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動脈硬化を抑制する新たな物質「マグネシウム」と「β-コングリシニン」

medications-257344_640.jpg近年、帝京大学医学部の研究によれば、動脈硬化の初期段階に現れる血管内皮機能に大きな影響を及ぼすのは「中性脂肪とアポB48」であり、これらによって血管のプラークに繋がるカイロミクロンを増加させる作用があると報告されています。

 

これに対し、海外で行われた研究によれば、これら2種類の原因物質を抑える働きが「マグネシウム」や大豆に含まれる「βコングリシニン」にあることが明らかになりました。

 

動脈硬化の兆候が見られる方に、生活習慣の改善やオメガ3不飽和脂肪酸の摂取以外の方法として、期待が持たれています。

 

動脈硬化を引き起こす犯人は「食事由来コレステロール」ではなかった?

前述の帝京大学医学部の研究によれば、「食事由来コレステロールは、動脈硬化の危険因子としてあまり影響が大きくない」ということが明らかにされています。

 

また米国保健福祉省(HHS)のガイドラインにおいても、「食事由来コレステロールと血中コレステロール値に明確な相関がない」としており、コレステロール摂取制限についても見直しが行われる予定であるようです(但し、飽和脂肪酸摂取量は制限の必要あり。

 

そして、新たな危険因子として「食後高脂血症(食後から長時間中性脂肪が血中に留まる疾患)」が強く動脈硬化に関わっているとして非常に注目されています。

 

「TG」と「アポB48」を抑えることが治療のカギ

では、食後高脂血症がどのようにして動脈硬化を引き起こすのでしょうか?

 

食後高脂血症は、食後から長い時間、血中の中性脂肪高値の状態が続きます。そうすると中性脂肪の代謝物がアポB48というたんぱく質と結びつき、最終的に「レムナントリポ蛋白」という強い動脈硬化促進物質をたくさん生み出します。

 

つまり、動脈硬化を予防するためには、「血中の中性脂肪値」と「アポB48」を抑制することが重要であると考えられています。

 

「β-コングリシニン」とは?

β-コングリシニンとは、大豆に含まれる蛋白質の主要成分のひとつで(大豆成分の5~7%)、血液中の中性脂肪を低下 させる機能性があり特定保健用食品にも利用されています。β-コングリシニンが中性脂肪を低下させる機序は以下と考えられています。

 

■作用機序

・小腸で中性脂肪の吸収を抑え、糞中での排出量を促す

・肝臓で中性脂肪がエネルギーになるのを促し、遊離脂肪酸の量を減らす

 

また、京都大学の鬼頭誠教授によれば、動脈硬化を予防するためにはβ-コングリシニンが5g/日の摂取が必要であり、食品に換算すると豆腐で2丁半~3丁、豆乳で約1リットルが必要と述べられています(※納豆には含まれていなようです)。

 

そのため、現実的にはサプリメントとしてβ-コングリシニンを取った方が得策であるとのことです。

 

マグネシウムとβ-コングリシニン摂取による動脈硬化リスク低下作用

■βコングリシニンの摂取によって、血糖値と中性脂肪の低下作用が見られたという結果(PMID: 20530915 )

【実験内容】

ラットに、大豆タンパク由来のカゼインまたはβコングリシニン含有の餌を4週間にわたって与えた。

 

【結果】

・βコングリシニン摂取群はカゼイン摂取群よりも、食後60分間の血糖値が有意に低下した。

・また同様に、VLDLに含まれる中性脂肪をも有意に低下した。

 

⇒βコングリシニンによる血漿脂質レベル低下作用は、肝臓のインスリン感受性の増大が原因である可能性がある。

 

■マグネシウム500mgの摂取で、食後2時間の動脈硬化リスク因子が低下したという試験結果(PMID: 19941679)

【試験内容】

16人の健康な男性ボランティアに、30gのバターに加えて、500mgのマグネシウムを含むにがりを摂取してもらった。血液サンプルは食後2、3、4、6時間後に測定した。

 

【結果】

・Mg補給によって、血清およびカイロミクロン中の中性脂肪(TAG)値が減少または遅延した。

・バターとMg摂取群はバター単独群に比べ、食後2時間後のアポB48、RLP-C、NEFAの値が有意に低かった。

 

このように、「マグネシウム」「β-コングリシニン」の摂取で動脈硬化の予防効果が得られると考えられています。脂質異常症や肥満傾向が見られた場合は、一度試してみたいものですね。

(photoby:pixabay)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-19掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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