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関節痛・腰痛

膝関節症の手術から仕事復帰まで~膝関節症に効くストレッチの方法~

膝関節症の患者の中には仕事をいったん休んで手術を受けるという方もいます。

仕事復帰までにどのようなことが待っているのかを確認します。

 

●入院・リハビリ

膝関節症で仕事を休んでいる間は、入院しての手術、リハビリが生活のほとんどとなります。

 

骨切り術の場合は最長で60日間の入院まで可能で、一般的には40日程度入院する場合が多いです。

手術自体は1日以内で終わりますが、その後リハビリをしなければいけないため入院期間が長引きます。

 

このときはまだ職場復帰や仕事復帰のことよりも、歩くこと、以前と同じような感覚で自分の足を使うことを考えるべき時期です。

 

●退院から自宅でのリハビリ

退院してもリハビリがすべて終わるというわけではありません。

ストレッチや運動など広義のリハビリも入れれば、自宅でもリハビリとして行うことは多いからです。

 

一方で、入院当初に比べれば大分生活は元通りになってきています。

家事などを行うことももちろん可能ですし、買い物に行くことも出来ます。

職場復帰をそろそろ考え始めてもよいでしょう。

 

●職場復帰

退院し、自宅でのリハビリを行いながら職場でも働けると思ったらいよいよ職場復帰です。

膝のことを考えるとできるだけ膝を酷使しない職場の方が望ましいです。

 

どうしても膝を酷使しがちな場合は産業医に相談したうえで、移動願いなどを出すのもよいでしょう。

産業医、産業カウンセラーなどの力も借りながら職場復帰を目指していきましょう。

 

9割の人の痛みが緩和した!SLRとは?

膝関節症のリハビリテーションの1つに、SLRというものがあります。

 

●SLRで痛みが緩和?

SLRというリハビリテーションを行ったことによって、90%の被験者に改善が見られたということが、日本整形外科学会誌で発表されました。これはSLRと薬物療法を比べた時の数値です。

 

痛みを緩和する薬物療法よりも、リハビリテーションのSLRの方が改善効果が高いということが分かったのです。 

 

●SLRって?

9割以上の人に改善効果をもたらしたSLRというものですが、運動のひとつです。SLRを行うことによって関節の安定化、適度な筋肉の付加につながり膝関節症の症状が和らぐと考えられます。

 

薬物療法と比べて効果があるとは言っても、薬物療法の効果をすべて否定するものではありません。専門家の指導の下で適切に治療法を選択することが大切です。

 

●SLRのやり方

実際にSLRのやり方を見ていきます。

 

まずは仰向けに寝て、力を抜きます。このとき、足は広がりすぎないように注意してください。その状態からつま先を天井に向けます。床と足裏が直角になるようにしてください。

 

そこから、片足をゆっくりとあげていきます。10㎝くらいあげたら、その状態で5秒間静止します。息は止めずになるべく普通に呼吸してください。

 

そしてその後、ゆっくりとかかとを下していきます。この動作を20回×2セット行うとよいと言われています。

最初は専門家のいるところで正しい動きを学ぶのがおすすめです。

 

膝関節症に効くストレッチの方法

膝関節症に効くストレッチを紹介します。

 

●筋肉を柔らかくするストレッチ

まずは立ち上がって右足の膝だけを折るような形にします。

そしてそこから右足首を右手で掴んで、ゆっくりと足首をお尻に近づけていきます。

 

このとき、大事なことは大腿四頭筋が伸びていることを確認するということです。

大腿四頭筋は太ももの前側にあります。

 

お尻につけばベストですが、つかなくても大腿四頭筋の伸びが感じられればストレッチとしては効果があります。

 

また、片足で立つことになるのは危険ですので、片方の手は壁に付けるなどしておくとよいです。

 

●膝の痛みを解消するストレッチ

膝の痛みを解消するためのストレッチでは、膝の皿の位置を確認します。

椅子やヨガマットなどに座ったりした状態で膝の皿を探してください。

足を真っ直ぐ伸ばせば皿がすぐに見つかるはずです。

 

皿の縁に沿うようにして膝の上から下に、外から内に力を入れます。

 

次に皿の下側で、スネから伸びている骨に当たる場所を探します。

スネから伸びている最も太い骨に当たる部分を中心にして、左右に指1-2本ぶんずれたところを押します。

 

●ストレッチの注意点

ストレッチには注意点があります。

まずは無理をしないことです。

これはリハビリ一般に言えることですが、無理して体調が悪くなる、症状がひどくなることもあります。

 

無理せずに行い、変だなと思うことがあればストレッチを中止して医師の元へ相談にいってください。

 

膝関節症で手術を受ける場合は関節鏡視下手術、骨切り術、人工関節置換術のいずれかの手術を受けます。

 

膝関節症のリハビリ入院期間はどれくらい?

