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女性のカラダの悩み

ケミカルフリー化粧品への切り替えが、体内の「内分泌かく乱物質」の濃度を低下させる!

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近年では「無添加」や「オーガニック」の化粧品が良いと様々なメディアで特集されていますが、その注目される理由のひとつとして、化粧品の添加物には「内分泌かく乱物質(環境ホルモン)」の作用を持つものが含まれるという点が挙げられます。

 

特に10代までの女児は環境ホルモンによる影響を受けやすく、生殖機能の問題やホルモン調整の異常に繋がるリスクがあると考えられています。

 

ただ、最近米国で行われた研究によれば、「化学物質が含有されていない商品への切り替えで、体内の環境ホルモン濃度が即時に低下した」と発表されており、使用中の製品を見直すことでこれらの影響を軽減できると考えられているようです。

 

内分泌かく乱物質(環境ホルモン)とは? 

内分泌かく乱物質(環境ホルモン)とは、女性ホルモンや男性ホルモンの調整を乱す物質のことで、分泌促進や逆に分泌低下を促す作用を持ちます。

 

動物実験では、先天性欠損症や性的発達の低下を促すことが確認されています。

 

環境省によれば、内分泌かく乱物質(環境ホルモン)には以下のような作用があると発表されています。

 

■受容体に結合して、ホルモンのふりをする(促進)

■受容体に結合して、ホルモンを阻害する

■受容体に結合せずに、ホルモンの生合性、代謝を促進・阻害する

■受容体の数を増やしたり減らしたりする

■本来のホルモン量の調整(フィードバック)を狂わす(促進し続ける)

 

できる限り避けたい化学物質3種、「フタル酸」「トリクロサン」「オキシベンゾン」

1)フタル酸

フタル酸(エステル)は、主にプラスチック製品などの可塑剤(柔軟性を持たせるもの)や、化粧品成分・合成香料として広く用いられています。

 

食品の包装材など一般的なプラスチック製品や良い香りのする化粧品などに含まれており、非常に身近な物質であるといえます(海外の研究では、約95%以上の方の尿に検出されたという報告がある)。

 

ただ、フタル酸エステルは生体蓄積しないため、使用する製品を見直せば、影響を減らすことができると考えられています。

■フタル酸による早発乳房症の影響が示唆された研究

(Environmental Health Perspectives v.108, n.9, Sep00)

 

【研究要旨】

プエリトリコにおいて、女児の2グループ(早発乳房症の女児:41人、正常発達の女児:35人)から血液採取し、農薬とフタル酸エステル濃度を測定した。農薬が検出されなかったが、フタル酸エステルは早発乳房症のグループの68%から、正常グループの14%から検出された。

 

また、フタル酸化合物の一種DEHPは、早発乳房症のグループで450ppb、正常なグループで70ppbが検出された。

 

2)トリクロサン

トリクロサンは、一般的な細菌に対する殺菌剤として使用されており、殺菌効果があるとされる石鹸・シャンプー・歯磨き粉などの医薬部外品に含有されています。

 

海外研究では、約75%の方の尿中にトリクロサンが検出されたという報告があるほど、身近であり体内吸収される傾向にあります。

 

一方で、トリクロサンは環境ホルモンの一種にも指定されており、「抗エストロゲン作用・抗アンドロゲン作用」や「甲状腺機能低下作用」」を持っていると言われています。

 

■トリクロサンによる妊娠率低下作用が示唆された研究

(Fertil Steril 2015; 103: 1011(カナダ))

 

【研究要旨】

2008~2011年にかけて妊娠中女性2,001名を対象に、尿中の環境ホルモン濃度を測定した。

 

中でもトリクロサンは妊娠成立までの期間が延長するという妊娠率の低下作用が認められた(トリクロサン濃度高値群(>72 ng/mL)では低値群と比べ妊娠率が0.84倍に有意に低下した)。

 

3)オキシベンゾン-3

オキシベンゾン-3(2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン)は、化粧品の日焼け止め成分(紫外線吸収剤)として使用されています。

 

一方で、内分泌かく乱物質にも指定されており、特に女性ホルモンに影響を与えると考えられています(抗アンドロゲン作用及び抗プロゲステロン作用、エストロゲン作用)。

 

妊娠中に尿中高濃度のオキシベンゾン-3が検出された場合、女児の低出生体重や男児の高出生体重の確率が高まると言われています。その他、免疫系、副腎及び脳下垂体、及び甲状腺ホルモンにも影響を与えるようです。

 

■オキシベンゾン-3による出生児の体重減少作用が示唆された研究

(CDC米国疫病予防管理センター/2008年3月21日) 

【研究要旨】

6歳以上のアメリカ人2,500人を調査した結果、97%にオキシベンゾン-3の体内吸収が見られた。オキシベンゾン-3尿中濃度の高い妊娠中の女性は、女児の低出生体重のリスクに繋がるという研究報告がある。

 

低出生体重は、冠状動脈性心臓病、高血圧、2型糖尿病などの重要なリスク因子となる。

 

ケミカルフリー製品への切り替えを行った臨床試験 

2016年3月にHealthDayNewsに掲載された、米カリフォルニア大学バークレー校の研究によれば、10代女児が使用している化学物質の含まれたパーソナルケア商品をケミカルフリー製品に短期間(3日間)切り替えてもらったところ、尿中の環境ホルモン濃度が半分以下に低下したと報告されています。

■ケミカルフリーのケア製品への切り替えで、尿中環境ホルモン濃度が半分以下に低下したという研究結果

(米カリフォルニア大学バークレー校/Kim Harley氏ら)

 

【研究内容】

ヒスパニック系の10代女児100人を対象に、化学薬品を含まないと表示されているパーソナルケア製品(化粧品・シャンプー・ローション)を3日間使用してもらった。

 

【結果】

3日間、通常の製品の使用を中止したことで、内分泌かく乱物質の尿中濃度が「27~45%」低下した。

 

このように、使用中の化粧品やボディケア製品を、ケミカルフリーのものに切り替えるだけで、かなり大きな体内環境ホルモン濃度の低下作用が見られるようです。

 

10代の女性で生理周期など体に不調がある場合、一度使用中のケア製品を見直してみることも必要であるのかもしれません。 

(photoby:pixabay)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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