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生活習慣病

血液透析は週に何回受けるの?透析の方法や注意点、費用など

透析って大変そう、というイメージがある方が多いようです。

その通り、実際に透析はかなりの時間を取られます。

 

●透析に必要な時間

血液透析は日本人の透析患者の96%が受けている透析です。

週に3回、1回4時間から5時間の透析時間が必要です。

調子がよければ週に2回という場合もあるようです。

この週に3回という回数ですが、月火水といったように連続することはありません。

連続すると、次の血液透析までに時間がかかってしまいその間に老廃物がどんどんたまっていくので、1日開けて週3回とするのが普通です。

いざ透析が始まると動くことはできないものの、本を読んだりテレビを見たりすることは出来ます。

具合がずっと悪いというわけではないので安心してください。

 

●周囲の理解が必要

血液透析を続けていくためには周囲の理解が必要です。

特に職場において理解を得るのがなかなか大変、と感じる方は多いようです。

定時より少し前に帰らせてもらわないと透析ができない、残業などは出来ないといったような状況に悩む方が多いのもまた事実です。

状況によっては部署移動などをやむなくされる方もいます。

腹膜透析の場合、血液透析とは違って毎日行いますが、病院に行くのは月に1,2回です。

その点では腹膜透析の方が日常生活を送るには適していると言われます。

ただ、腹膜透析の機械を上手く扱えないのではないかという不安が多い場合もあるようです。

 

腹膜透析の注意点

まだ日本ではあまり行われていない透析が腹膜透析です。

透析液を使って自分で、もしくは介護者が透析を行うというものです。

 

●腹膜透析が持っているメリット

腹膜透析を血液透析を比べた場合、腹膜透析は生活時間を侵害しないというメリットがあります。

血液透析の場合は週に3回、1回4時間程度の時間を必要とします。

病院への行き帰りも考えると人によっては5-6時間×3=15-18時間/週を透析に取られることになります。

腹膜透析の場合は寝ている間に行ったり、自分のスケジュールである程度調節もできるのがメリットと言えるでしょう。

 

●腹膜透析の注意点

腹膜透析を行う時には自分で行うだけに注意点もいくつかあります。

まずは清潔を保つことです。

補助器具、機械そのものは清潔にしないといけません。

その部分が適当になってしまうと、感染症にかかったりすることもあるので十分な注意が必要です。

特に子どもに腹膜透析をする場合には、子どもが暴れたりして清潔操作が上手くいかないことがあるので注意してください。

また、腹膜炎や腹膜カテーテルの排液不良などによる合併症にも十分な注意が必要とされています。

 

●腹膜透析を避けた方がよい人

腹膜透析に向かない人もいます。

まずは視力障害を持っていたり、手指の運動障害を持っている方です。

腹膜透析のための機械を上手に扱えないことが多いので、そのような人は血液透析にした方がよいです。

また、人工肛門の方もカテーテル出口部との関係によっては腹膜透析不可となる場合もあります。

 

もしも自分に血液透析が必要になったら?

慢性の腎不全など予期せぬ病気によって、透析をしなければならない状況になったら、戸惑ってしまうのが普通です。

医師や看護師から説明をされても、その場ではさっぱり入ってこない・・・という方も多くいらっしゃいます。

では、もし自分に透析が必要になったら、どうすればよいのでしょうか。

 

シャントを作る

透析では比較的太い針を使用しますから、それが確実にできるように手術で腕にシャントを作ります。

これは、動脈と静脈を縫い合わせて作られます。

透析が必要となったら、透析を開始する数カ月前にこの手術を行うことが多いです。

 

透析治療を理解する

自分がこれからどのような治療を行うのか、体を守るためにも本人や家族が理解することがとても大切です。

透析についてのパンフレットや本なども用意されていますから、それらを活用してどんなことを行うのか理解しましょう。

透析を行うことによって生活の変化も余儀なくされます。

ですから、分からないことは、主治医や看護師に聞き、きちんと納得してから行うことが大切です。

 

社会資源を活用する

透析を利用するにあたり、社会保険制度の活用、特定疾病認定による医療費の減額、身体障害者手帳の申請、障害者年金の受給など、様々な社会資源を活用することができます。

ショックのあまり何もしたくないという方もいらっしゃいますが、透析は長く続けなければならない治療ですから、できるだけ経済的にも負担を減らすことが大切です。

看護師やソーシャルワーカー、お住まいの市区町村にある保健センターの保健師から、自分が受けられる社会資源を聞き、申請を行いましょう。

 

生活上の注意点を理解する

透析をしていると、様々な日常生活行動を変えなければなりません。

どんなことに注意し、気をつければいいのか、理解して行動できるかどうかをきちんと考えましょう。

もしも、できるか不安なことがあれば、医師や看護師に相談し、きちんと解決することが大切です。

 

○飲水の量を調節する

透析療法では、水分を控える必要があります。

飲水の目安量は人によって異なりますが、その目安を簡単に知るためには、体重測定を行うことで分かります。

毎日の体重測定を欠かさずに行えるようにしましょう。

 

○食事の管理

カロリーやタンパク質、塩分など、食事の内容も気遣うことが大切です。

特に、家族などの協力が必要にもなりますから、事前にしっかりと話し合う必要があります。

 

○薬をきちんと内服する

決められた内容・量を守り、指定時間に内服する必要があります。

自分の仕事などライフスタイルを考え、きちんと行えるかどうか考えておきましょう。

 

○シャント管理

シャントを作った腕で重たい荷物を持たないなど、シャントが塞がらないように日常生活を気をつける必要があります。

また、シャント部分は清潔にし、万が一出血した時に対処できるように知識をつけておく必要があります。

 

透析で寿命が短くなる!?

