育児
新生児~卒乳まで!赤ちゃんの授乳の量・間隔・時間・回数を徹底解説!
生まれた時から始まる授乳は、赤ちゃんが成長していくのに欠かせません。
だからこそ、トラブルや困ったことが色々と起こりやすく、ママパパが不安に感じることも大きいと思います。
そんな赤ちゃんの授乳について具体的にまとめていきます。
新生児~卒乳までの赤ちゃんの授乳
初めて子育てするママパパは、もちろん授乳に関する不安も多いでしょう。
一方で2人目、3人目を育てる場合でも「上の子と違ってあんまり飲んでくれない」などの悩みが出てきます。
やっぱり赤ちゃんを育てる上で、授乳に関する目安は知っておきたいですね。
生まれたばかりの新生児の授乳
生まれたばかりはおっぱいを吸う力もまだまだ弱い時期で、体力もありません。
授乳量
新生児の赤ちゃんの授乳量は、生まれてからの日数によって違ってきます。
初めの1週間は、1回の授乳量を「生後日数×10ml+10ml」で計算します。
たとえば、生後3日ならば3日×10+10ml=40mlということになります。
生後1週間を超えると、授乳量は落ちつけていきます。
生後1週間~1ヶ月の授乳
生後1週間~1ヶ月では、1回あたりの授乳量が80~120mlになります。
授乳間隔
1時間半~3時間おきが理想的です。
ただし、あまり上手に飲めない赤ちゃんの場合には、頻繁に授乳が必要なこともあります。
授乳時間
1回の授乳時間は10~20分が理想です。
生後1ヶ月に近づくにつれて段々と飲むのも上手になってきますから、一度に飲める量も増えていきます。
しかし、あまり一度に飲ませすぎると吐き戻す原因にもなりえるので、20分くらいにおさめておきましょう。
それでも欲しがるならば、ママが赤ちゃんとくっついて落ち着けてあげてください。
授乳回数
1日10~12回くらいの授乳回数になります。
この時期はこれよりも多くて問題ありません。
この時期には、まだママの母乳の方も安定して出ているとは限りません。
そのため、赤ちゃんが母乳を欲しがるたびに母乳をあげるのでOKですし、赤ちゃんが吸うことで母乳の分泌を促進できます。
生後2ヶ月の授乳
生後2ヶ月頃になれば、赤ちゃんの方もおっぱいを飲むのが上手になりますし、ママの方もあげるのが上手になってきます。
授乳量
1回に200mlくらいの量を飲むようになります。
授乳間隔
授乳間隔は3時間になる赤ちゃんがほとんどです。
ただ、それよりも早い段階で泣くこともあります。
その場合には、おむつ交換などを確認してあげましょう。
この時期には理由もなく泣くこともありますから、抱っこをしてあやしてあげてください。
また、だんだんと昼夜の感覚がついてくる時期です。
そのため、夜は3時間くらい長めに寝て、昼は少し頻繁に授乳するといった感じになります。
授乳時間
1回の授乳時間は10~20分です。
もし20分を越してまだ飲みたがるようならば、母乳の出が悪い可能性があります。
体重の増えと合わせて考えてみて、必要ならばミルクをあげることも考えます。
授乳回数
1日8~10回くらいの回数になります。
まだ、その子によっては授乳のリズムが整わない子もいますので、最初の内は欲しがったらあげるのを継続しても大丈夫です。
生後3ヶ月~離乳食前までの授乳
この時期になると、赤ちゃんがまるまると太ってくるときでもあります。
体重の増え方には注意しなければいけませんが、ぽっちゃり体型は飲み過ぎということではありません。
そのうち寝返りやズリバイなどをしてくれば、自然と体重が落ちていきます。
授乳量
生後4ヶ月頃までは1回200mlくらいです。
生後4ヶ月~6ヶ月頃になると200~220mlくらいになります。
1回の授乳でたっぷりと飲める赤ちゃんも出てきます。
授乳間隔
個人差も出てきますが授乳間隔は3~4時間くらいになります。
授乳時間
1回の授乳時間は変わらず10~20分ほどです。
たくさん飲める赤ちゃんの場合、左右5分ずつでお腹いっぱいになれる赤ちゃんもいます。
