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健康診断・健康管理

健康診断の検査で何がわかるの? 便潜血と梅毒検査の方法やそこから判断される病気とは?

尿や便に血が混じっている場合、何らかの病気の疑いもあります。便潜血と大腸の病気について紹介いたします。

 

便潜血、尿潜血とは

便潜血は便に血が混じった状態、尿潜血は尿に血が混じった状態を指しています。ここでは2種類の便潜血の反応を紹介します。

便潜血反応を見るためには化学的潜血反応と免疫学的潜血反応の2種類を確かめます。

化学的潜血反応を確かめるためには、まず便に試験紙を付けます。そして陽性になるか陰性になるかをみます。

免疫学的潜血反応ではヘモグロビンに対抗する物質を使って潜血しているかどうかのチェックを行います。

 

便潜血と大腸の病気

便潜血と最も関わりが深いのは大腸の病気と言われています。便に血が混じるということはその途中で血管から出血している、腫瘍ができて腫瘍から出血しているという可能性があります。

実際、免疫学的潜血反応を見るテストは大腸がんのふるい分けの際に使われています。大腸がんの他には大腸ポリープ、胃がんなどの可能性も考えられます。

 

健常人でも便潜血が出る?

健常人、いわゆる検査的には本来問題がない人でも便潜血が出ることもあります。例えば痔にかかっている方などがその代表です。切れ痔の方は普段トイレで便を出した時にも血がつくことがあると思います。

大腸などからの潜血ではありませんが、血液は血液なので検査の際に陽性と出てしまうこともあるのです。

 

便潜血、尿潜血の検査では健常な人でも陽性との結果が出ることがあります。けれども本当に潜血かもしれません。陽性と出たときには更に他の検査をしてみるといいでしょう。

 

便潜血の検査で陽性反応が出た場合、どうすればいいの?再検査で精密検査を行おう          

健康診断で「便潜血(RT1)」の項目に陽性の(+)マークがあり、検査結果通知書に「速やかに精密検査を受けるようにして下さい」と記載されている…そんなものを目にしたら、誰だって不安になるものです。

「便潜血って、便に血が混ざっているってことだから…もしかして大腸がんなの!?」とその不安はさらに大きなものになります。

 

そこで、こちらでは便潜血で陽性反応が出た後にすべきことを、簡単にご紹介しますので是非参考になさって下さいね。

 

◆便潜血陽性の後にすべきこととは?

健康診断で行われる便潜血の検査は、定性法と呼ばれるものです。

この定性法とは、血が混ざっているのかどうかを、まずは確認するための比較的簡易的な検査法であることが多いです。

そこで、陽性反応が出たら、とりあえずは便に血が混ざっていることは確かですから、次にどれくらいの量の血が混ざっているのかを検査する定量法と呼ばれる精密検査を、再検査にて行う必要があります。

 

この定量法でも、検便での検査が可能ですので体に負担がかかることもありません。また、この際検査を受ける際には、痔の経験がある方や、現在進行形で少し痔の傾向がある方については、外用薬を使用し痔を治療してしまってから、再度便潜血の検査を受けるようにしましょう。

 

便潜血陽性反応を受けて、最も避けなければならないのは「便に血が混じっているらしいけど、もともと痔があるしその血だろう。心配ない」と勝手な自己判断により、再検査を受けずに、大腸の小さなポリープを見逃してしまうことです。

 

小さなポリープであっても、一部が癌になってしまっている場合には、お腹を開けずに大腸内視鏡のみで完全に切除してしまうことが可能です。なので、検査で陽性反応が出た場合には、きちんと再検査を受けるようにしてくださいね。

 

痔も便潜血陽性を引き起こすんです!内視鏡検査やレントゲン検査で精密検査!

便潜血は便に出る血液を見ることで、大腸や胃腸の病気を早期発見する検査です。

専門的な検査というよりは第一のふるい分け(スクリーニング)として使われることの多い検査です。

 

●痔でも便潜血陽性が出る

痔は日本人の3人に1人程度がかかっている病気で、肛門の出口が切れるタイプの切れ痔、肛門付近の血管にうっ血が起きるいぼ痔などがあります。

排便の際に痛みを感じる痔もあれば、本人も気づいていないほどの小さな痔もあります。

一概にすべての痔で治療が必要というわけではなく、症状に合わせて適切な治療をしていけばOKです。

痔になると肛門の中で出血が起きることから、軽症の痔で治療が必要なくとも便潜血で陽性が出てしまうデメリットがあります。

特に人のヘモグロビンだけを検査できる免疫法であっても、痔の場合は本人の血液ですので陽性が出ます。

 

●内視鏡検査やレントゲン検査などの精密検査

便潜血は陽性が出たからといって二度測っても同じように陽性が出るケースが多いです。痔の場合は、まず間違いなく同じように陽性が出るでしょう。

そのため、ほかの検査で大腸や肛門に異常がないかをチェックしていくのですが、代表的なのは内視鏡検査やレントゲン検査です。

これらの検査を通して陽性が出たのが痔なのか大腸ポリープや大腸がんなのかをはっきりさせていきます。

中には本人はずっと痔だと思っていたもしくは痔も併発していたが大腸ポリープもあったという例もあります。

 

便潜血陽性が出たからといってすぐに大腸がんや大腸ポリープに確定ということではなく、精密検査を受けるためのスクリーニングとなります。

日本国内に数千万は潜在患者がいるとされる痔であっても便潜血陽性は出るので、精密検査で治療の必要がある病気かそうでないかをチェックします。

なお、痔でも自覚症状がひどかったり排便困難な状態を作っている場合は適切な治療が必要です。

 