人工透析を受け始めたら、もう寿命は長くないなんて話もあります。

実際のところ、人工透析で寿命が短くなることはあるのか説明します。

 

●人工透析は心臓に負担をかける

まず寿命はともかくとして、人工透析は心臓に負担をかけるものであるということは知っておいてください。

心臓は体のポンプの役割を果たしています。

血液を流すためにポンプとして活躍しているのですが、血液量や体の水分量が多いときとそうでない時では働きが違います。

体に適切な血液や水分だけがある、つまり腎機能が正常に働いているときには余計なものがないので負担も大きくはありません。

 

ですが腎機能が低下して余分な老廃物が血液や体の水分に入り込んでいると、ポンプでより多くの血液、水分を押さなければいけません。

このことから腎機能が低下していると心臓への負担が大きいです。

人工透析では血液量や水分量が多いときと少ないときを繰り返すので、必然的にある程度負担がかかるのは仕方ありません。

 

●寿命は短くなるの?

実は、人工透析によって寿命が短くなるという確実な証拠はありません。

人工透析を行ったからと言って、確実に寿命が短くなるわけではないので安心してください。

腎臓病の他に合併症を持っているなどの場合には、関連した病気によって寿命が短くなることは考えられます。

 

透析の費用と助成制度

人工透析には時間や手間もかかりますが、費用もかかります。

基本的に一度人工透析を始めると止めることはできません。

回数が減ることはあっても、腎臓の機能が完全に回復するわけではないので透析がなくなるということはないのです。

そういった意味で、金銭的な負担も透析にはつきものと言われています。

 

●透析治療費はどれくらいかかるの?

人工透析の治療費は、血液透析の場合は月に40万円くらい、そして腹膜透析の場合は月に70万くらいと言われています。

1年間透析を受けるだけで、血液透析なら480万円、腹膜透析なら840万円もの費用が掛かってしまいます。

もちろん、これは透析だけの費用で各種の検査などは含んでいません。

検査、病院までの交通費などを含めるともっと高額になってしまうのが透析の問題と言われています。

 

●自己負担額は少ない

月に40-70万円かかる透析の費用ですが、自己負担額はもっと少ないです。

というのも、透析患者を支えるための助成制度が整っているからです。

最もよく使われる助成制度と言われているのが、医療保険高額療養費制度というものです。

高額療養費制度では1か月1-2万円の範囲の自己負担額で済むのが特徴で、年間にしても12-24万円と、療養費制度を使う前の1か月分にも満たない金額で透析治療を受けられます。

その他に自立支援医療制度、地方自治体による助成制度もあります。

 

ショック!透析通告をされた患者さんの気持ち

慢性腎臓病とは慢性に経過する腎臓病の全てを指します。新たな国民病とも言われるこの慢性腎臓病は、生活習慣とも関係が深く、誰でも発症する可能性のある疾患と言えるでしょう。

 

進行した先にある血液透析という選択肢

慢性腎臓病は生活習慣に気をつけることで進行を遅らせることができます。しかし進行していけば最終的な治療法として待っているのは、透析や腎移植です。多く選択されるのは透析であり、その中でも血液透析が最も多く選択されています。

 

透析通告にショック

慢性腎臓病は慢性に経過しますが、状態が急に悪化することもあります。多くは生活習慣の乱れなどが原因で悪化しますが、そうすると医師から「1、2年のうちに透析に入ってもおかしくありません」あるいは「透析の方向で考えていきましょう」などと言われます。しかし、実際多くの人が選択する血液透析は、経済的な負担や時間的な縛りが大きく、そう言われてショックを受ける患者さんも少なくないようです。中には透析通告に対して、一種の諦めを持って拒否をする患者さんもいるそうです。

 

患者さんの気持ちは?

血液透析は週2~3回、1回につき4~5時間の透析を受けることが必要です。そのため時間的な制約が大きいです。患者さんの状況によって透析を拒否する理由はそれぞれかと思いますが、多かれ少なかれこうした時間的な制約は、気持ちの面で負担になります。特に高齢になると送迎を誰かに頼まなければならず、介護も必要とするので、負担に思う気持ちが大きいかもしれません。

 

どう対応すればいい?

しっかりとご家族が考えてあげることが重要です。その上で以下の方法を考えてみてください。

腹膜透析を勧めてみる(通院は月1、2回)

ソーシャルワーカーに相談してみる

透析送迎を行う有償ボランティアを探してみる

 

また、医療負担が気になっているのなら、医療費の助成制度もあります。こうした制度を利用すると月の負担額はグッと小さくなりますので、ぜひ利用しましょう。

 (Photo by: http://www.ashinari.com/2008/09/30-008906.php)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-13掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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