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生活習慣病

隠れ脂質異常症ともいえる「食後高脂血症」、心疾患リスク3倍を改善させる方法とは?

%E8%A1%80.jpg最近、テレビ番組「たけしの家庭の医学」などで特集され、注目を集めている疾患に「食後高脂血症」があります。

 

食後高脂血症とは、食後の中性脂肪(TG)の値が高くなり、また一定期間血液中にTGがとどまることによって、動脈に付着を起こし動脈硬化の原因になるという疾患です。

 

食後高脂血症は「隠れた脂質異常症」とも言われており、健康診断では事前に絶食を行うため、検査値に反映されず気がつかないケースが多いといいます。

 

では、この疾患を予防するためにはどのような対策があるのでしょうか?

 

「食後高脂血症」は、血清TG高値が持続する疾患

食後高脂血症とは、脂質異常症や肥満などがベースとなって、食後に血清中の中性脂肪(TG)が異常に高くなり、またそのピーク時間が遅延する状態のことを言います。

 

通常、食後数時間でTG値は減少していきますが、食後高脂血症の場合、血液中にいつまでも留まり続けるため、血管にプラーク(粥腫)を作るなど悪影響を与えると考えられています。

 

以下の調査では、食後高脂血症になると健康な人に比べ、心疾患リスクが約3倍に増加することが明らかにされています。

 

■食後高脂血症レベルが2倍になると、心疾患リスクが3倍になるという調査結果(Iso H,et al: Am J Epidermiol, 2001; 153: 490-499.)

【対象】

心臓病や脳卒中にかかっていない40~69歳の日本人男女11,068人

 

【調査内容】

総コレステロール値(男性183mg/dl、女性195mg/dl)を対象に、食後の血液中の悪い脂質の量と心疾患リスクの関係について、15.5年間調査が行われた。

 

【結果】

食後高脂血症レベルⅠ(84mg/dL未満)を心疾患リスク「1.0倍」としたとき、食後高脂血症レベルⅣ(166mg/dL以上)では、心疾患リスク「2.86倍」に増加していた。 

(※レベルⅡでは「1.67倍」、レベルⅢでは「2.0倍」という結果)

 

TGの代謝物「レムナントリポ蛋白」が動脈硬化の原因に

食後高脂血症が動脈硬化の原因となるメカニズムは、主に「レムナントリポ蛋白」という物質が動脈壁に取り込まれることによります。

 

通常、食事由来の中性脂肪(TG)はたんぱく質と一体になり、「リポタンパク質」として血液中を輸送されます。

 

リポタンパク質は、TG・コレステロールなどの含有量や合成場所に応じて、それぞれ「カイロミクロン」「VLDL」「LDL」「HDL」などに分けられます。

 

その中でも、カイロミクロンはリポ蛋白リパーゼ(LPL)という酵素によって分解され、サイズが小さくコレステロールに富んだ「カイロミクロンレムナント(CM-R)」に活性化され、VLDLもまた「IDL」という物質へと活性化されます。

 

これらの物質は「レムナントリポ蛋白」と呼ばれ、LDLのように酸化されなくても、そのままでマクロファージを泡沫化させてしまい動脈硬化を起こす原因になるといわれています(その他、sdLDL(small dense LDL)も高いリスク因子になるといわれています)。

 

「食物繊維」と「食後の運動」が食後高脂血症を改善させる

では、具体的に食後高脂血症を改善するためにはどのような方法があるのでしょうか?

 

テレビ番組「たけしの家庭の医学」では、以下のような方法を1週間実施することで、食後高脂血症の女性(58歳)の中性脂肪が164から68に改善され、さらに内蔵脂肪も10%減量することができたと報告されています。

 

■水溶性食物繊維を「食事の最初に」食べる

水溶性食物繊維は脂肪分の吸収を抑え、中性脂肪を分解するリポ蛋白リパーゼの分泌を活性化します。

 

□水溶性食物繊維を多く含む食品の例

・ネバネバ食材(納豆、オクラ、なめこ、なめ茸など)

・海藻類(海苔、わかめ、寒天、昆布など)

・根菜類(エシャロット、ラッキョウ、大根、ごぼうなど)

 

■食後30分~1時間の間に10分のウォーキングをする

食後30分~1時間に血液中に脂肪分が流れ出してくるので、有酸素運動で中性脂肪を減らすことができます。

 

このように、比較的毎日の生活に取り入れやすい方法で、食後高脂血症が改善される可能性があるようです。

 

またその他にも「動物性脂肪の摂取量を減らす」、補助的に処方薬としても取り入れられている「不飽和脂肪酸を摂取する」という方法もあります。

 

ただ、これらによっても食後TG値が改善されない場合は、一度病院での治療を検討することも推奨されています。

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-05掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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