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妊娠・出産

妊娠中のSSRI薬「パキシル」服用。2.5倍胎児の先天性欠損症を高める?【体験談あり】

比較的新しい抗うつ剤であるSSRIは、従来の三環系や四環系抗うつ剤に比べ、副作用が少なく安全性が高いと考えられています。ただ、妊娠中の服用に関しては、胎児への催奇形性リスクが高まるなど、注意が必要です。今回は、妊娠中の抗うつ剤のSSPIの服用について紹介します。

 

パキシル服用と先天性欠損症リスクの調査

抗うつ剤を服用中に妊娠が発覚。そうなると、薬の服用が胎児に影響を及ぼすかどうかが気になりますよね。アメリカにある10施設をf対象に行った調査では、妊娠中のSSRIの服用の危険性について、以下のような報告をしています。

 

妊娠中のパキシル・プロザックの服用が先天性欠損症のリスクを増加させるとする調査結果(PMID: 26156519)

 

【対象】

米国の10施設における先天性欠損のない乳児の母親約9800人と先天性欠損のある乳児の母親約18000人

 

【調査内容】

12年間(1997-2009年)の期間において、妊娠中の抗うつ剤5剤(セレクサ/レクサプロ/プロザック/パキシル/ジェイゾロフト)の使用と乳幼児の先天性欠損の関連性を検討した。

 

【結果】

・パキシル服用によって、先天性欠損症リスクは有意に増加していた(無脳症:2.5倍、心房中核欠損:1.8倍、右室流出路狭窄:2.4倍、腸壁破裂:2.5倍、臍帯ヘルニア3.5倍)

・プロザック服用によって、先天性欠損症リスクは有意に増加していた(右室流出路狭窄:2.0倍、頭蓋骨癒合:1.9倍)

・2剤以外の抗うつ剤と胎児奇形との間には、明確な相関は認められなかった。

 

抗うつ剤のSSRIにはいくつか種類がありますが、この調査によって妊娠中に「パキシル」「プロザック」を服用すると、先天性欠損の催奇形性リスクが高くなることがわかったのです。

 

妊娠中の薬物服用は薬によって危険度が異なる

妊娠中の薬物の服用が、胎児にどれほど危険を及ぼす可能性があるかという判断基準のひとつに、FDAによる「薬剤胎児危険度分類基準」というものがあります。

この基準では、5段階のリスク評価が定められており、パキシルはこの中でも「D:危険性を示す確かな証拠がある(やむを得ない場合は使用も認められるが、極力使用すべきではない)」に指定されているのです。

 

ただ、今回の記事を書くにあたり、参照させて頂いたクリニックのウェブサイトによれば、「この基準はあくまで目安であり、各薬により信頼性のばらつきは大きい」と述べられています。

 

FDAによる薬剤胎児危険度分類基準

・A:ヒト対照試験で、危険性がみいだされない

・B:人での危険性の証拠はない

・C:危険性を否定することができない

・D:危険性を示す確かな証拠がある

・×:妊娠中は禁忌

 

また、パキシルを除いた他のSSRI(ルボックス/デプロメール、ジェイゾロフト、レクサプロ)やSNRI(サインバルタ、トレドミン)、NaSSA(リフレックス/レメロン)では、評価は「C」となっています。 

 

妊娠中は抗うつ剤の服用をどうするべきか? 

また、同クリニックのウェブサイトによりますと、妊娠前に抗うつ剤を使用している場合、以下のように変更することが推奨されています。

 

妊娠を予定、または妊娠が明らかになったとき

パキシルはできる限り中止する方向に考える。

 

服用量が多い場合

精神状態に支障をきたさない範囲内で、最小限の量に減薬する。

 

抗うつ剤を使いたくない場合

主治医と相談することが重要。精神を落ち着かせる漢方薬などが使われることもある。

 

このように、SSRI薬の中では妊娠中に服用しても比較的安全と考えられるものは(日本で発売されているものでは)「レクサプロ」「ジェイゾロフト」であることが明らかになりました。

 

