関節痛・腰痛
何度か行うかも!?リウマチの検査費用や保険適用は? 検査の中身やかかる時間など
リウマチの検査は時間がそれほどかかりません。検査自体は数分で終わってしまうものも多いからですが、検査結果が出てリウマチと診断されるまでには時間がかかることもあります。必要に応じて数回の検査を行うこともあります。
リウマチの検査費用
リウマチの検査にかかる費用は保険適用となっています。風邪などで病院に行ったときと同じように、病院での検査を受けるので保険が適用され3割負担になります。ちなみに治療ももちろん保険適用です。
漢方治療をしたい場合も、200種類以上の漢方薬で保険適用が認められているので安心してください。なお、リウマチの場合は鍼灸治療も保険適用で受けられます。
実際の検査費用は?
一般的に5,000円から7,000円かかると言われています。血液検査、尿検査などさまざまな検査をするためまとまった費用がかかってしまうのは覚悟しておいてください。
検査費用はやや高額になりますが、それでも検査しないで放っておくよりは良いでしょう。
検査をせずに放っておくと、そのうちにリウマチの本格的な症状に悩まされることになります。その時点でも治療を行わないと関節が完全に破壊され、手術・リハビリなど初期のうちであれば行わなくてもよかった治療が必要となります。
リウマチは治療費が高そう・・・リウマチの治療費はどれくらいかかるの?
リウマチになると『これからどれくらい治療費がかかるんだろう』と不安になる方も多いです。実際にリウマチの治療にかかる治療費を見ていきます。
基本的にリウマチ治療は高価
読売新聞医療サイト『ヨミドクター』では、レミケードという薬を使った場合の治療費について記載しています。レミケードは2か月間隔での点滴と仮定しても、自己負担は月額9万円程度になると考えられます。
リウマチの治療では、リウマチの根本的な免疫機能を改善する薬、痛みなどの症状を抑える薬が使われます。その他に定期的に合併症の検査なども行わなければならないため、必然的に医療費が高くなってしまうというデメリットがあります。
リウマチの治療には時間がかかる
リウマチの治療には時間がかかると一般的に言われています。初期の場合でも症状が軽くなるまでには3ヶ月くらいはかかります。
中期から末期となると1年以上の治療が必要なことも珍しくはなく、そのため月額数万円×治療期間という膨大な治療費がかかってしまうというデメリットを持っています。
療養費制度の利用
リウマチの患者の中には高額療養費制度を使っているという方も多いです。国や市町村からの助成制度を上手く使って少しでも医療費を抑えた方がよいでしょう。
人によっては治療費の負担が大きすぎて、治療そのものが難しいという方もいるのです。
リウマチの治療にかかる費用についても知識を深め、準備できるようにすることをおすすめします。
保険適用で検査費用が安くなった抗CCP抗体って何?
◆はじめに~関節リウマチとは~
はじめは朝に手指のこわばりを感じ、手指の関節に腫れが生じます。
しかし次第に症状が進行していくと、全身の関節も腫れが生じ壊してしまう病気が関節リウマチです。
腫れの他にも、激しい痛みや変形といった関節症状を伴うだけでなく、関節症状の他に全身の倦怠感や発熱などの全身症状が見られることもあります。
◆リウマチの原因は何?
関節リウマチの原因については未だに不明な点が多いです。しかし、免疫に異常が生じることで自分の関節を攻撃してしまうために、関節に炎症が起こるということが判明しています。
これまでは、リウマチ因子のみが、関節リウマチの検査において唯一利用されていた自己抗体でした。
しかし、これによる検査では健常者や慢性感染症、肝疾患などでも陽性になるだけでなく、関節リウマチでも2~3割の人間が陰性となります。
◆抗CCP抗体とは?
最近になって、CCPという物質が関節リウマチの関節に抗原として存在していることが分かり、その抗原は抗CCP抗体にのみに認識できるということから新しい検査法が開発されました。
つまり、抗CCP抗体は関節リウマチに対して高感度・高特異性の自己抗体ですから、関節リウマチ発症初期から陽性となるため、早期診断に役立つ検査として注目されている検査です。
また、平成19年4月に新規保険収載されたため、「関節リウマチが強く疑われるものの、確定できない場合」に算定ができるようになりました。
他の検査に比べて早期発見が可能で、検査の精度も高いこの抗CCP抗体検査。保険の適用もできますから、「朝起きると指先がこわばる…もしかしてリウマチかも?」と悩んでいる方は今一度抗CCP抗体について医師と相談をしてみてはいかがでしょうか?
関節リウマチの血液検査でかかる費用ってどれくらい?