膝関節症で手術を受ける場合は関節鏡視下手術、骨切り術、人工関節置換術のいずれかの手術を受けます。

どの手術を受けるかは年代層や症状によって異なります。

 

それほど症状がひどくなければ関節鏡視下手術で、重度の場合は骨切り術か人工関節置換術となるのが一般的です。

人工関節の耐用年数の問題から65歳以下の患者には骨切り術が勧められることが多いです。

 

●入院期間について

関節鏡視下手術は骨切り術や人工関節置換術とは異なり、関節を開いたりしません。

そのことから、関節鏡視下手術を受ける場合には日帰りで済みます。

リハビリ入院の場合もそれほど時間はかからず、1-2週間で退院という場合が多いです。

 

一方で骨切り術、人工関節置換術の場合は関節鏡視下手術に比べると体への負担も大きく、リハビリ期間も長くなります。

そのため、リハビリも含めると3週間から2か月程度の入院が必要となる場合もあります。

 

症状や患者本人が他に持っている病気などによっても異なりますので、まずは入院前にどれくらいの入院期間になると予測されるか、医師に聞いてみてください。

 

●入院期間に関する法律

リハビリには『疾患ごとに設定された算定日数上限』というものがあります。

これは、疾患ごとにある日数までしか入院できません、というものです。

 

膝関節症でのリハビリの入院期間は最大で60日間と決まっているので、2か月以上のリハビリ入院は不可能です。

 

膝関節症の装具療法とは?

膝関節症の治療法の一つが装具療法というものです。

 

●装具療法とは

装具療法は保存療法の中のひとつで、装具を付けることによって膝の痛みを緩和したり膝関節症の症状の進行を防ぎます。

 

保存療法には運動療法や物理療法などもあり、すべて目的は膝の痛みの緩和、膝の負担を減らす、進行を防ぐということにあります。

 

●装具療法はどんな時に行われる?

生活の質に影響を及ぼすようなときには、やはり装具療法が必要です。

装具を付けることで痛みが緩和され、日常生活に出る影響も最小限に抑えることができるからです。

いつ、と決まっているわけではありませんが、日常生活に多大な不便を感じて来たら医師に装具療法を受けてみたい、装具を実際に見てみたいと相談してみるのも良いかもしれません。

 

ちなみに日本で多く使われている装具には足底装具があります。

O脚気味で内側と外側のバランスが取れていない足に足底装具を付けるとある程度正しいバランスに戻ります。

 

●装具療法を受けるには

装具療法に使われる装具は場合によってはインターネット通販や健康用品売り場で手に入れることも出来ます。

 

ですがしっかりと装具療法を行うのであれば、やはり医師の元で正しい装具を作る、使うという方がお勧めです。

まずは装具療法の意志を伝えて、装具療法にかかる費用などを確かめてみるのもひとつの方法です。

 

膝関節症の装具療法に使われる装具「足底板」

膝関節症の装具療法に使われる装具のうちの一つが足底板です。

足底に板を敷くことによって、膝のバランスを保つというものです。

 

●足底板の効果

アメリカのシカゴにあるラッシュ大学の研究によって、内側型変形性膝関節症の患者に外側ウェッジ型の足底板の長期使用が効果的ということがわかりました。

 

この研究では内側型の膝関節症を持つ100人を対象としています。

3年間にわたる研究で、通常の足底板と外側ウェッジ型足底板を使った患者を比べました。

1日8時間の装着を行ったところ外側ウェッジ足底板を使った方は内側部分の負荷が少なくなり、結果的に膝にかかる負担も減ったことがわかりました。

 

●足底板を手に入れるには?

足底板はそれぞれ、個人に合ったものがあります。

そのため、足底板を手に入れるためにはできれば医師の助言、専門家による検査などがあった方がよいです。

 

足底板自体はインターネットなどでも手に入れることができますが、自分の足にあったものでないと、逆に膝に負担をかけてしまう可能性も高いです。

無理なく足底板を使い続け、膝関節症における膝の負担を減らすためにも、できるだけ病院、リハビリ施設などで作ってもらいましょう。

 

足底板の他に装具療法では杖などを使うこともあり、個人の生活や症状に合わせて生活を支えてくれるものを選ぶのが一番です。

 

膝の痛みを緩和する2つの運動

膝の痛みを緩和するためにできる2つの運動を紹介します。

 

●足の横上げ体操

ごろ寝でテレビを見るときのような形で寝転がってください。

顔も体も横になるようにします。

 

そして、床に近い方の足の膝を直角になるように曲げます。

天井に近い方の足よりも床に近い方の足が少し前になるくらいでも大丈夫です。

 

そして、今度は天井に近い方の足を真っ直ぐしっかりと伸ばします。

無理に力を入れる必要はありませんが膝が自然と曲がってしまわないように注意してください。

 

そこまでできたら天井に近い足を床から離します。

10㎝位の高さまではなしたら5秒保ち、ゆっくりと下します。

 

それぞれの足に対して20回繰り返したら終わりです。

 

●ボールを利用した運動

大きめのビニールボールなどを使った運動です。

 

まずは楽な姿勢で床やヨガマットに座り、ボールを足の間に挟みます。

 

そして、ボールの中心部分を太ももで押しつぶしていきます。

このとき、太ももの内側に力が入るのをしっかりと確認してください。

 

なお、ボールは床から持ち上がらないように注意が必要です。

こちらの運動も20回繰り返したら終了です。

 

●注意点

ストレッチにも言えることですが、運動をするときは十分体調に注意したうえで行ってください。

軽度の場合は運動が進行を止めるのに役立ちますが、重度になってくると運動する、動かすだけで痛みがひどくなることも考えられなくはありません。

 

(Photo by http://pixabay.com/static/uploads/photo/2013/02/28/11/08/notebook-86792_640.jpg?i)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-14掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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