今回参照した『SSRIの催奇形性に関する記事』を書かれた内科医の先生の見解によりますと、「これまでの解析法と異なっているため、現時点で安全と決めるのは早計である」と述べられています。

 

【体験談】パニック障害と妊娠

投稿者:yumikaさん

パニック障害にための薬 

突然の妊娠と薬、そして震災。

私は、現在パニック障害歴16年の2児の母です。 1人目を妊娠した時、私は過去でも最も体調の悪い時期でした。 もちろん薬もたくさん飲んでいましたし 妊娠の事を母に話した時には、当たり前のように反対されましたが 結婚半年の私たち夫婦は、産む事を決めました。

 

そこで1番大変だったのがSSRIの断薬です。 断薬・離脱症状が強い為、医師の判断なしでは止めてはいけない薬でした。 断薬症状の中でも特に強い症状が、「シャンビリ」とも呼ばれている 「耳鳴りがシャンシャン鳴って、手足がビリビリ痺れる」という症状でした。

 

それまでにも調子が良く、減薬した時には 「シャンビリ」が出るので、その事で体調も悪くなっていました。 しかしこのSSRIという薬は妊娠時に服用すると 奇形児が生まれる可能性がある薬でもあるのです。 私も医師に妊娠の報告をすると、断薬するよう言われました。

 

断薬してからは悪阻と断薬症状で、ほとんど家から出れなかった事を覚えています。 ホルモンの関係で、自律神経も不安定なのでとにかく毎日辛かったです。

 

そんな時に東日本大震災がありました。 東京都内のマンションに住んでいたので震度5弱。 7階だったので家具が壊れたりしたり、エレベータが止まったり。 健康な人でも不安定になってる人もいましたが、私は気が狂ってしまいそうになり 医師に相談しました。 その結果、実家(関東近郊)の近くに引っ越し母体の安定を考え 1錠だけを飲むよう言われました。結局、臨月間近まで1日1錠を飲んで過ごしました。

 

出産と産後、現在。

臨月に入り、体調も安定してたので少しずつ薬をやめていきました。 もちろん断薬症状はありましたが、その時はやめられました。

 

そして出産。 微弱陣痛で促進剤を使っての出産となりましたが 自然分娩で元気な女の子を出産しました。

 

薬もやめていたので「出産時パニック発作が起こってしまったら」 という不安もありましたが、陣痛の痛さのせいか そんな事を考えている余裕はありませんでした。 そして産後、ホルモンバランスが乱れ体調が悪くなる時期もありましたが 漢方だけで2年間半過ごしました。

 

2年後、早産ではありましたが2人目を出産。 現在長女3歳半、長男1歳半になりました。 長男を出産してから、再び体調を崩してしまい1年ほどまえからSSRIを服用中です。 新薬で断薬症状はそれほどないですが、出来るだけ早くやめたいと思っています。

 

みんなへメッセージやアドバイス

私と同じようにパニック障害で子供を産めるか、育てる事が出来るか、と悩んでいる人がいる事かと思います。 私はパニック障害でまともな職にも就けず、子供が生まれるまでは まさに廃人のような生活をしていました。

 

それでも薬を減らし、子供を産み、毎日育児と闘う事が出来ます。 正確に言えば、出来るようになりました。 子供が私を変えてくれたんだと思います。 守るものがいると、人は変われるという事を出産を通じて感じました。

 

薬をやめるのは本当に大変な事でしたが それ以上に日々子供が私に与えてくれるものは、私を成長させてくれます。 パニック障害でも出産を考えてる人、是非勇気を出してみてください。 (一部抜粋)

 

パニック障害と妊娠 

 

出産を考えるならまずは主治医と相談を 

SSRIを服用中に妊娠を予定している、もしくは妊娠が判明したときには、主治医の先生とよく話し合われることが重要になります。

 

胎児への悪影響を未然に防ぐためにも大切なことですので、勝手な判断だけはくれぐれもしないようにしてくださいね。 

 

(参照ウェブサイト:六号通り診療所所長のブログせせらぎメンタルクリニック

Photo by:http://www.photo-ac.com/ )

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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