カラダノート家族の健康を支え笑顔をふやす
  1. カラダノートTOP >
  2. 生活習慣病 >
  3. 糖尿病 >
  4. 薬物療法 >
  5. 低血糖発作の仕組みと症状、対処方法!被災したときに糖尿病の薬が飲めなくなったら?従来薬リラグルチドと同効果『デュラグルチド』、糖尿病治療薬「ビクトーザ」とは

生活習慣病

低血糖発作の仕組みと症状、対処方法!被災したときに糖尿病の薬が飲めなくなったら?従来薬リラグルチドと同効果『デュラグルチド』、糖尿病治療薬「ビクトーザ」とは

糖尿病の低血糖発作という言葉を聞いたことがありませんか?糖尿病は高血糖の状態が続く病気なのにどうして低血糖発作が起きるのかと疑問に思ったことがある方もいるかもしれません。糖尿病と低血糖発作について説明します。

 

低血糖発作が起きる仕組み

糖尿病では高血糖の状態が続くので、人為的に血糖値を下げます。インスリンを多くしたり、血液中にブドウ糖が入り込みすぎないようにしたり調整するのです。基本的に血糖値を元に戻す、正常値にするための薬ですが、場合によっては薬が効きすぎて低血糖になることもあります。食事時間の間隔が空いた、激しい運動をしたときなどには低血糖発作を起こしやすいです。薬の量というよりも普段の生活やちょっとした変化で低血糖発作が起きる可能性があります。

 

どんな症状が出るの?

低血糖発作の代表的な症状は手足の震えや不安感です。何もしていないのに急に手足が震えだしたり発汗してきたら要注意です。

これらは低血糖発作の他に自律神経失調症の症状にもみられます。手足の震えなどを放っておいたりどうしようもできない状態が続くとめまいや脱力感、最終的には意識障害にまで陥ります。死亡するリスクもあります。

 

低血糖発作になったら?

低血糖発作になっても自分で対処できる例もあります。症状が軽いうちならブドウ糖を水に溶かしたものを飲んだり、ブドウ糖の粒を食べたりすることで解消できます。それでも具合が悪い、震えが止まらないという時は病院へ行ってください。

 

糖尿病の方は高血糖だけでなく、低血糖にも注意していきましょう。

 

 

考えておきたい!被災したときに糖尿病の薬が飲めなくなったら?食事に対して薬はどうする?

糖尿病のために薬を飲んでいるという方は、その薬が手に入らなくなった時のことも想定しておきましょう。薬は自分の判断でやめると余計に病気が悪化すると言われますよね。ではもし突然薬が飲めない状態になったら、どうなってしまうのでしょう?

 

震災と糖尿病

自分で薬をやめてしまう以外に、突然薬が飲めなくなる状況が、震災時など通常の日常生活が送れないような場合です。

いつも飲んでいる薬を持って避難できない、持ってきたけれども避難生活が長引いて、薬の量が少なくなってきてしまうこともあるでしょう。

そんなとき、糖尿病患者はどうやって薬と付き合っていくべきでしょうか?

 

あなたはどんな薬を使っている?

重症度や、体の状態によって、あるいは併発している病気によって、使っている薬は違うと思います。そのため、まずは自分の薬について深く知っていることが必要です。

その上で参考までに薬ごとの対応方法についてご紹介します。

 

・薬をお休みしても危険は少ない

「αグルコシダーゼ阻害薬」「ビグアナイド剤」は、服薬をお休みしても直ちに病気が悪化する危険が少ないと考えられています。

 

・食事によって変わる

「チアゾリジン誘導体」は、ある程度インスリンが分泌されている人に処方されることが多いです。そのため服薬しなくても食事療法によって血糖値を改善することができます。

 

「インクレチン製剤」は、食事のできる状況ならいつも通りの服用・注射で大丈夫です。この薬のみならば低血糖の可能性は少ないです。

 

「SU剤」は24時間効く薬です。そのため食事が満足にとれない状態なら低血糖に注意しなければいけませんから、薬は少なめにしておいた方がよいです。服薬できない場合は、高血糖の症状に注意しましょう。

 

「速攻型インスリン分泌促進剤」は1時間半で効果が半分になります。食事によって量を調節し、食事量が半分になったら薬は1/3にするなど、少なめに服用します。

 

個人差があることを忘れずに

「インスリン」は個人差の大きいものです。そのため医師にあらかじめ聞いておくなど、理解を深めておきましょう。

 

薬が1つだけ出されているかどうかによっても対応の仕方は全く違います。その日ごとに支給される物資の内容も変わってきます。それに応じて対応していくにはやはり、自分が病気や薬について理解しておくことが大切と言えます。

 

 

週一回の注射でOK?!従来薬リラグルチドと同効果『デュラグルチド』とは?

