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いざという時に困らないために~救急の知識いろいろ AEDの使用、窒息、傷の対処など~

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AEDを使ったことはありますか?一般の人でも行える電気ショックの救命機器で、何かの講習で使い方を習ったことがある方もいるかもしれません。いざという時に必要なAEDですが、どんな風に使うのか細かいところで疑問に思うこともあります。そんな細かい疑問や、設置場所についてご紹介します。

 

AEDって何?

大きな駅や公共施設などでAED(エー・イー・ディー)を見たことがある方も多いと思います。

AED(自動体外式除細動器)は、心臓が血液を流すポンプの機能を失ったとき、電気ショックを与えて正常な機能を戻すための機器です。医療従事者でない一般市民でも使用できるもので、もしかしたら使ったことがある方もいるかもしれません。

 

-どうしてAEDは必要?

誰かが倒れたとき、救急車を呼ぶのが第一です。では、救急車を待って、その間心臓マッサージや人工呼吸などの救命措置をとるのではダメなのでしょうか?

日本では救急車を呼んでから到着するまで平均で8.6分とされています。電気ショックで心臓の機能を回復させるのは、どんなときでも成功するものではなく、1分1秒でも早く行わなければ、成功率もどんどん落ちていきます。さらに心臓が血液を送らなくなると、3~4分で脳の回復が困難になるとも言われます。

そのため救急車の到着を待たずに、一刻も早くAEDを使用して、電気ショックを行い、心臓機能を回復することが重要になってきます。

 

AEDの使い方の疑問

AEDを見たことはあるけれど、実際に使ったことがない人はたくさんいるでしょう。そんな場合、実際にどうやって使うのか?と疑問や不安に思うことも多いと思います。基本的には開けばアナウンスが流れるので、それに従えばいいのですが、具体的な疑問をここで解決しましょう。

 

-今本当に使っていいの?

停止した心機能を回復させるために使うAEDですが、「本当に心臓が停止しているの?使っていいの?」と疑問に思うかもしれません。けれどもAEDはとりあえず使っても大丈夫なものです。電気ショックが必要かどうかは、AED自体が判断してくれますので、とりあえず使って、必要だったらAEDが「電気ショックが必要です」と案内してくれます。

 

-「電気ショックは不要」と言われたら?

電気ショックが不要と言われても、それでOKということではありません。もし電気ショックが不要でも、倒れている人に反応がなかったら心臓マッサージを行いましょう。そのときAEDはつけたままの状態にします。

その後何か反応があれば、AEDをつけたままで様子を見守ります。

 

-アクセサリーは外した方がいい?

電気を流すAEDですから、アクセサリーやブラジャーのホックなどは感電する危険があります。

 

-妊婦や子どもに使って平気?

妊婦さんでも子どもでも使って大丈夫です。子どもの場合子ども専用のパッドが入っていることがありますし、そうでなくても大人用のものを使っても大丈夫です。

妊婦さんの場合も、妊婦さんの心臓が動いていないということはお腹の中の赤ちゃんの命も危険な状態です。ですからためらわずに使いましょう。

 

AEDの設置場所はどこ?

いざAEDが必要な場面になったとしても、AEDがどこにあるのか?それを知らなければ持ってくることも使うこともできません。ですからAEDがどこに置かれているかを知る必要があります。

とはいってもAEDの設置に基準はありません。ですから必要な時に必ず近くにあるとは限りません。

一方で日本心臓財団の推奨で定められた設置基準があります。それによると次のような場所にはAEDの設置が推奨されています。

・駅(1日乗降客数1万人以上)

・空港

・フェリー

・新幹線

・学校

・スポーツ施設

・大きな行政施設(市役所や図書館)

・大きな商業施設

・人のあつまるイベント場所

 

これらの場所にはAEDが設置されていることが多いです。基本的に300mごとの設置を推奨しているので、速足で歩いて1分くらいで見つけられるような場所にあることが多いでしょう。

 

いざという時のために!AEDの使い方を正しく知っておきましょう

実際に使う時にならないと具体的な疑問は出てこないかもしれません。けれども事前に具体的に知っておくことで、いざというときに困らないで使うことができます。大切な人の命を救うためにも、正しく知っておくことがとても大切ですね。

 

救急処置~気道の確保~ABCを確率しよう!

