妊娠・出産
妊娠週数の数え方は?人によって数え方が違う?ちょっと分かりにくい数え方を、分かりやすく解説!
妊娠週数の数え方はちょっと複雑で分かりにくい…と感じていないでしょうか?とりあえず言われた週数と思っていたら、途中で週数が変わったなんてことも…改めて、正しい妊娠週数の数え方を紹介します。
妊娠週数の数え方
病院や育児書などで、「妊娠〇ヶ月〇週目」と妊娠週数を数えます。
昔から妊娠期間は「十月十日」(とつきとおか)と言われます。実際、妊娠期間は10ヶ月ほどあり、正確には「280日±15日」が、妊娠期間として多いです。
「月」といってもカレンダー通りの1か月ではなく、妊娠では「1か月を28日」と定めています。それが10回なので280日ということですね。この1ヶ月の単位についての知識があいまいなため、妊娠週数の数え方をよくわからないと感じる人は多いようです。
押さえておくべきポイント
まず妊娠週数を数える上で、押さえておくべきポイントがあります。
-排卵日付近(性行為)から計算しない
妊娠のスタートを「排卵日付近にした性行為から」と考えている人は多いです。妊娠の期間ですから、感覚的にそう考えても不思議ではありません。
しかし、実際には妊娠週数のスタートは、「排卵日」ではありません。また、「性行為をして赤ちゃんを作った日」でもありません。
-妊娠期間、最初の2週間は「赤ちゃんがいない」
妊娠1ヶ月目は、0週目・1週目・2週目・3週目とあります。そして妊娠4週目から妊娠2ヶ月目に入ります。 実はこの妊娠1ヶ月目の、1週目、2週目はお腹の中に赤ちゃんがいません。
例えば実際に赤ちゃんがどの日の性行為でできたのか?特定するのは難しいですよね。ですから赤ちゃんができた日を基準にするのではなく、「生理周期」を基準にするのが妊娠週数の数え方です。
妊娠週数の計算方法
生理周期を基準にした数え方(計算方法)を、具体的にご紹介します。
-最終月経日から計算スタート
「妊娠した」ことがわかったら、「妊娠周期のスタートは最終月経の開始日」になります。 ここでは、生理周期28日の場合を計算してみましょう。
この場合、「生理開始日」→2週間後→「排卵日」となります。
「排卵日」=「赤ちゃんができた日(受精日)」と考えます。そうすると妊娠0・1週目は赤ちゃんがおらず、妊娠2週目から赤ちゃんが存在していることになります。
-生理周期が一定の場合
とはいっても、生理周期は人によって異なり、一定周期か不順かによっても計算の方法は変わってきます。
・生理周期28日の場合
生理周期が28日の場合には、妊娠周期の1か月(28日)と同じ計算で出すことができます。そのため、そのまま最終月経開始日をスタートにして妊娠週数を計算します。
・生理周期35日場合
生理周期が35日の場合には、28日の人に比べて7日長いことになります。この場合、排卵日も7日遅くなっているものと考え、妊娠週数も7日遅く計算します。つまり妊娠スタートは、最終月経開始日でなく、その7日後となります。
-生理周期が不順の場合
生理周期が一定でない場合には基礎体温などを参考にします。
具体的には、基礎体温が「低温期から高温期に移行した日」を排卵日とします。そしてこの日を「妊娠2週0日目」として数えます。
-後から妊娠周期・出産予定日が変わることもある
生理が一定でない場合、基礎体温をつけていなければ、妊娠週数がわからなくなってしまうのでしょうか?実は、最終月経から妊娠週数を計算すると、ずれている場合はいくらでもあります。そのため、途中で胎児の大きさなどに合わせ、妊娠週数が変わることもあります。
妊娠8~11週目の赤ちゃんは体の大きさに差があまりありません。そのためこの時期の大きさを確認し、だいたいの週数を把握することができます。赤ちゃんの大きさは超音波で測定をして算出することができます。
知っておくと便利!妊娠周期の計算方法
妊娠週数がわかっていることで、つわりの終わり、妊娠の報告時期をある程度予測できたりします。また、妊娠周期の数え方(計算方法)を知っていれば自分で数えることができ、胎児の状態を把握することもできます。あくまでも目安ですが、知っておくと何かと便利です。
(Photo by:写真AC )
著者: カラダノート編集部