カラダノート家族の健康を支え笑顔をふやす
  1. カラダノートTOP >
  2. 気になる病気・症状 >
  3. >
  4. 胃炎・胃潰瘍・胃がんのリスク増大~ピロリ菌の予防法と除菌法~!感染経路は?

気になる病気・症状

胃炎・胃潰瘍・胃がんのリスク増大~ピロリ菌の予防法と除菌法~!感染経路は?

「ピロリ菌」、どこかで耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

この、ちょっぴり可愛らしい(?)名前の菌は、胃の中で生きている菌です。

 

可愛らしい名前とはうらはらに、ピロリ菌は胃炎の原因となり、ピロリ菌の保菌者は胃潰瘍や胃がんになりやすく、大腸がんを併発しやすい、といったことが知られています。

 

○ ピロリ菌の発見

ご存じの通り、胃の中はpH1~2という強酸性、塩酸の海です。

昔から菌のようなものは発見されていたにもかかわらず、菌が住めないという意見が優勢だったため、それが胃の由来の菌なのか、菌を分離する際に他の部分の菌が混ざっている結果なのか、分かりませんでした。

 

間違いなく、胃に住んでいるという菌が発見されたのが、1983年、意外と最近のことです。

 

胃の出口、幽門(ピロルス)付近から発見されたため、ピロリ菌と名付けられました。(ヘリコバクター・ピロリ:Helicobacter pylori)

 

発見者らは、後にノーベル賞を受賞しています。

それだけ大きな発見だったということですね。

 

○ ピロリ菌が感染すると… 

ピロリ菌が胃の中でなぜ生きられるかというと、「ウレアーゼ」という酵素を出しているから。

ウレアーゼは胃の中の尿素を分解し、アンモニアを作ります。

アンモニアはアルカリ性なので、胃酸を中和することができ、ピロリ菌が生き延びることができます。

 

しかし、このアンモニアやウレアーゼなどが、胃粘膜に対して様々な障害をもたらします。

 

結果として、萎縮性胃炎(慢性胃炎)、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がん、特定のリンパ腫など、胃を中心とする様々な病気が発症してきます。

 

ちなみに、ピロリ菌の発見者、マーシャルは、自分で培養したピロリ菌を飲み、胃炎を発症。

ピロリ菌由来の胃炎の存在を証明しています。

 

 

可愛らしい名前の、可愛らしくない菌。

なるべくなら、関わりたくないものですね。

 

 

知らないと損する!?胃がんの原因、ピロリ菌の予防法と除菌法

「ピロリ菌」ってご存知ですか?

 

なんだか、アニメにでも出てきそうな可愛らしい名前ですが、実は胃の中で生きている菌です。

可愛らしい名前とはうらはらに、ピロリ菌は胃炎や胃潰瘍、胃がんの原因となり、大腸がんを併発しやすいなどということが知られています。

 

では、ピロリ菌に感染しない、感染しても除菌するには、どうすればよいのでしょうか。

 

○ ピロリ菌の感染ルート

詳細な感染ルートは、今も不明です。

ただ、胃内に定着することから、経口感染すると考えられています。

 

先進工業国では、衛生管理の徹底によりこの菌を持たない人が増えているといわれます。

日本人では、90年代に20歳代で25%程度ですが、40歳以上では7割と、高め。

これは、急速に衛生管理が進んだからと考えられています、

 

ピロリ菌の感染は、まだ胃の中の酸性が弱い5歳以下といわれています。

保菌者の親から子への口うつしや、コップの使いまわしに気をつけましょう。

これらは、虫歯菌を移さないためにも、有効ですよね。

 

○ ピロリ菌の除菌方法

日本人の半数近くが保菌しているといわれるピロリ菌。

そのすべてが、病気を発症することはないのですが、除菌療法は有効です。

 

すでに、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などと診断された場合は、保険が効きます。

そうでない場合(ただ保菌している場合)は、医師の判断によりますが、除菌を行ってくれる場合もあります。

 

ピロリ菌がいるとなり、除菌することになったら、除菌薬を服用します。

数日間連続して飲むことが必要で、1回でも飲み忘れると、除菌の確立が下がります。

その後、再度ピロリ菌の存在検査を行い、陰性で晴れて除菌完了です。

 

ピロリ菌が除菌された結果、長年の胃の不快感から解放された、なんて話もあります。

慢性の胃炎の方は、早めに医師の診断を受けることをお勧めします。

 

 

ピロリ菌の様々な感染経路

ピロリ菌は日本人の半分が感染しています。しかし、人はどの時点で感染するのでしょうか。

  

感染経路はよくわかっていない

ピロリ菌は何らかの経路をたどって人の胃の中に入り込みます。しかしその感染経路は実はよくわかっておらず、ピロリ菌を発見したマーシャルが自ら培養したピロリ菌を飲んで胃炎を起こしたことからもわかるように、口から入って感染する経口感染であるということはあきらかになっています。

 

