限り、魚介類の摂取量と、脳の老人班密度の低さは有意に相関していた。

・αリノレン酸摂取量が高いほど、脳血管性認知症の病理所見は抑制されていた。

・魚油サプリメントの摂取と老人班密度低下は、有意な相関が見られなかった。

・水銀濃度は、認知症病理所見の増加と相関は見られなかった。

 

このように、揚げ物として調理された魚以外の摂取で、(アポE変異のある)認知症予防に繋がるという結果となりました。

 

先の研究では、サプリメント摂取は無効という結果になりましたが、ウェブサイトを参照させて頂いた内科医の先生の見解によると、「純度の高い魚油のサプリメントであれば、何らかの予防効果が現れる可能性もありうる」と述べられています。

 

魚由来の水銀蓄積を防ぐという意味でも、純度の高いサプリメントと魚摂取を組み合わせる方がより脳によい影響を与えるのかもしれません。 

(参照ウェブサイト:六号通り診療所所長のブログ

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-31掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

食べものに関する記事

ビタミンD摂取量が少ないと、『アルツハイマー病』発症率が70%増加する?!

近年、米国神経学会の発表で、『ビタミンD摂取量が不足している高齢者は、認知症...

認知症予防に効果!アミロイドβ抑制作用のある『フェルラ酸』とは?

現在、国内における65歳以上の認知症患者数は約462万人程度であり、80歳以上...


アルツハイマー予防に納豆を食べよう!

日本伝統の発酵食品、納豆。その栄養価は世界で一番優れていると言っても過言では...

高用量のココアフラバノールで記憶力が30歳若返る?海外の臨床試験について

近年、ココアに含まれる抗酸化物質(フラバノール)が脳血流を増加させ、記憶力を大幅...

カラダノートひろば

食べものの関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る