バイタルサインによって重症度を判定したら、次にするべき事は気道の確保(air-way:A)、呼吸と換気(breathing:B)、循環(circulation:C)のABCを確立することです。

 

気道の確保

気道とは呼吸をする時に空気が通る道のことです。空気が鼻や口から肺に届くように空気の道を開通させます。

意識が無い場合、仰向けに寝た状態では舌の付け根が落ち込んで、気道をふさいでることがあります。

 

○気道確保の方法

気道を確保するには、方手をひたいに当て、もう一方の手で顎を持ち上げて、頭を後ろに反らせます。

それでも無呼吸に陥りそうなら挿管や気管切開まで適応を考えます。

 

呼吸と換気

無呼吸であれば人工呼吸の適応を考えます。

 

○人工呼吸の方法

まずは気道を確保します。傷病者の鼻をつまみ、大きく吸い込んだ息を漏れないように一回に一秒かけて胸が軽く膨らむ程度に吹き込みます。これを二回行います。

 

循環

心停止に陥っていたら速やかに心マッサージを行います。

一分間に100回、強く早く押すことが推奨されています。

これはかなりの体力を使います。

1~2分ごとに速やかに交代をしながら行うと良いでしょう。

 

AED(自動体外式徐細動器)があれば機械の指示に従って使用します。

10秒間の心臓マッサージの中断が生存率の悪化を招くことが分かっています。

AEDが届くまでは心臓マッサージを続けましょう。

 

まとめ

バイタルサインを確認したらABCの確立を行いましょう。

そこから手術に移るのか、まだ治療開始まで時間に余裕があるのかは医師や救急隊員が判断します。

まずはABCのそれぞれのやり方をしっかりと覚えておきましょう。

 

子どもや高齢者がいる場合は注意!こんな食品は窒息の危険が!

日本において食品の窒息事故によって亡くなる人は、年間数千人にのぼります。特に容易に想像できるように、年末年始はのどに詰まりやすいお餅を食べる機会が増えるため、窒息事故が増えるのだそうです。

 

窒息の危険が高い食品

窒息を起こす食品について、これとこれと言うように限定することはできません。

どんな食品でも窒息を引き起こす可能性がありますし、特に個体の食品はその危険が高くなります。

またその中でもこうした特徴を持つ食品が窒息を起こしやすいという特徴があります。

 

直径が1~5㎝程度の食品

…直径がこれよりも小さければつまる可能性は少なく、逆にこれらよりも大きければ飲み込めないと判断して、より小さく噛み切ってから食べようとします。

 

噛み切りにくい食品

…少し飲み込むには大きいと感じても、噛み切りにくいことでそのままの大きさで飲み込んでしまうことがありますので窒息の危険が増します。

 

口の中をすべりやすい食品

…つるつるとした食べ物は口の中をついすべってしまってのどの方に逃げてしまうことがあります。口の中よりものどの方が狭いわけですから、のどに逃げた途端につまってしまいます。

 

吸い込んで食べるような食品

…細かくクラッシュされている食べ物で有ればよいのですが、一口サイズで吸い込んで食べる食品は、その勢いのまま口の中を通り抜けてのどに至ってしまう危険があるのです。

 

特にこれらの特徴を持つ食品には注意を払いましょう。成人であればある程度食べやすさを考えて自分で工夫ができますが、子どもや高齢者の場合、そうはいかないことが多いですので、周りの人が注意してあげましょう。

 

お餅は上記の条件にあてはまる典型的な食材と言っていいかもしれません。ですがお餅だけでなくこうした条件に合致する食品には注意しましょう。

 

傷の治療に『キズドライ・イソジン』は厳禁?~消毒は感染をまねく、その理由とは

傷の治療法『湿潤療法』を家庭で行う場合、洗浄が上手く行えず化膿させてしまったり、この療法では不要なはずの消毒を行って治療を長引かせてしまうというケースが見られるといいます。中でも、消毒薬の『キズドライ』『オロナイン』『イソジン』などの市販薬は使用すると、本来創傷治癒に必要な自身の細胞をも減少させて感染に繋がる恐れがあるとされています。では、実際のマウス試験ではどのような結果が出たのでしょうか?

