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その症状がただの風邪じゃない!胸痛や咳のその症状は、胸膜炎かも…原因には何がある?

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深呼吸をすると胸が痛んだり、咳が続くといった症状はないでしょうか?その症状はただの風邪ではなく、胸膜炎という病気かもしれません。胸膜炎の原因には結核などの病気が隠れている可能性もあります。この胸膜炎について、症状や胸膜炎を起こしている原因についてご紹介します。

 

胸膜炎はどんな病気?

胸膜炎というからには、炎症が起こっているのが想像できます。胸膜という場所はあまり聞いたことがないかもしれません。この胸膜炎とはどんな病気なのでしょうか?

 

-胸膜って?

胸膜は肺を包んでいる薄い膜です。肺の表面を覆う膜と、その外側を覆う膜があり2重になっています。この2重の膜に囲まれる空間を胸膜腔と言い、少量の水(胸水)がたまっています。

この胸膜腔によって肺にかかる衝撃を和らげたり、呼吸に合わせて収縮する肺の動きを滑らかにしています。

 

-胸膜炎とは?

胸膜炎とはこの胸膜に炎症が起こっている状態を言います。炎症によって胸水が過剰に増えることもあります。

 

胸膜炎の症状

胸膜炎の症状には、主に次のようなものがあります。

 

・息切れ、呼吸困難

・胸部の痛み

・乾いた咳

・痰

・発熱、悪寒

・背中の痛み

・だるい

 

胸水が増えることで肺が圧迫されて息切れなどの症状が出ます。

痛みは炎症を起こした場所に起こり、深呼吸したり咳のたびに痛みが出たり、痛みが強くなったりすることがあります。

発熱は原因により、感染を伴えば起こります。

初期症状は風邪と間違えることが多いですが、次第に症状が悪化していきます。

原因によって症状の出方違いますが、徐々に進行する場合は症状に気付きにくいところがあります。さらに、胸膜炎を起こしている原因の病気の症状も混ざって出ると、自覚症状だけでは胸膜炎と判断しにくくなります。

 

原因別にみる胸膜炎&治療法

この胸膜炎には元々の原因となる病気があります。それによって治療法なども異なってくるので、まずはそれを特定することが大切です。

 

-肺炎

ウイスルや細菌感染で起こる肺炎は耳にしたことがあると思います。その炎症が胸膜まで及んでしまった場合、胸膜炎を発症します。

細菌によって起こっているなら抗生物質を用いた治療と、安静にすることが基本です。最近は胸膜炎まで至らずに肺炎の段階で発見されることも多く、肺炎に有効な抗生物質もあるので、胸膜炎まで及ぶことが少なくなっています。

ウイルスによって起こっている場合には、自然に治っていくので安静にしています。その中で発熱や胸の痛みなどに対して、鎮痛剤などの対処的な治療を行います。

 

-結核

こちらも肺炎と同じく細菌感染による病気です。細菌の中でも結核菌によって起こされ、その細菌で起こされる胸膜炎を結核性胸膜炎と言います。

この場合抗結核薬による治療が行われます。胸水が多くなってしまっている場合には、胸にチューブをさし排液をすることもあります。

 

-がん

肺がんなどの悪性腫瘍によって胸膜炎が引き起こされることもあります。がん細胞が胸膜に達したり、血液を介して広がったりして起こります。腫瘍によって引き起こされる胸膜炎の中では肺がんが多いですが、胃がんや乳がんによって引き起こされることもあります。胸膜そのものに腫瘍ができて起こる胸膜炎もあります。

治療はがんの治療が基本です。その上で胸水が溜まってしまうことに対して、結核のケースと同じように排液をすることもあります。また、胸水が溜まらないように人為的に2重になっている胸膜をくっつけてしまう処置がされることもあります。

 

-膠原病

膠原(こうげん)病は、自分を守るはずの免疫機能が自分の体を攻撃してしまう病気です。その代表的な疾患がリウマチで、これでも肺に炎症を起こすことが多いです。その結果併せて胸膜炎を起こすことがあります。

慢性的に繰り返す病気なので、継続的な治療が必要です。ステロイド剤や免疫抑制剤による治療があります。

 

早期受診、早期治療が大切

初期の症状では風邪と勘違いしそうですが、だんだんに悪くなってくる症状や、胸の痛み、咳などを感じたら胸膜炎を疑いましょう。早めに受診することで、治療を早く開始できるので、治療の選択肢も多くなります。特に悪性腫瘍のケースを考えれば、勘違いかと思っても念のため受診することをおススメします。

(Photo by:写真AC

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-01-06掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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