気になる病気・症状
治療法いろいろ!タコや魚の目の治療 ~短期間のレーザー治療から家でできるケアなど
タコは度重なる圧迫などによって、角質が厚くなってしまった状態をいいます。多くは楕円形で、表面は薄い黄色をしています。
痛みのあるタコはそのまま進行していくと魚の目といって、角質の中心に芯が出来る状態になり、真の部分が肉を刺激して痛みを伴うものになってしまうので、早めに治しておくほうがいいです。そんなタコですが、治療法はいろいろです。
一般的には貼り薬から
普通はスピール軟膏を塗ったり貼ったりすることで、角質をやわらかくふやけさせてから削り取ります。軽度のタコであればこの貼り薬を数日張っておけばポロリと取れてしまうこともあります。
しかし、スピール膏は健康な皮膚の上に貼ると炎症を起こしてしまうことがあるため注意が必要です。
あまり自分で治療する自身が無い場合は医療機関を受診して医師に治療をしてもらうほうがいいでしょう。
お灸で焼いてしまう
タコのある部分にモグサを置いて、一日数回からお灸をすることで、角質部分を炭化させ、取り除くというものです。
東洋医学では昔からタコや魚の目はお灸で治してきたそうです。
液体窒素で低温火傷させて焼いてしまう
液体窒素をタコに押し付けて、組織を焼いてしまいます。お灸では炭化させていましたが、こちらは凍らせて焼きます。
局所麻酔をしてから施術してもらえる場合がほとんどなので、痛みはあまりありません。
炭酸レーザー治療で蒸散させてしまう
炭酸レーザーを患部に照射して、患部の細胞を一瞬で蒸散させます。
局所麻酔をしてから施術しますが、数日間痛むことも多いので小さなタコに適用になります。
魚の目に似たタコ!魚の目とタコの除去方法は色々あります!
魚の目とタコ、違いは何でしょうか。それぞれの特徴と、除去方法をご紹介します。
◆魚の目(鶏眼 けいがん)の特徴
魚の目は主に足の裏や小指、親指などの少し骨が出っ張った場所や、靴などの摩擦や歩行時の圧迫を受けやすい場所にできます。
外部刺激によって皮膚を守るために自ら角質を硬くすることが発生原因で、その硬い部分が皮膚の内側に向かって円錐型に成長するため、真皮内の神経に触れてしまうことで痛みを感じるようになります。
魚の目の中心には魚の眼のような小さな点があることが特徴です。
◆タコ(胼胝 べんち)の特徴
魚の目と似た症状のひとつにタコがあります。
タコは魚の目と同じ原因で発生し、角質が硬くなる部分は同じです。
しかし、角質は皮膚表面で均一に硬くなるため、魚の目のような痛みがなく、少し盛り上がった状態になります。
◆魚の目とタコの詳しい除去方法
魚の目は芯を除去しないと痛みが治まりません。
自分で削る方もいるようですが、細菌感染をして化膿する恐れもありますので、皮膚科で処置してもらうのが賢明と言えます。
一方、たこは通常痛みをともなわず、絶対的な治療は必要ありませんが、まれに痛みを伴うものもあるようです。その場合は治療対象になります。
1.まず原因を除去する
魚の目やタコは合わない靴や歩き方など外部からの過剰な刺激によって発生します。
その刺激がなくなることで自然と小さくなっていきます。
市販もされている魚の目・タコの保護シートなどを貼ることも初期のものであれば効果が期待できます。
癖になった歩き方を直すのはなかなかむずかしいと思いますが、魚の目やタコができてしまったら靴はなるべく自分にあったものや、圧迫の少ないものに変えましょう。
2.切除
市販もされていますが、サリチル酸メチルという成分が配合された絆創膏タイプのものを患部にはり、角質を柔らかくしてから除去する方法です。これは時間がかかり、比較的症状の軽い魚の目治療に使われるようです。
3.レーザー治療
炭酸ガスのレーザーを魚の目に当てて焼き切ります。手軽で魚の目の周辺の皮膚を傷つけず痛みも少ないため、注目されている除去方法です。保険適用外の場合もあるようなので、あらかじめ調べておきましょう。
4.液体窒素除去法
液体窒素(-196℃)を麺棒などを使用して患部の皮膚に押し当てて細胞を壊死させてから切り取ります。この方法は完全に除去するまで複数回処置する必要があり、痛みもあるようです。
治療方法によって保険適用や非保険適用があり、値段にも差がありますので、皮膚科に問い合わせてから自分にあった治療方法を決定してください。
どの方法も魚の目が大きくなったり症状が進行したものほど治療費も高くなりますし、魚の目の痛みもましてきますので、治療はなるべく初期のうちにした方がよいでしょう。
治療方法もいろいろ!サイズ別、魚の目の治療方法と治し方
魚の目(うおのめ)、痛いですよね。歩くたびにぐいぐい同じ場所を圧迫されて結構なストレスです。
角質が厚くなったところをちょっと削って、真ん中に芯みたいなものがあれば魚の目確定です。
魚の目は、何度も同じ場所を機械的に圧迫されることにより、足の角質が円錐形に硬くなる症状をいいます。
もちろん円錐形のてっぺんの方は足の内部に食い込んでる方です。痛そうです。
治療法は角質の厚さの程度によって変わってきます。