授乳回数
1日6~8回くらいになります。
1回の授乳でたくさん飲むのが苦手な赤ちゃんだと、回数が増えることもありますが気にする必要はありません。
離乳食開始~2回食の授乳
離乳食が開始しても、まだまだ授乳は続けていきます。
生後5~6ヶ月に1回食が始まって、生後6~9ヶ月頃で2回食になっていきます。
ここでは2回食までの授乳を書いていきます。
授乳量
食事からの水分摂取もありますが、成長していくぶん必要な水分量も多くなっていきます。
そのため1回200~220mlくらいの量です。
授乳間隔
授乳間隔は4時間くらいおきになります。
授乳時間
左右合わせて10分程度で大丈夫です。
これは離乳食が始まると吸う力がだいぶ強くなるためです。
そのため、授乳時間が大幅に短くなる子もいます。
授乳回数
1日6回程度になります。
3回食のときの授乳
3回食は生後9~12ヶ月頃です。
この時期にはだいぶ食べるのも上手になっているでしょう。
授乳量
授乳量は200~220mlと変わりません。
授乳間隔
授乳のタイミングは、3回の食後に加えて夜の授乳となります。
授乳時間
食後の場合には5分程度で、その他は左右合わせて10分くらいです。
授乳回数
3回(食後)+寝る前+夜中の5~6回程度です。
1歳以降~卒乳まで
3回食のあたりからフォローアップミルクをコップで飲ませるのもよいです。不足しがちな鉄分の摂取につながります。
牛乳やフォローアップミルクなどを飲めるようになったら卒乳を考えてOKです。
この時期にはちょこちょこと授乳するよりも、寝る前や夜など時間を決めて授乳した方がいいです。
1回の授乳は10分くらいです。
ただ、おっぱいを飲むことは赤ちゃんの精神安定にもつながります。
嫌がっているのに無理に卒乳させる必要はなく、赤ちゃんの様子を見ながら卒乳のタイミングを考えていきましょう。
母乳・ミルクが足りない?足りてる?どこで分かるの?
ミルクの場合には、ミルクの缶に細かい量が書かれていますから、それを守ればOKです。
ただ、母乳の場合にはきちんと赤ちゃんが飲んでいるかどうか、足りているかどうかわかりにくいですよね。
いずれにしても、授乳の量には個人差があると言いますから、我が子に母乳やミルクが本当に足りているか気になるところだと思います。
一番の目安は体重
母乳やミルクが足りているかどうかを判断するのに、最も分かりやすいのは体重です。
赤ちゃんの成長曲線と比較して、曲線の中で赤ちゃんの体重が順調に増えていれば、足りていると判断できます。
授乳の時に時間がかかる&もっと欲しがる
先に紹介した授乳時間や頻度を参考に考えるのもひとつです。
授乳の目安時間よりもかなり超えて赤ちゃんがおっぱいを欲しがったり、もっと欲しいと泣いたりすることがあります。
もし、おむつや体調などの理由がなさそうならば、ママのおっぱいが十分に出ていない可能性があります。
母乳の分泌を促進するにはおっぱいマッサージなどがあります。
体重も確認してみて、母乳が十分に出ていないようならおっぱいマッサージに通ったり、お医者さんに相談してみましょう。
授乳間隔が短い場合にも、赤ちゃんが飲むのをあきらめてしまうことで、母乳が不足している可能性があります。
便秘
うんちが2~3日出ていないなどの便秘の場合、母乳が不足していることがあります。
その子によって排泄のリズムは違いますから、日ごろのうんちの回数を覚えておきましょう。
最後に
赤ちゃんの授乳量はあくまでも目安です。
気持ちの余裕をもって「これくらいなんだ」と思えるならばいいですが、あまりにも気にしすぎてしまうのはNGです。
神経質になりすぎないように、赤ちゃんとの時間を大切にしながら授乳を楽しんでください。
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(Photo by:写真AC )
著者: カラダノート編集部