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育児・子供の病気

3~4歳までとされる「臨界期」、生後0歳から行っておきたい脳の訓練法とは?

mother-84628_640.jpg生まれたばかりの赤ちゃんには、「臨界期(感受性期)」という脳の形成に重要な時期があり、この期間中に繰り返し同じ刺激が脳に伝わることで神経回路が強化され、脳の発達が促されるといいます。

 

ただ、具体的にどのような訓練を行えば良いのか分からないというケースも多いようですが、近年教育評論家の久保田カヨ子さんが考案された育児法が脳科学の観点からも理にかなっているとして参考にされる例も増加していると言います。

 

臨界期のトレーニングが重要である理由

臨界期とは、 主に3~4歳頃までの脳の感受性が高く、神経回路に再編が起こりやすい時期のことを言います。

 

胎児期は、神経回路網が過剰に形成されており、これが生後から使用されない回路が衰退し(=刈り込み)、よく使う回路が強化される(=再編・組み換え)が起こるということがわかっています。

 

脳の再編は、環境からの刺激(経験・学習・訓練など)に応じて促されるため、この時期に適切なトレーニングを行っておくことが重要であると考えられています。

 

■臨界期に神経回路再編が起こることを示した動物実験

・臨界期中の動物において片方の目を継続的に閉じておくと、閉じていた側の目は見えづらくなる(神経細胞の反応の減衰による)。

・臨界期後に同様な実験をすると、閉じていた目でも物を見ることができる(臨界期を過ぎると、神経回路は変化しにくい)。

 

脳の神経回路形成が完成する年齢

また先の久保田カヨ子さんと共著を出版されている大脳生理学者の久保田競氏の書籍「赤ちゃんの脳を育む本」によれば、各神経回路の形成が完了する時期は以下であると述べられています。

 

□生後3ヶ月:視覚野が完成

□1歳頃:運動野(体を動かす)、感覚野(見る・聞く・ふれる・味わう・においをかぐ)が完成

□2歳頃:聴覚野が完成

□3~4歳頃:頭頂連合野(空間認知)が完成

□5~6歳頃:側頭連合野(視覚・聴覚情報の統合)が完成

□生後6、7ヶ月~15歳頃:前頭連合野(思考・判断をする)が完成

 

⇒1歳頃までには人間の基礎となる能力の大部分が完成し、それ以降は高度な働きをする場所の回路が形成されていくと考えられています。

 

具体的な訓練方法について

具体的な訓練方法としては、3~4歳頃までの時期に繰り返し刺激を与えて脳に情報を送り込み(体を動かす、触らせる、見せる、聞かせるなど)、神経回路のシナプスを強化することが重要と考えられています。

 

生後半年までの訓練に関しては、2009年に「エチカの鏡」というテレビ番組で放送された、久保田カヨ子さんによる「新・0歳育児法7箇条」が参考になるようです。

 

新・0歳育児法7ヶ条

1) 「ノーゴー(NoGo)行動(親がストップと言ったら止まる練習)」

ノーゴー行動(反応)とは、「NoGo=積極的に行動しないこと」を教える知育のことを言います。この行動は、行動の制御を司る前頭連合野を活動させるもので、乳児期に訓練をしておくことで危険への対応が上手くできる様になるそうです。低月齢の頃から訓練しているほど、容易に学習しやすくなるとされています。

 

■ノーゴー行動を訓練するときのポイント 

・危険な行動をした場合、「ダメ」とはっきりした言葉を伝えて制止させる

・制止した理由を「短く、毎回同じ言葉」で伝える

・赤ちゃんが危険な行動を止めたら「えらいね~」と褒める

・何度も反復して教える

 

2) ガラガラはゆっくり動かす

ガラガラをゆっくり動かして、赤ちゃんの視点を一点に集中させた状態で目の運動をさせると、前頭連合野を鍛えるトレーニングになるそうです。

 

3) 生後1~2ヶ月のうちに、ストロー飲みを覚えさせる

生後5~6ヶ月の間に見られる「吸綴反射(吸う反射)」があるうちに、ストロー飲みを覚えさせることで、舌や唇の動きを司る神経回路形成を促します。呼吸・発音・発声の上達につながると考えられています。

 

4) 話すときは視線を合わせ、言葉と表情で伝える

お母さんの顔を見せて、視線を合わせながら話しかけることで、言葉と表情から意思を読み取る神経回路の形成を促します。

 

5) 多くの匂いを嗅がせる

匂いの感覚は、感情の変化を伴いやすいため、記憶が脳に残る傾向にあるといいます(良い匂いも嫌な臭いもOK)。気に入った匂いをかがせながら、何かを同時にすることも記憶に残りやすく良いかもしれません。

 

6) 紙をやぶらせる

手と脳は強い繋がりがあり、脳機能回復のためのトレーニングにも使われます。手を使うと感覚中枢と運動中枢が活性化すると言われています。紙をできるだけ細くちぎるトレーニングをさせます。

 

7) テレビを見せる

テレビの真似をさせることでミラーニューロンを刺激するとされています。ただ、注意点としては、「1時間テレビを見たら15分休憩させること(同じ作業を長く続けると、脳の発達を阻害するため)」とされています。また目の動きも少なくなるため長時間視聴には注意しましょう。

 

■テレビを見せる際のポイント

・関心を示した場面を見せ、体を動かして真似させる

・お母さんも一緒に見て良く話しかける

・近くで見過ぎないよう気をつける

・一人で見せる時間を多くしないように気をつける

 

このように、乳児期における様々な訓練が考案されています。

前頭連合野は継続して鍛えることで、意欲、注意力、集中力、計画性、探究心などの向上にも繋がるとされているので、負担にならない範囲で、できる限り工夫してトレーニングを続けたいものですね。

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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