女性のカラダの悩み
生理痛の緩和・予防に良いこととは?大豆イソフラボンがいいってホント?!
「酒は百薬の長」なんていいますが、飲酒は生理痛にどんな影響を与えるのでしょうか?
ここでは、飲酒の生理痛への影響と、お酒の中でもおススメのものをご紹介します。
また、妊活中の飲酒についても見ていきたいと思います。
飲酒による生理痛への影響は?
生理中は体全体の代謝機能が衰え気味なので、アルコールを分解する肝臓に負担がかかります。
悪酔いもしやすくなります。
アルコールを分解する際には、ビタミンBとマグネシウムが消費されます。
ビタミンBは女性ホルモンの安定のため、マグネシウムは貧血予防に必要な物質です。
そのため、生理痛が重くなる場合もあります。
【生理中の飲酒】鎮痛剤を服用している人は、飲酒厳禁
アルコールと鎮痛剤の併用は、体に負担がかかりますし、思わぬ副反応を引き起こしかねません。
お酒は少しの我慢です。
胃が弱い人は、特に注意してください。
【生理中の飲酒】少量ならリラックス&血行促進
ごく少量のお酒なら、生理中でも厳禁ではありません。
ビールやサワーなど冷たいお酒をゴクゴク飲むのは、もちろん体が冷えるのでやめましょう。
体を温める作用があるお酒をいくつかご紹介します。
生理中に飲み会に参加しなくてはならない時に、お勧めです。
梅酒のお湯割り
梅酒+お湯
ホット・ジンジャー・ウィスキー
ウィスキーのお湯割りに生姜汁と蜂蜜をプラス。
レモンや、シナモンスティックも合います。
ホットサングリア
赤ワインにカットしたオレンジやレモン、リンゴなどを漬け込み、数時間おいてから、沸騰直前まで温めます。
蜂蜜やキビ砂糖、シナモンスティックを加えても。
アルコールを飛ばせば、生理中でも安心して飲めます。
「鎮痛剤を服用していない」「胃痛がない」なら、ごく少量の温かいお酒をたしなんで、リラックスするのも良いでしょう。
妊活中の飲酒について
毎日たくさんお酒を飲むことで、生殖能力が低下する原因になるって知っていましたか?
飲酒が好きな人はたくさんいますが、妊娠を希望する夫婦は、アルコールとの付き合い方も考えて行きましょう。
飲酒を全くしなくなるとストレスになる場合もあるので、妊活中はアルコールとの上手な付き合い方をしましょう。
妊活中のアルコールとの付き合い方
適度な飲酒はストレス解消にもなりますが、飲み過ぎると体に悪影響を及ぼします。
妊娠中はもちろんアルコールの摂取はできないので、飲酒しない生活に少しずつ慣れるためにも、妊娠を希望している場合は、特にアルコールとの付き合い方を考えましょう。
アルコールが体におよぼす影響は?
過度にアルコールを摂取することで、女性は生理不順・排卵障害・受胎能力の低下の原因になったり、男性は、奇形精子の増加・勃起能力・精子の生殖能力が低下します。
また、受精しても受精卵の成長を妨げる要因にもなり、せっかく妊娠できたとしても、毎日の飲酒の習慣があると流産の確立が2倍近く高くなります。
だいたいの目安として、ビール中瓶4本・日本酒4合以上飲むと、受胎能力に影響が出ると言われています。
アルコールの摂取は、体外受精の治療成績にマイナスの影響を及ぼすというデータもあります。
妊娠を望むなら…
妊娠を望むのであれば、男女ともに飲酒の習慣を改めて、少しずつ飲む量・回数を減らすなどしましょう。
特に女性の場合は、妊娠したら飲めなくなることを想定しながら、楽しむ程度で抑えるようにしましょう。
妊娠しやすい体作りのためには、日ごろの生活習慣を見直し、妊娠力を低下させる危険があることはなるべく避けて、妊娠力を上げる生活を送りたいですね。
生理痛の緩和・予防に大事な食べ物は?こんな食材がおすすめ!
生理痛で長年悩んでいる方・・・鎮痛剤でその場しのぎをしていませんか?
生理痛の予防改善には、食事や運動を含めた日常生活への気配りが大事と言われています。
たとえば今までまったく生理痛のなかった人でも、不摂生をして夜中まで起きている時間が長いと、次の生理か数ヶ月後の生理で急にひどい生理痛に悩まされることもあるのです。
生理痛のある方は、体のことを考えた食事や生活時間を守っていたかを振り返ってみるとよいでしょう。
生理中のおやつはアーモンド
アーモンドは抗酸化作用のある食べ物としても知られていますが、同時にマグネシウムを含むという点でも女性の体にはよい効果があります。
マグネシウムは子宮の収縮をゆるめるからです。
生理痛がひどい人は、プロスタグランジンという子宮を締める成分が多すぎて、子宮が締まりすぎるため痛みがひどいと考えられます。
アーモンドは子宮をゆるめて痛みも改善します。
生理痛にマグロ・サンマはおすすめ食材
生理痛の改善・予防に是非取り入れたい食材がマグロやサンマです。
マグロ・サンマにはビタミンB6が含まれており、ビタミンB6はマグネシウムと同様に子宮の収縮を緩和する作用があります。
調理法に特に決まりはありませんが、生理痛で腹痛が起きやすいのであれば、揚げるよりも焼いたり煮たりしたほうが食べやすいです。
生理痛には体を温める食べ物を
生理痛をはじめ、生理による不調がなかなか改善しない方、体を温める食材で冷えない体作りをしましょう。
以下は血行促進作用があり、冷え性や貧血気味、低体温の人にはオススメの食材です。
野菜
かぼちゃ、かぶ、しょうが、ねぎ、にんにく、ピーマン、やまいも、さつまいもなど
果物
栗、桃、ラズベリー、ココナッツ、くるみなど
その他
肉類、レバー類、酢、味噌、玄米、ココアなど
体を冷やす食べ物はNG
体を温める食べ物を摂るだけでなく、体を冷やす食べ物・体を冷やす習慣は避けなければなりません。
体を冷やす食べ物は、主に夏野菜に多く見られます。
ナス、レタス、セロリ、キュウリ、トマト、柿、梨、バナナなど
漢方医学でよく知られている中国や台湾では、生理中の女性は絶対に冷たいものを食べないこと、と母から娘に教えられるそうです。
冷たい食べ物は輸卵管を収縮させるので、西洋医学的に見ても生理痛によくありません。
食べ物は常温か温めたものにしましょう。
改善すべき生活習慣
朝ごはんを抜いている
朝ご飯は体温上昇には必要なものです。
血流の循環もよくなりますので、一日のスタートはご飯をしっかり食べましょう!
