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ローズマリー精油の認知症改善効果、その機序とは?「カルノシン酸」「シネオール」が関連

oil-1370569_640.jpg近年、ローズマリー精油と認知症の予防・改善効果が注目されています。ローズマリー精油の認知症への効果は、テレビ番組「たけしの家庭の医学」や「ジョブチューン」などで鳥取大学の浦上克哉教授が発表したことにより広く知られるようになりました。

 

では、より具体的なメカニズムや症例についての報告はあるのでしょうか?以下では、海外の研究結果を調べてみました。

 

「ローズマリー精油」は大きく分けて3種類

ローズマリーとは、地中海沿岸地方原産のシソ科に属する常緑性低木の一種です。一般的な用途としては、葉は香辛料やハーブに、抽出した精油はアロマテラピーなどに使用されています。

 

ローズマリーの精油はその効能として「炎症抑制・血行促進・抗酸化」などが報告されています。種類としては、主に次の3種類(シネオール・ベルベノン・カンファー)に分類されています。

■ローズマリー精油の種類

1)ローズマリー・シネオール

「1,8シネオール」を多く含む。

 

2)ローズマリー・ベルベノン

「カンファー」の含有量が少なく、刺激性も少ない。

 

3)ローズマリー・カンファー

「カンファー」の含有量が多い。

 

一般的なローズマリー精油に含まれる主成分とその含有量が分析されたところ(PMID: 25002023)以下であったと報告されています。

一般的なローズマリー精油の成分濃度

・1,8-シネオール(約44%)

・カンファー(約13%)

・αピネン(約12%)

 

ローズマリーの認知機能に関する効果の研究結果

以下の研究結果によれば、ローズマリーの認知機能改善の効果は、主に「カルノシン酸」「1,8-シネオール(又はその他抗炎症物質)」によるものと結論付けられています。

 

■ラット実験において、ローズマリー抽出物は海馬の活性酸素や炎症性サイトカインを抑制したという結果(PMID: 27113205)

【実験内容】

軽度の脳外傷による認知障害を持ったラットに対し、ローズマリー抽出物を与えその効果を調べた。認知障害は次の要因が関連していた(海馬における活性酸素の増加、グルタチオン、カタラーゼの活性低下、炎症サイトカインの増加(IL-1β、IL-6、TNF-α)による神経変性など)。

 

【結果】

ローズマリー抽出物は、上記のこれらの変化を防止した。

 

⇒研究者によれば「ローズマリーによる認知障害の改善のメカニズムには、抗酸化と抗炎症が関連している可能性がある」と述べられている。

 

■細胞実験において、カルノシン酸はアミロイドβ放出を部分的に押さえたという結果(PMID: 24295810)

【実験内容】

ヒト星状細胞腫細胞におけるアミロイドβペプチドへのカルノシン酸の効果を調べた。

 

【結果】

・カルノシン酸添加(50μM濃度)により、アミロイドβ(Aβ40/42/43)の放出を、55-71%を減少させた。

・また酵素TACE(神経伸張やサイトカイン産生などに関わる)のmRNA発現を強化した。

・ただし、BACE1(アミロイドβ前駆体蛋白質の切断酵素)は増加しなかった。

 

⇒研究者によれば、「カルノシン酸はヒトアストログリア細胞のTACEを活性化することで、部分的にアミロイドβ産生を減少させる可能性がある」と述べられている。

 

■ヒト臨床試験において、ローズマリー精油は記憶の質を大幅に向上させたという結果(PMID: 12690999)

【試験内容】

144人の健康な被験者に、ラベンダーとローズマリーの精油を嗅いでもらった。

 

【結果】

・ラベンダーは、対照と比較してワーキングメモリの低下や記憶や注意が必要なタスクの反応時間に有意な減少を生じた。

・これとは対照的に、ローズマリーは、全体的な記憶(短期・長期)の質が大幅な向上したが、ただ対照と比較して、記憶速度が低下した。

 

■ヒト臨床試験において、1,8-シネオール濃度と情報処理能力に関連性が認められたという結果(PMID: 23983963)

【試験内容】

20人の健康なボランティアを対象に、ローズマリーを嗅いでもらい、情報処理作業を行ってもらった。その後、認知能力の評価と1,8-シネオールの血清濃度との関連を調べた。

 

【結果】

1,8-シネオールの濃度と認知作業のパフォーマンスに有意な関連性が認められた。

このように、ローズマリー精油は芳香として使用された場合でも、ある程度の認知機能改善効果があることが分かりました。

 

ただ、使用上の注意点として、高血圧やてんかんを罹患している場合は禁忌であり、妊娠中の使用も安全性が確認されていないようですので、注意が必要です。

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-05掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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