魚の目があまり大きくない場合
魚の目症状が軽度の場合、薬局に販売している魚の目用外用薬で治療することが可能です。
痛みも少ないですし、手間もかからないので、小さいうちに治療しておくのがいいでしょう。
魚の目がある程度大きくなってしまった場合
魚の目が大きくなり痛みを伴ってくるほど進行してしまった場合は、皮膚科を受診するようにしましょう。
治療法法としては以下のものがあります。
スピール膏(腐食剤)
患部に貼って、角質化した部分をふやけさせて取り除きます。どれくらい貼るのかは魚の目の進行度にもよります。
軟化した魚の目から芯を取り除くことができれば治療は終了です。
メス、電気メス
魚の目を円錐型に除去します。角質化した部分だけを切除するので出血はないです。痛みもそれほどないとのことです。
冷凍治療
液体窒素を押し当てて低温やけどさせ、魚の目を取り除きます。複数回の通院が必要で、低温やけどの際痛みを伴います。
しかし最近は事前に麻酔をしてくれるところが多いので以前ほど痛むことはないです。
歩くたびに痛いと外に出かけるのも億劫になって大変です。魚の目は見つけ次第小さいうちに治療するのが一番です。
魚の目が短期間で治る!画期的なレーザー治療
魚の目の治療といえば地道に複数回病院に通って治療する、というイメージですが、最近はレーザーで治療する方法が確立されてきています。
レーザーでの治療方法は、炭酸ガスレーザーと色素レーザーの二種類あります。
炭酸ガスレーザー
炭酸ガスレーザーは水分の多い組織を加熱して、蒸散させます。つまり魚の目部分を炭酸レーザーで蒸発させます。蒸散させた周囲の組織の血液は一瞬で凝固するので出血が抑えられます。
治療回数も1、2回ですむので他の治療法に比べて早期の治療終了が期待できます。
保険は適応されるかどうかは医療機関によるので、確認が必要です。保険が聞かない場合は、大きさにもよりますが1万から4万の間ぐらいで価格設定されているようです。
しかし、麻酔に痛みをかなり伴うことや、圧迫による出血が起こりやすいこと、術後の痛みが出ることも多いです。
なので、患部が大きい魚の目には不向きで、比較的小さ目の魚の目に用いられることが多いです。
色素レーザー
先にあげたように魚の目が大きい場合は、色素レーザーが用いられることが多いです。
色素レーザーで治療する場合は、治療する患部の角質を削って、その後患部に色素レーザーを照射します。
色素レーザーを照射することにより、血管から栄養を得ている魚の目の原因となるウイルスを死滅させ、魚の目の完治を目指します。
こちらの方法は炭酸ガスレーザーに比べて、痛みが少なくすぐに動くことも可能なようです。
こちらも保険適応は医療機関によるので、確認が必要です。
液体窒素や軟膏、その他の治療法で効果があがらなかったり、早期に治療を終了させたい方にはおすすめの治療方法です。
魚の目の芯が取れる?!家でできるナチュラルケア
◆ナチュラルな魚の目ケア
魚の目は深刻なものではありませんが、症状が進むと歩くときにも痛みを感じるようになるため、意外と厄介なものです。
皮膚科に行けば今ではレーザーや液体窒素によって簡単に除去できますが、その前にナチュラルな魚の目治療を試してみてはいかがでしょうか。
◆精油で魚の目ケア
魚の目に効くといわれている精油はレモンです。レモンを植物オイルやジェルなどで希釈して患部に毎日塗り続けるだけの簡単ケアです。
レモンは古い角質を除去したり老廃物の排出を促進してくれる効果があるのです。
精油も同じものを塗り続けると慣れてしまい作用があまりなくなりますので、しばらくしたら止めるか、間隔をあけて使用したらよいかと思います。
また、レモンは光毒性があるので、日に当たる場所には使用しないでください。
◆クレイで魚の目ケア
老廃物の排出といえばクレイです。クレイとはクレイセラピーなどで使用される粘土のことで、泥パックなどの泥とは違い、2ミクロン~1ミクロンの超微粒子の鉱物です。
クレイは老廃物の吸着効果にすぐれており、ミネラルを豊富に含むため傷跡や肌のダメージの治癒を促進する効果があります。
クレイはミネラル含有量によって種類がありますが、吸着力が一番強いのはグリーンイライトというクレイです。
クレイは水に溶かしてペースト状にして使用します。それを患部に厚めに塗布し、しばらくおいて洗い流します。それを何度か繰り返してみるとよいでしょう。
◆お灸で魚の目ケア
鍼灸の世界では古くから魚の目はお灸で治癒させてきた歴史があるそうです。
自分でやることもできるようですが、鍼灸院などでも施術を受けられるようです。
これらの方法は即効性はないかもしれませんが、切除したくない場合やナチュラルなケア方法を探している方は是非参考にしてください。
また、ここにあげた方法はあくまで情報ですので体質によって合う方と合わない方がいます。
皮膚科などで相談するか、自己責任において行ってください。
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著者: カラダノート編集部