 

湿潤療法の基本的な理論とは?

湿潤療法の理論の基本としては、以下の5点が挙げられています。

 

1)傷は乾かすと治癒が遅れる(=湿潤させることが必要)

2)浸出液は傷を治すために必要(=生理活性物質が含まれており、浸出液を溢れた状態にすることが必要)

3)消毒しても傷の化膿は防げない

4)消毒することで感染症にかかりやすくなる(=免疫細胞にもダメージを与える)

5)カサブタは細菌の温床となる(=湿潤させてカサブタを作らせないことが必要)

 

⇒具体的には、流水で患部を良く洗い流し綺麗にした後、ガーゼで流血を圧迫止血します。その後、サランラップで創面を覆い、テープで固定します。

 

イソジンでのは消毒はなぜ間違いか?

数名の医師の見解では、イソジン(マキロン・キズドライ)を使用すると創部の悪化に繋がると述べられています。

 

・イソジンの殺菌作用は「ヨウ素の酸化力」によるもの。

・傷を治癒させるために必要な免疫細胞などを傷害してしまう。

・イソジンンの細胞毒性は、いくつかの論文の結果から明確である。

・細菌と何らかの有機物が共存していれば、イソジンの殺菌力は低下する。

・化膿した状態は有機物が豊富であり、殺菌力の低下と共に細胞毒性だけは残っている。

 

⇒消毒が易感染状態をつくっていると言える(マキロン・キズドライも同様)。

 

イソジンで消毒すると、感染発症に結びつくことが証明された

■創面を消毒することによる細胞数減少の影響について

【研究内容】マウスの背に傷を作り細菌を塗布した。その後一方はイソジンで消毒し、一方は生理的食塩水で洗浄するのみとした。

 

【結果】直後の細菌数は消毒群が著しく減少していた。しかし、4日目ではイソジン消毒群では全例感染しており、一方で生理的食塩水洗浄群は1例も感染が見られなかった。

 

⇒つまり、消毒で殺菌しても、自己免疫細胞も減少するため感染成立へと繋がってしまった(=消毒は感染発症因子と証明された)。

 

最後に

上記のように、消毒薬による殺菌が感染症に繋げる可能性は示されましたが、一方で「誤った湿潤療法が重度感染症に繋がる」リスクも指摘されていることから、自己対処が難しいような傷は、無理せず早期に医療機関で観てもらうことが重要となります。

 

救急処置を行う際にはまず「バイタルサイン」を把握しよう!

救急処置の理想的な形としては、十分な機器と人員の整った病院で行う事です。しかし、いつ何時起きるか分からないのが救急です。発生現場や搬送中の救急車の中でも迅速に救急処置をすることが求められます。

 

救急処置を行う際にまず最初に取り掛かるべきなのが、バイタルサインの把握とその評価です。

 

バイタルサインとは

日本語にすると生命兆候のことです。血圧、脈拍数、呼吸数が最も重要な事柄で、加えて意識レベルと体温が入る事もあります。

 

血圧

健康な人の最高血圧は通常110~130mmHgですが、これが200mmHg近くになると脳出血、脳梗塞、クモ膜下出血などが疑われます。これに意識障害、麻痺、激しい頭痛なども伴っていればますます疑いが強くなります。

一方、最高血圧が90~100mmHg以下の場合にはショックの可能性を考えます。

 

脈拍

脈拍は通常は60~90/分です。脈拍数と共に、脈の触れやすさ、規則性もチェックします。

脈拍が早くなっている時には循環不全やショックが疑われます。遅くなっている時には脳圧亢進状態や死戦期であることがあります。意識と血圧とを合わせて判断するといいでしょう。

 

呼吸

通常時の成人の呼吸数は16~20/分です。過呼吸になっている場合にはショックが考えられます。

 

体温

異常に高温になっている場合には、肺炎や腎盂腎炎などの感染症、熱中症、上部頸髄損傷、悪性高熱など様々な原因が考えられます。

 

意識レベル

意識はあるのか、呼びかけて反応するか、痛み刺激を与えて反応するか、といった日本昏睡尺度(JCS)によって分類します。

救急の現場においてはどのような処置をすべきかを判断するために、これらのバイタルサインをまずはチェックしています。

 