感染経路と考えられるもの

口-口感染…歯垢や唾液からピロリ菌が検出されたことによって言われています。

糞-口感染…糞便からピロリ菌が検出されたことによって言われています。

飲料水からの感染…上下水道からピロリ菌が検出されたことによって言われています。

上下水道は日本では衛生管理がかなり高レベルでされていますので、日本において生水を飲んだからと言ってピロリ菌に感染するということはまずありません。ただし、海外、特に発展途上国で生水を飲んだことでピロリ菌に感染することは十分にあり得ます。また成人のキスやコップの飲み回しなどではピロリ菌が感染しないと考えられており、ピロリ菌感染をするのは、そのほとんどが5歳以下の幼児期であると言われています。これは特に幼児期の胃液は酸性が弱く、よりピロリ菌が生き延びやすい環境だからとされています。それを支持するデータとして両親共にピロリ菌に感染している場合は半分の子どもが、片親がピロリ菌に感染している場合は2割がピロリ菌に感染しているものとされていてる一方で、夫婦間の感染はごくまれだとされています。

動物を媒体とした感染…ハエやネコからピロリ菌が検出されたことによって言われています。

内視鏡を媒体とした感染…内視鏡を使用したことで感染が見られたことによって言われています。

内視鏡を媒体とした感染は一時期注目されましたが、内視鏡の洗浄消毒が厳重に行われるようになったことで心配されなくなってきました。

 

最も考えなければならないのは子どもへの感染

上記のようにピロリ菌感染は子どもに対して最も配慮しなければならないものです。そのため大人から子供への食べ物の口移しなどは配慮しなければなりません。

 

 

大部分は飲み物や食べ物を介して人の口から侵入すると考えられています。子どもが小さいうちの両親は気をつけなければいけませんが、成人になって過度に心配する必要はありません。

 

 

胃のピロリ菌は放置するとポリープなど様々な病気の引き金になるってホント?!

ポリープができる原因…

日本人に多いポリープ、そのほとんどは過形性ポリープです。

過形性ポリープとは、粘膜の細胞が増えることで出来たポリープのことです。

 

粘膜の細胞が増える理由は主に、粘膜が傷つけられることで起こると言われています。つまり、粘膜を修復しようと頑張る細胞が、細胞を過剰生産するという事です。

 

粘膜が傷つけられる原因は、刺激物の摂取や慢性胃炎等が考えられます。

この過形性ポリープは、悪性ではないため治療を行う事はほとんどありません。しかし、このポリープが除去できる方法があるのです。

 

実はピロリ菌の除去の際、ポリープもなくなるんです。

では、ピロリ菌の事を少し説明します。

 

ピロリ菌は胃にいる!?

ピロリ菌とは、胃の中で悪さをする細菌の一種です。

胃の中はとても強い酸性の胃酸が分泌されています。そんな強い胃酸で胃の壁を壊してしまわないよう、胃酸から胃を守る表層粘膜という粘膜があります。その中で活動しているのがピロリ菌です。

 

胃酸による攻撃にあわずとも生きることができるのは、表層粘膜に守られているからです。

 

怖い!ピロリ菌

このピロリ菌ですが、胃にとっては重大な細菌なのです。

ピロリ菌の正式名称は、ヘリコバクター・ピロリと言います。ピロリ菌は胃粘膜に住み、毒素によって胃粘膜を攻撃します。

 

胃潰瘍、慢性胃炎、胃がんなど日本人によく発症する胃の病のほとんどが、ピロリ菌という細菌が原因で起こっているということが分かりました。

 

しかも、日本でのピロリ菌保持者(感染者)は、65才以上の人の約8割、50才台は4割、40才以下は1割程度と言われています。この年齢の差は、日本の衛生環境が大きく関わっています。

 

衛生環境の悪かった昭和初期、水等に生息していたピロリ菌が口に入ることで感染していました。しかし現在の日本では、水などの衛生面が大変改善されたため、ピロリ菌感染者が極端に少なくなってきています。

 

ピロリ菌の検査方法

現在の検査方法は、呼気テストや採血が主です。

呼気テストの方が確実なので、呼気テストを採用している病院が多いようです。

呼気テストは試験薬を飲んだ後、20分後に風船を膨らませて呼気を採取し、呼気中に含まれていないかをチェックします。

 

ピロリ菌除去方法

ピロリ菌の感染が元でポリープができるとの報告はありませんが、過形成のポリープは、ピロリ菌除菌によってポリープが消失することが分かっています。

 

また、この細菌の除去を行うことで、胃潰瘍は完全に治ります。

更に、胃がんの予防になることが分かっています。

 

ピロリ菌の除去は、抗生物質などの飲み薬によって行われます。

飲み方をキチンと守り、決められた期間・量を必ず守りましょう。

保険適用でピロリ菌の検査・除菌療法を行うことができる疾患は決められていますので、医師に相談しましょう。

 

 [Photo by http://www.ashinari.com/2012/07/02-364521.php]

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-07掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

胃に関する記事

胃痙攣を誘発する食べ物とは?食事療法で発症率を下げよう!症状別の緩和法~嘔吐編~

胃痙攣には、実は相性の合わない食材・食べ物が存在します。それらの食材・食べ物...

急性胃炎と慢性胃炎~胃炎の胃痛とその鑑別診断!胃痛が起こる10の原因と症状

胃痛を訴える胃炎は、急性胃炎と慢性胃炎とに分かれており、それぞれに特徴があり...


急性胃腸炎…長期間治らないときの原因は?在宅療養で症状悪化をさせないためには!肉体的ストレスには休養が大切

  急性胃腸炎の原因には、ウイルスや細菌、ストレス、アルコールなど、さまざ...

お腹がすくと吐き気がする!非潰瘍性胃腸炎かも?おなかがすくと胃痛が…まさか胃潰瘍!?

お腹がすくとムカムカする、吐き気がする…。 なんだか胃が弱っている気がする...

カラダノートひろば

胃の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る