現在、糖尿病治療薬のひとつに『リラグルチド(商品名:ビクトーザ、毎日1回投与)』がありますが、この薬と同様の効果で投与回数を週一度に減らせるという『デュラグルチド』新薬が発売されました。7月にLancet誌に掲載された臨床試験の結果は、両薬ともに同程度の血糖効果作用が見られ、また副作用の発現頻度も同程度であることが明らかになり、この治療薬に切り替えることで頻回の注射投与への負担が軽減できることになります。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

GLP-1受容体作動薬とは?

食事から摂取した糖を分解するためには、膵臓ランゲルハンス島由来のインスリンが分泌される必要がありますが、この分泌を促進させるホルモン(インクレチン)に『GLP-1(ヒトグルカゴン様ペプチド-1)』というものがあります。このホルモンは食事摂取により小腸下部から分泌されインスリン分泌促進やその他の作用(グルカゴン分泌抑制、食欲抑制、食物の胃からの排出遅延、膵β細胞保護作用)などを示します。

 

しかし、この効果の発現は分解酵素DPP-4(ジペプチジルペプチダーゼ-4)によって速やかに分解されてしまいます。そこで新たに開発されたのがDPP-4によっても分解されにくいGLP-1受容体作動薬の注射剤で、現在デュラグルチドを合わせた8製剤があります。

 

 

臨床試験について 

以下の臨床試験が報告されています。

 

◆デュラグルチドとリラグルチドの比較試験(米国・オハイオ州立大学のKathleen M Dungan氏らが行ったAWARD-6試験)

【試験内容】糖尿病薬メトホルミンが効かない599例の患者を対象に、2群に分け(デュラグルチド投与群:299例、リラグルチド投与群:300例)、血糖値低下作用を比較した。

【結果】HbA1c値は、デュラグルチドで1.42%低下、リラグルチドで1.36%低下となり、差がないことが明らかとなった。

 

⇒頻度の高い副作用には、【悪心(約20%)、下痢(約12%)、嘔吐(約7%)】などの消火器症状が起こったが、頻度も差は見られなかった。

 

 

HbA1c値を下げる糖尿病治療薬「ビクトーザ」とは

糖尿病診断の重要な確認項目であるHbA1cの値は、血液内にあるヘモグロビンがどれだけブドウ糖と結合しているかを示す値です。HbA1cが高いと、糖尿病と診断される場合があります。糖尿病の場合、HbA1cを下げる必要がありますが、その中でもHbA1cを下げる糖尿病治療薬について、詳しく確認していきましょう。

 

 

糖尿病治療薬であるビクトーザ

ビクトーザとは、2010年に日本において承認された国内初のGLP-1受容体作動薬です。糖尿病の原因は、インスリンが正常に出ないことにあるため、インスリンを投与するインスリン療法が用いられる場合があります。しかし、この療法だとHbA1cの値が上昇する傾向があり、必ずしも血糖値のコントロールに貢献していないという問題がありました。

 

そこで、開発されたのがこのビクトーザで、これは皮下注射を行って投与します。このビクトーザのメリットとしては以下の点があります。

 

・食後の血糖値を含めて、血糖値を下げる作用がある

・HbA1cを6.5%以下に抑える上で大きな効果がある

・ビクトーザを投与しても単独投与では低血糖を起こしにくい

 

GLP-1というのは、消化管ホルモンの一種で、栄養素が消化吸収されることによって消化管から分泌されます。これがすい臓にある細胞のGLP-1受容体と結合することで、インスリンを分泌させるのを促進する作用があります。

 

 

ビクトーザは、欧米人に比べてインスリンの分泌量が少ない日本人向けの糖尿病治療薬ですが、副作用があることもきちんとおさえておく必要があります。副作用としては、投与を開始した初期段階で消化器症状として、便秘になる人がいます。また、稀に脱力感、冷や汗、腹部の痛み、嘔吐などが見られる場合もあるので、注意が必要です。また、誤って複数回分を一度に投与した場合にはすぐにお医者さんに相談しましょう。

 

(Photo by http://www.ashinari.com/2013/02/04-375996.php?category=9 )

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-10掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

薬物療法に関する記事

血糖値を下げるかわりに起きるインスリンの副作用、対処法とは?インスリン製剤の種類と特徴

  インスリンは、血液中のブドウ糖を吸収しエネルギーに変えるため、膵臓内か...

最も多く使われている糖尿病治療薬SU薬、これにはどんな種類があるの?

  糖尿病治療に使用する薬剤というと、注射によってインスリンを注入するものがま...


カラダノートひろば

薬物療法の関連カテゴリ

薬物療法の記事ランキング

人気体験談ランキング

生活習慣病のひろば閲覧ランキング

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る