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急性腎不全と慢性腎不全の違いとは?慢性腎不全のリスクを招く病気って何?腎移植、条件からメリットデメリットまで

腎不全とは腎臓の働きが失われるという病気です。

正確には腎臓の機能が正常時の3割を下回った状態を指しています。

腎臓の中でろ過の役割を果たしている糸球体の機能が60%以下になると腎不全と言われます。

 

●急性腎不全と慢性腎不全

腎不全には急性腎不全と慢性腎不全があります。

急性腎不全は腎前性、腎性、腎後性の3つに分かれています。

腎前性は腎臓そのものに問題があるわけではなく、敗血症など別の病気が原因のものです。

腎性は腎臓に問題があるために起きる急性腎不全、腎後性は尿を排出する段階での問題があるために起きる腎不全です。

慢性腎不全の場合は急性腎不全のような分け方をしません。

原因となる病気は、腎臓関連の病気もあれば尿路に関する病気もあります。

 

●急性腎不全と慢性腎不全の違い

急性腎不全と慢性腎不全の違いは、どれくらいの時間で腎臓が正常に動かなくなったかによって異なります。

急性腎不全の場合は名前の通り急に働かなくなった場合です。

慢性腎不全は数年、人によってはそれ以上の時間をかけて徐々に腎臓の働きが悪くなるという違いがあります。

症状の違いも一部見られます。

急性腎不全の方が症状の現れ方が急激なので、意識混濁などの急性症状が現れやすいです。

一方で慢性腎不全は症状の進行がゆっくりです。

 

 

慢性腎不全のリスクを招く病気って何?

慢性腎臓病は、他の病気が原因で起こるものと、腎臓そのものに発症する病気によるものとがあります。

 

慢性腎臓病のリスクがある病気をまとめました。

 

 

慢性腎臓病のリスクがある病気

糖尿病

糖尿病による高血糖の状態が続くと、過剰になった血糖が糸球体の毛細血管を傷つけます。

毛細血管は血液を濾過する働きがあるので、傷つくと腎機能が低下します。

糖尿病になると腎臓に障害が起こりやすく、多くの人が糖尿病発症から10~20年で、糖尿病性腎症を発症します。

 

 

慢性腎臓病のリスクがある腎臓の病気

①慢性腎盂腎炎

腎盂に最近が感染して起こる病気です。

原因は、腎盂・尿管の悪性腫瘍、膀胱尿管逆流現象、神経因性膀胱、前立腺肥大症、尿路結石です。

膀胱炎に関連するものが多く、急性は高熱や痛みなどの症状が出ます。

繰り返すと慢性化して腎臓が萎縮し、腎障害を起こします。

 

②痛風腎

痛風や高尿酸血症の人に多いです。

血液中に増えすぎた尿酸が腎臓に蓄積して炎症を起こさせ、腎機能が低下します。腎臓結石や尿路結石を併発することもあります。

 

③多発性嚢胞腎症

腎臓内に大小の袋状の嚢胞ができる病気です。

袋には液体が溜まっており、これが腎臓を圧迫して機能低下を起こします。

多発性嚢胞腎症には治療法がなく、腎不全への意向を防ぐ治療が中心になります。

 

④高血圧性腎硬化症

進行がゆっくりで、自覚症状がほとんどありません。

高血圧が原因で腎臓の血管の動脈硬化が進み、それによって腎機能の低下が起こります。

高血圧性腎硬化症が進行すると、腎臓が硬く萎縮します。また、高血圧性腎硬化症には良性と悪性があり、悪性は急激に腎不全が進みます。

治療は主に血圧のコントロールを行います。

 

⑤慢性糸球体腎炎(IgA腎症など)

本人の自覚がないまま、いつの間にか発症していることが多い病気です。

他には急性糸球体腎炎から移行したものがあります。

なんらかの原因で糸球体に炎症が起こり、濾過機能が低下して、腎不全になります。

糖尿病腎症のつぎに、末期腎不全になることが多いです。

慢性糸球体腎炎はIgA腎症、 紫斑病性腎炎、びまん性増殖性糸球体腎炎、膜性腎症、膜性増殖性腎炎、微小変化群、巣状糸球体硬化症といった種類がありますが、日本ではIgA腎症が多いと言われています。

 

⑥その他の腎炎・ネフローゼ

妊娠中に起こる妊娠高血圧症候群、難治性のネフローゼ症候群、進行性の腎炎、ネフローゼ、原因が複雑な急速進行性糸球体腎炎などがあります。

 

 

糖尿病がある場合は、医師の指示のもと食事療法、運動療法を行い、血糖コントロールをしましょう。

また、病気が原因で腎機能が低下したら、慢性化させないように原因の疾患の治療を行い、腎機能の回復を目指しましょう。

 

 

腎移植についてまとめ*条件からメリットデメリットまで

慢性腎臓病がステージ5になると、腎臓の代わりをする治療法として透析療法か腎移植の検討を開始する準備を始めます。

透析療法は一度はじめると、一生続けることになります。ただ、腎移植を受ければ透析療法から解放されます。

 

慢性腎臓病の腎移植についてまとめました。

 

腎移植って何?

腎移植は、透析療法から解放される治療法です。

腎臓はひとつあれば十分に機能を果たせるので、うまくいけば腎機能が100%回復することになります。

 

 

腎移植のメリット、デメリット

メリット

①透析療法とは違い食事制限や水分制限がほとんどありません。ただし、高血圧、糖尿病、脂質異常症などにかかっている人は、持病による食事制限があります。

②通院は、血液透析で週に2~3回、腹膜透析で月に1~2回ですが、腎移植では通院は月に1回程度です。

③腎移植は透析療法とは違い、行動は基本的に自由です。

 

デメリット

腎移植では免疫抑制剤による副作用(腎障害、高血圧、脂質異常症、糖尿病、白内障、緑内障、肝障害、白血球減少など)や感染症(肺炎、尿路感染、帯状疱疹など)の心配があります。

 

 

腎移植をするための条件

1、提供される腎機能が健康であること。

2、組織適合検査として、①ABO型式血液型、②HLA型、③リンパ球クロスマッチテスト、④抗HLA抗体を行います。選択基準としてはABO型式血液型の一致するものを適合するものより優先することになっています。

 

 

腎移植の方法

生体腎移植

生きている人の腎臓を提供してもらう場合、70歳未満の親、兄弟、夫婦間が一般的です。また、家族の同意がある、手術を受けるときは患者やドナーに悪性腫瘍や全身性感染症がないことが条件になります。

 

献腎移植(死体腎移植)

社団法人日本臓器移植ネットワークにドナー登録している人が死亡した場合、適合する腎臓があれば提供を受けることができます。

ただし、日本では臓器提供が少なく、移植を希望しても手術が難しい状況です。

 

 

腎移植をすると透析療法や食事療法から解放されるというメリットがあります。

ただし、腎臓の提供を受けるには高いハードルがあり、現状は難しい状況です。

(Photo by: http://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=38737)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-17掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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