RPR陽性から考えられる梅毒以外の病気 ハンセン病、自己免疫疾患の可能性が…

梅毒検査であるRPR陽性が出たといっても梅毒ではない可能性もあります。

というのもRPR法では、梅毒の病原体を抗原にして反応を見るのではなく特定の脂質を抗原としているのです。

ですので、梅毒以外にもその脂質に反応する病気があれば陽性が出ることは十分考えられます。

そこで、梅毒以外でRPR陽性から考えられる病気を見ていきましょう。

 

●RPR陽性でハンセン病の可能性

ハンセン病とは、らい菌に感染することで起きる感染症で、世界的には20万人以上の患者がいるとされています。

原因であるらい菌は皮膚や末梢神経に対して働くので顔面神経が動かなくなったり、赤褐色のしみのようなものが出来たり、神経のある場所に痛みを感じたりもします。

薬物治療を始めとして、症状が進んでいる場所には形成外科的な治療もほどこされます。

 

●RPR陽性で自己免疫疾患の可能性

RPR陽性で考えられる病気には自己免疫疾患もあります。

自己免疫疾患は自分の免疫能力で自分の細胞を攻撃する疾患の総称で、例えば膠原病などは自己免疫疾患の代表です。

ちなみに、日常生活に問題のない程度の免疫異常によってもRPR陽性になることがわかっているので、『疾患』ではなくてもRPR陽性が出る可能性があります。

 

梅毒を調べるための梅毒検査RPR法ですが、ハンセン病や自己免疫疾患、病的ではない程度の免疫異常、マラリア、肝疾患などさまざまな病気で陽性が出ることがあります。

どちらかといえば梅毒にダイレクトに反応するのはTPHAですので、梅毒診断にはRPRとTPHAの組み合わせが必要です。

一方でハンセン病や自己免疫疾患の疑いがあるときには皮膚や血液の検査を通してさらに詳しく体を調べなければなりません。

 

梅毒検査のRPRってどんな検査?TPHAとの併用で診断に使われるんです!

梅毒は昔の病気と思っている方も多いかもしれませんが、実は最近梅毒患者が増えています。

2013年には若年層を中心として1200人以上が梅毒にかかったことが国立感染症研究所から発表されました。

 

●梅毒検査RPRとは?

梅毒検査のうちRPR法はSTS検査という大きな検査のひとくくりになっており、同じSTS検査にはワッ氏法などがあります。

RPR法が含まれるSTS検査は簡単に言えば、血清中にある脂質を入れてそれに反応するかどうかによって陰性・陽性を出す方法です。いくつかの手法の違いがあることから名前の違いもあります。

同じSTS検査でもガラス板法ではガラス版の上で反応を見ますが、RPR法では試験管内もしくはカードの上で反応を見ます。

特に使われる脂質(カルジオリピンという脂質を使っています)には違いはありません。

 

●梅毒検査TPHAでは梅毒を抗原にする

RPR法の他に梅毒検査と言えばTPHAがありますが、こちらは脂質を使って反応をみるのではなく、梅毒の病原体を入れて反応を見ます。

RPRでは陽性が出たとしても病気の範囲が広いのがデメリットですが、TPHAは梅毒にダイレクトに反応しやすいメリットを持っています。

そのため、RPR法だけではなくTPHA法との併用、そのほかの精密検査によって最終的な梅毒診断が下されています。

ちなみに初期の検査では陽性・陰性を表す定性検査ですが、陽性が出るとどれくらい反応しているかを表す定量検査を行います。

 

梅毒検査には血液中から採った血清に抗原を入れて反応を見るRPR法(STS検査の一部)やTPHAなどがあります。

RPR法は脂質を抗原としていることから、梅毒だけではなく自己免疫性疾患に反応することもあれば生物学的偽陽性が出ることもあります。

 

梅毒の検査「RPR法」ってどんなもの?            

梅毒の検査でよく用いられる検査法としては、RPR法が挙げられます。どのような検査方法なのでしょうか?

 

◆RPR法とは

梅毒の検査で用いられるRPR法ですが、この正式名称としては「RPR法カードテスト」になります。カーボン粒子にカルジオライピン・レシチンという抗原を吸着させた後、血中に加えた際にカーボン粒子の集まりが見られた場合に陽性とするのが、RPR法での原理となります。

 

陰性か陽性かの迅速な判断が可能で早期段階で治療が可能となることが、RPR法の良い点といえます。梅毒の検査方法には、RPR方の他にもTPHAやSTSなどもあります。しかしこれらの検査方法は感染後4週間が経過していないと陽性反応が得られないという条件があります。また、梅毒に感染していない場合でも陽性結果が出ること。誤診断を招く可能性も高いので、他の検査法と併用により正確な判断をするというのが一般的となっています。

 

上記のことから、梅毒検査の流れとしては、まず初めにRPR法による検査を受けます。その結果が陽性であれば、他の検査方法を受け結果を再度確認する、というのが通常です。RPR法は再現性に優れ、肉眼で判断することができるという良い点もあります。

 

◆もし検査で陽性反応が出たらどうするの?

梅毒に感染している可能性が高い患者さんは、3~4週間後に再検査を受ける必要があります。これは抗体価の変化を確認するためです。特に病原体に感染して間もない感染初期や、不完全な治療を受けた場合では、日数が経ってから検査が必要となります。

 

このように、初めの検査結果が陽性であれば何度も再検査を受けなければなりません。しかし検査自体の費用は安いため、負担は少ないです。なので、再検査を告げられたら「高い費用がかかるんでしょ?お金がかかるし何度も受けられない」と思わずに、きちんと再検査を受けるようにして下さい。

 

梅毒は最悪の場合には死に至る病気ですから、早期発見・早期治療を心がけるようにしましょう。

(Photo by http://www.ashinari.com/2012/06/20-363626.php?category=432 )

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-11掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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