偏食がちである
インスタント食品や外食、不規則な時間帯の食事が多いというのはやはり体によくありません。
ホルモンバランスも崩れてしまいます。
食はどんな薬にも勝るものです。もっと食事を重要視してください。
冷たいものばかり食べる・飲む
冷たいアイスや飲み物、冷たいものばかりを食べていると体が冷えてしまうのはおわかりの通りです。
生理痛に悩んでいるなら、まずは食事の改善を
生理痛に悩んでいるのであれば、食事を改善してみるのがおすすめです。
冷たい食べ物を避けて、マグロ・サンマ・アーモンドなど子宮の収縮を緩める食べ物を摂取しましょう。
また、体を温めると生理痛が改善するだけでなく、ホルモンバランスが良好になる体調がよくなる・肌がきれいになる…など様々ないい効果があります。
薬に頼る前に、自分の体を温めることからはじめてみませんか?
鉄欠乏性貧血を解消して生理痛を軽くしよう!(1)基礎知識編
数日間で多量の出血がある生理中は、健康な人でも貧血になりがちです。普段から貧血気味なら、生理によってさらに貧血が酷くなるでしょう。めまいや頭痛など、生理痛の症状だと思っていたものが、実は貧血が原因で起こっているかもしれません。また、貧血の人は、冷え症の場合が多く、生理痛が重い傾向にあるようです。貧血を解消するように心がければ、生理痛軽減にも役立ちます。
主な貧血は鉄欠乏性貧血
赤血球内にあるヘモグロビンを作るためには、鉄が欠かせません。体内の鉄分が足りないと、ヘモグロビンが作れなくなるために貧血を起こします。ほとんどの貧血は、鉄欠乏性の貧血です。
鉄欠乏性貧血の症状
・倦怠感があり、疲れやすい
・髪や肌がパサつく
・めまいや立ちくらみを起こす
・頭痛や食欲不振、息切れがする
・血の巡りが悪く、生理痛が重い
貧血の人は、顔色が青白く、体温が低い場合が多いようです。
鉄欠乏性貧血の原因
・鉄分の摂取量が少ない
・生理などによる出血
体内で生成できない鉄分は、食事で摂取しなければなりません。偏った食生活や、ダイエットでは、鉄分が不足しがちです。
子宮内膜症など子宮にトラブルがあると、経血量が増え、貧血を起こしやすくなります。経血量が多く、貧血気味、生理痛が重い人は、婦人科系の検査を受けると良いでしょう。
ちょっと待って!生理痛には大豆イソフラボンがいいってホント?!量は?
生理痛に限らず、女性ホルモンのバランスを整えるのに、大豆イソフラボンが良いと聞いたことはありませんか?生理痛が軽くなるなら、たくさん大豆イソフラボンを摂らなくては…と思っている人は、ちょっと待ってください。
大豆イソフラボンとエストロゲン
女性ホルモンのエストロゲンは、正常な生理や女性の健康に欠かせません。そして、大豆に含まれる大豆イソフラボンは、体内でエストロゲンと似た働きをします。女性ホルモンのように作用するのです。
年齢によって必要量が違う
更年期障害などの治療にも大豆イソフラボンが用いられます。しかし、閉経前後のエストロゲンの分泌が減少した人に投与する場合がほとんどです。「足りなくなった分を補う」という使い方です。若く、閉経前のエストロゲンが正常に分泌されている人なら、必要量は多くありません。
摂り過ぎには要注意
閉経前の女性なら、大豆イソフラボンの摂取目安は、1日あたり40mg前後。多くても60mgだといわれます。食品に換算すると、木綿豆腐なら約2/3丁(200~250gくらい)。豆乳は150~200mg、納豆で60gです。大豆製品を多く摂る食生活なら、特別な工夫をしなくても満たしている場合があります。
大豆イソフラボンが女性の体に良いと知り、サプリメントなどで大量に摂取するのは、危険です。毎日の食生活に豆乳をコップ1杯プラスするくらいがちょうど良いのではないでしょうか。婦人科系の持病があるなら、医師への相談も忘れずに。
(Photo by:http://www.ashinari.com/)
著者: カラダノート編集部