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健康診断・健康管理

アスタキサンチンの高い抗酸化能、マウスでは「ステロイド剤の1/10の抗炎症効果」を確認?!

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抗酸化物質であるアスタキサンチンは、サケやエビ、カニなどに多く含まれる赤い色素で、カロテノイドの一種として知られています。 

近年の海外研究では、マウスへのアスタキサンチン投与がストロイド剤であるプレドニゾロンの1/10程度の抗炎症効果があると報告されました。

 

たさらに国内の研究でも、アスタキサンチンを投与した脳動脈閉塞モデルラットの脳を調べた結果、活性酸素による脳障害部位が40%軽減されたことが明らかにされています。

 

「アスタキサンチン」は植物由来のカロテノイド 

アスタキサンチンとは、天然の赤い色素をした抗酸化物質(カロテノイド)の一種で、サケ・エビ・カニなどに多く含まれています。

 

ただ、アスタキサンチンは動物が体内合成できず、食物連鎖によって海の藻類を動物プランクトンが食べ、これを魚類や甲殻類が食べることで体内に取り込まれています。つまり植物由来のカロテノイドということになります。

 

アスタキサンチンが抗酸化力を示すしくみ 

オリザ油化株式会社のウェブサイトによると、アスタキサンチンは細胞膜に存在し、ちょうど膜に直角になり膜中心部と膜内表面部に抗酸化部位(ヒドロキシル基(-OH))を向けるようにして配置されているようです。

 

このことにより、細胞膜をフリーラジカルから保護し、細胞膜の破損を防ぐ作用があると考えられています。

 

アスタキサンチンの高い抗酸化・抗炎症作用 

感染症や自己免疫疾患などが発症すると、マクロファージにより以下のようなサイトカインが発生します。アスタキサンチンは、これらのマクロファージ系のサイトカインを抑制する効果があると考えられています。

 

・IL-1、TNF-α(炎症性サイトカイン:大量の一酸化窒素を発生、NF-κBを活性化させる)

・NF-κB(転写因子:COX-2やPGE2を産生増加させる)

 

また、以下のマウス実験においても、高い抗酸化力が認められています。

 

■アスタキサンチンの抗炎症効果はプレドニゾロンの1/10であったというマウス実験

(Ohgami,K., Shiratori,K., et al (2003)/Lee,S.J., Bai,S.K., et al (2003)) 

【実験内容】

マウスに炎症を引き起こすリポ多糖(LPS)を投与し、抗炎症薬であるプレドニゾロンとアスタキサンチンを投与して抗炎症作用の比較を行った。

 

【結果】

・アスタキサンチンはプレドニゾロンと同様に一酸化窒素/TNF-α/PGE2の産生を抑制し、その作用はプレドニゾロンの1/10であることが確認された。

・アスタキサンチンはマウスのマクロファージ様細胞においてNF-κB/IL-1βの活性を抑制することが確認された。

 

アスタキサンチンは脳においても抗酸化作用を発揮する可能性

 

また一方で、アスタキサンチンが脳虚血時の活性酸素をいくらか消去する可能性も示された例があります。

 

脳梗塞が発生すると、血栓によって脳虚血状態となり、その後血流が再開したときには大量の活性酸素が発生して細胞死が引き起こされると言われています。

 

このため、脳梗塞から回復しても、一部の脳機能が低下するなどの後遺症が現れる可能性があります。

 

以下のラット実験では、アスタキサンチン投与で脳損傷が40%低下したことが報告されています。

 

■アスタキサンチンの投与で脳梗塞による脳損傷が40%低下したというラット実験

(オリザ油化株式会社) 

【実験内容】

中大脳動脈を1時間閉塞させたラットに、アスタキサンチンを投与し(アスタキサンチンフリー換算100mg/kg)、脳を摘出した後非投与群との比較を行った。

【結果】

アスタキサンチン投与群は、コントロール群に比べ、肉眼でも認識できるほど脳梗塞による障害部位が抑制されていた(障害面積が40%減少した)

このように、アスタキサンチンには高い抗酸化能があると考えられています。

 

ヒトを対象にした臨床試験では二重盲検において免疫増強効果が認められたという報告(PMID: 20205737)がありますが、脳への抗酸化効果を示した例に関しては今回検索した中では見当たりませんでした。

 

今後、さらなる機能の解明に期待したいところです。 

(参照ウェブサイト:オリザ油化株式会社

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-04掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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