切断した指は直接氷水に入れると接着できない!正しい処置の方法

仕事で大型の裁断機の前で作業をしていたところ、ふと手を置いていたら次の瞬間指が飛んでいた…。痛々しい話ですが、実際にそういった体験をされた方のお話を人づてに聞いたことがあります。

 

切断された指を包んで氷で冷やして残しておいて、早急に接着手術を行えば元通りにくっ付けられる、というのを誰しも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

 

刃物や機械で指がもげてしまい、血の巡りが全くなくなった状態を「切断指」と言います。皮膚や腱だけで辛うじてつながっているものに関しては「不全切断指」と言います。切断された指の接着には制限時間の目安があり、約8時間以内とされ、切断部分が良好に保存されていれば最接着手術が適応となります。

 

以下では、正しい対処方法をご説明させて頂き、万一の歳に備えられるようにしておきましょう。

 

全ての切断のタイプが再接着手術に適応するわけではない?

指が切断される時というのは、皮膚や骨だけでなく、様々な組織がともに切断され、それらの修復(特に動脈などによる血行)は早期に行われないと、細胞死が起こり二度と切断された指が戻らなくなる可能性があります。

 

また、全ての切断指が再接着可能なわけではないようです。刃物で鋭利に切断された指(クリーンカット)は接着が容易ですが、切断部の組織の圧迫による壊死したものは治療が困難になります。

 

また以前では血管が非常に細い指先の切断は手術が難しいとされていましたが、現在では積極的に再接着が行なわれるようになってきているようです。

 

再接着できない場合とは?

切断部だけでなく全体が圧挫されているような指、引き抜かれた指、熱も加わって切断された指、切断後冷却処置がされないで時間が経った指(切断指が4℃の状態で保存され、8時間以内の手術なら可能)は接着できない場合が多いようです。

 

具体的な指の保存方法

指を切断された患者さんが自分で行うことは困難なので、周囲の人が切断指の保存を行うようにします。

1)切断した傷口に清潔なガーゼを当て、その上から包帯を強めに巻いて圧迫止血を行う。 包帯の根元をひもで縛って固定する。

 

2)切断された指をガーゼで包んで、ビニール袋に密閉する。それから氷水入りの袋や容器に入れて、患者とともに医療機関へ搬送する。

 

※絶対に切断指を直接氷水に入れて冷やさないように注意する。細胞が破壊されて、再接着できなくなります。

 

病院選びと切断指の保存方法とは?

病院は、精密な接合術である「マイクロサージェリー手術」が可能な外科医がおられるところを選ぶ必要があります。切断された指は先ずサランラップで包むかビニール袋に入れ、それを氷の入った容器に入れて冷却しながら病院へ運びます。

 

具体的な手術法とは?

再接着術は、切断部の挫滅(ざめつ)部(組織に圧迫が起こった部分)を切除した後、骨を少し短くして動かないよう鋼線で固定します。

 

1)最初に指を伸ばす機能を持った腱と、曲げる機能を持った腱をそれぞれ切断部の腱と縫合していき、2)次に顕微鏡視下で切断された静脈と動脈をそれぞれ内腔が狭くならないように極細の糸で縫い合わせます。3)最後に神経を縫合して、切開部分を閉じます。

 

術後の管理について

手術後24時間以内は縫った血管が詰まる可能性が最も高く、再手術が必要になることがあるようです。これを防ぐためにギプスで手全体を固定し、手術部位を保護します。手の腫れを防ぐための挙上と、血管を拡張させるための保温も大切です。血液が固まらないような薬剤の点滴注射を約1週間行ないます。喫煙は血管を縮めて細くするので、厳禁であるとのことです。

リハビリに関しては、3週間程度は積極的に手の運動を行いません。血流が安定してきたら、積極的なリハビリを始めますが、神経は徐々に芽が伸びるように回復するため、感覚が元通りになるまでは何ヶ月もかかるとされています。

 

応急手当について分かっているつもりでも、いざ目の前で指が切断されたら慌てて直接氷水に漬けてしまうということも有り得ます。この1点を覚えておくだけでも、万が一の際に落ち着いて対処が出来るのではないでしょうか?

(Photo by:写真AC

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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