まずはじめに、関節リウマチとは膠原(こうげん)病の中で、最も発症率の高い病気の症状です。病気の始まりは40歳代女性が最も多いですが、10~80歳代の幅広い層の人間が発症し、男性の患者さんも少なくはありません。
全身の関節の痛みと腫れが顕著に現れ始め、特に朝目が覚めた時などは両手指の関節が腫れ、強くこわばるために動かすのに苦労します。
病院に行かずに放置していると症状は進行し、関節が変形して動かなくなったりすることも珍しくはありません。患者さんの約8割が良くなったり、悪くなったりを繰り返しながら、次第に状態が悪化していくタイプになります。
◆早期発見のために血液検査を!
そんな恐ろしい病気である関節リウマチですが、早期発見と炎症を抑える治療を継続することで骨の変形や悪化を防ぐことができます。早期発見のためには血液検査が欠かせません。
また、その血液検査ではリウマチ因子(リウマトイド因子)の値を測定するのですが、リウマチ因子とは自己免疫抗体のことを指します。これが血液中に存在すれば高確率でリウマチか否かを見極めることが可能です。
◆自己免疫抗体とは
体に害を及ぼす物質の侵入に対して、それに対抗して体が起こす反応のことを免疫反応といいます。この免疫反応は、通常は自分の体の組織を敵とみなして起こることはありません。
しかし、何らかの異常により自分の体の組織を攻撃してしまうことを自己免疫といいます。その抗体が自己免疫抗体なんですね。
◆自己免疫抗体の検査方法とその費用
この自己免疫抗体の検査方法にはRAテスト・RAHAテスト・RAPAテストといったいくつかの種類があります。
・検査費用
検査費用はだいたい1000円未満が相場となっています。ただしこれは健康保険3割負担での目安になります。ですから、健康診療以外の場合では4~5倍の開きがありますので気をつけて下さい。
・所要時間
5分程度と極めて短い時間で終わります。
・痛みの程度
採血などの検査程度の痛さですから、痛みのない検査と言えます。
このように、リウマチの検査は費用や時間が余りかからず、また痛くもありませんから「リウマチかもしれない…」とお悩みになっている方は、病院に検査を受けに行かれてみてはいかがでしょうか?
リウマチ初期症状?リウマチの検査ってどんなことをするの?
関節が痛い…これってリウマチ?
リウマチの検査は一般的にあまり知られていません。リウマチの検査についてご紹介します。
関節リウマチの発見は血液検査やMRIなどの画像の検査によって明らかになります。
・血液検査で分かること
関節リウマチの患者さんに特有なリウマトイド因子が陽性になります。陽性率は約70~90%とかなり高いです。
リウマトイド因子は自己抗体の一つですので、関節リウマチに罹っていない人でも数%は陽性になります。
しかし、数値が高いからと言って症状がそれだけ進行しているということにはなりませんので、治療効果などの判定に使用することはできません。
また、抗シトルリン化ペプチド抗体と呼ばれる関節リウマチに特異的な自己抗体もあり、この抗体を使用した検査でも発症を確認することができます。
炎症の程度を表すCRPという値は炎症の重症度に比例しますので、良いマーカーとして用いられます。
活動性の関節炎がある場合には貧血や血小板の増加、アルブミンの低下などの特徴もみられます。
・画像で分かること
関節リウマチの画像診断の基本はX線の検査で行われ、組織の腫れや関節骨の委縮、関節面の破壊など様々な症状を確認することができ、これらの症状から病状の程度を分類することができます。
MRIの検査では滑膜炎や骨髄浮腫などを確認することができ、特に炎症滑膜はガドリニウムを使用する造影MRIでより高感度に描写することができます。
関節炎の早期診断や関節の予後予測に使用されることが多いです。
人によって違う!?リウマチの検査にはどのくらい時間がかかる?
リウマチの検査には血液検査、尿検査など様々なものがあります。
検査の時間について見ていきます。
●リウマチの検査時間は人それぞれ
リウマチの検査時間は人によって差が出る部分が多いです。
というのも、リウマチの場合は何回か検査をした上で最終的に診断することが多いからです。
リウマチと併発する病気の可能性、リウマチではない病気の可能性を排除するためというのもありますし、体調を含む何らかの変化によって起きているのか慢性的にこのような数値が出ているのかを確かめる必要もあるからです。
そのため、人によっては1週間に1回、併せて3回くらい検査に行ったという方もいます。
検査の結果が出るまでは最低でも1週間、長ければ1か月以上かかりますが検査そのものに関しては時間はかかりません。
血液検査、尿検査などは10分もしないうちに終わります。
検査前の説明や検査後の会計もあるので、すべて合わせて2時間くらいを見ておけばよいでしょう。
●検査結果待ちの時は
検査結果待ちの時には心が不安定になってしまうという方も多いです。
もしリウマチだったら、これからどんどん生活のさまざまな部分で制限を受けなければいけない、と考えてしまう傾向があるようです。
リウマチは現代医学の力を以てすれば、ある程度進行を食い止めることができます。
あまり進行せずに軽症のまま続くリウマチが7割以上ですので、あまり恐れずに検査結果を待つことをお勧めします。
(Photo by: http://www.ashinari.com/)
著者: カラダノート編集部