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出産前に知っておきたい「新生児の黄疸」の豆知識

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新生児黄疸は生まれてまもない赤ちゃんによく起きる症状です。いざ症状が出たときにきちんと対処できるよう、症状や原因、治療が必要な危険な黄疸など、新生児黄疸についてよく知っておきましょう。

 

赤ちゃんに起こる「新生児黄疸」

生まれたばかりの赤ちゃんが「新生児黄疸です」と言われたら、ママパパは心配になってしまうと思います。しかし、新生児黄疸はほぼすべての新生児に起こるとも言われており、大人の場合と違って、多くはあまり心配いりません。

 

黄疸の原因は「ビリルビン」 

「黄疸」は、体内でビリルビンという物質が増加することで起こります。このビリルビンは赤血球に含まれる成分で、本来は肝臓で処理され、腎臓から体の外に出ます。しかし赤ちゃんは臓器が十分に発達していないので、うまくビリルビンを処理できずに体の中に残ってしまうので黄疸が起こります。

 

心配ないとはいっても症状がひどいと問題ですし、何か病気が隠れているケースもあります。そんな新生児に起こる黄疸について詳しく知っておきましょう。

 

新生児黄疸の症状

そもそも黄疸はどんな症状が出るか知っているでしょうか?すぐに黄疸かな?とママパパ自身が判断できるように、新生児黄疸の症状を知っておきましょう。

 

・白目や肌が黄色くなる

代表的な症状がこれで、白目の部分や肌が黄色っぽくなります。この症状から黄疸が疑われることがほとんどです。

 

・うんちが白っぽくなる

ビリルビンは黄色い色素を持っていますが、これが排出されないことで便に色がつきません。そのため白っぽいうんちになります。

 

・生後2~5日で症状があらわれる

通常生後2~5日くらいで症状が出始めます。数日でピークに達して徐々に治まり、1~2週間ほどで症状は消えていきます。

 

・ぐったりして、発熱がある

これは病気が原因だった場合で、上記の症状に加えて見られます。ぐったりして元気がなかったり、熱が出るなどします。

 

新生児黄疸の種類

一言で新生児黄疸といっても、心配のいらないものから、すぐに対処しなければいけないものまであります。そんな新生児黄疸の種類をご紹介します。

 

・生理的黄疸

多くの新生児に起こる黄疸です。赤ちゃんの体が未熟なために起こる黄疸ですので、成長とともに内臓の働きも向上して症状が出なくなっていきます。

 

・母乳性黄疸

完全母乳で育てている赤ちゃんに多いのがこのタイプの黄疸です。母乳に含まれる女性ホルモンが、赤ちゃんの肝臓の働きを弱めることで起こります。生理的黄疸が落ち着く1~2週間を過ぎ1か月ほど続くことがありますが、赤ちゃん自身が元気な様子ならあまり心配いりません。

 

・新生児溶血性黄疸

この黄疸はママと赤ちゃんの血液型が違うことで起こる黄疸です。ママの赤血球に対して赤ちゃんの体の中で抗体ができてしまい、それが赤ちゃんの赤血球を分解して起こります。

 

この場合赤ちゃんがお腹の中にいるときから症状は始まっているので、生まれてすぐに黄疸の症状が見つかります。そのため病院で症状が発見されることが多いです。ちなみにママがO型で、赤ちゃんがA型やB型の場合に黄疸が強く出やすくなるようです。

 

・核黄疸

今まで紹介したような新生児黄疸でも、非常にビリルビン値の高い状態が続いていると核黄疸の危険があります。核黄疸とはビリルビンが脳に蓄積してしまうことで起こり、重症の場合は脳性まひの後遺症が残ったり、死亡することもあります。

 

人は本来ビリルビンを脳に侵入させない機能がありますが、新生児にはまだそれがありません。生後10日くらいで完成しますが、それまでは注意が必要ということです。生後3、4日で元気がないなどの症状が起こり、多くは入院中に気付いてもらえます。

 

・胆道閉鎖症

胆道は肝臓と十二指腸を結ぶ管です。本来は肝臓で作られた胆汁(ビリルビンを含む)が、十二指腸に流れ出ますが、ここが閉鎖しているとうまく流れません。この場合、生理的黄疸が落ち着くころになっても黄疸が続き、白っぽいうんちが続きます。治療では手術が必要です。

 

治療が必要な赤ちゃんは2割

9割以上の新生児に起こる黄疸ですが、そのうち治療が必要な赤ちゃんは2割ほどと言われています。多くの赤ちゃんは黄疸の症状が出ても、成長とともに機能ができてくので心配はいりません。けれども2割の可能性がある分、絶対に大丈夫とは言い切れません。

 

どんな場合に治療が必要?

生理的黄疸と思われていても、あまりにもビリルビン値が高いと核黄疸の危険も否定できません。そのため、場合によっては積極的な治療を必要とします。

 

黄疸で治療が必要なのは、「ビリルビン値が高い状態から下がらない」「生まれてすぐにビリルビン値が非常に高い」「急にビリルビン値があがった」などの場合です。

 

どんな治療をする?

黄疸で治療をする場合には基本的に次のような治療法があります。

 

・光線療法

光をあててビリルビンを溶けやすくし、体の外で出やすくします。赤ちゃんはアイマスクをして、おむつ替えなどの時以外は保育器の中で24時間過ごすことになります。終了後に値を確認し、治療を継続するかどうかを決めます。

 

・交換輸血

あまりにもビリルビン値が高く、緊急的に対処が必要なときには、輸血によって血液を交換します。

 

黄疸に対する油断は禁物

黄疸は多くの新生児に起こるので過度な心配はいりません。けれども一方で治療が必要になるケースもあり、油断してもいけません。退院後はママパパが黄疸の症状に気をつけ、よく観察してあげましょう。どの赤ちゃんにも起こりうることと、危険な側面もあることの両方をよく知り、注意深く赤ちゃんを見守ってあげてください。

 

(Photo by:写真AC

著者: カラダノート編集部

本記事は、2016-12-06掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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