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出産時に新生児が受ける損傷「分娩損傷」ってなに?<首・四肢・内臓編>

 神経を司る頭・脊髄の障害以外の分娩損傷についてご紹介します。実際に赤ちゃんはどういうところを損傷しやすいのでしょうか。

 

四肢,躯幹(頭・手足以外)の骨折

1.鎖骨骨折

鎖骨骨折は分娩損傷の骨折のなかでも頻度が高く、腟からの分娩の12%程度に発生していると考えられています。

赤ちゃんが頭から出てくる分娩の時、肩周りを出す時に首が引っ張られすぎたり、お母さんの恥骨辺りでの圧迫によって生じると考えられています。

無症状のことも多く、見逃されているものも少なくないです。

 

出生直後には気付かれず、生後1週くらいして骨が出来かけてきたことにより骨折した部分にポッコリしたものを触れることで気付かれることもあります。

このころには既に痛みはなくなっています。

症状は自分から動くことが少なく、触れると痛みのためか泣くことが多いです。

治療は特に必要ありません。

放置していても2週間位で骨が出来始めてきます。

 

2.長管骨骨折

腕・足の骨では上腕骨や大腿骨の骨折が多いですが、どちらも骨盤位(逆子)分娩での発生が多いと言われています。

症状は四肢の運動障害,腫れです。

 

斜頸(胸鎖乳突筋の腫瘤)

斜頸とは頭を持続的に片側に傾けた状態のことをいいます。

新生児の斜頸の原因として多いのは、胸鎖乳突筋(首の後ろ辺りから鎖骨の中心に向けて走っている筋肉)の異常によるものです。

原因については確立していませんが、骨盤位(逆子)の分娩で多いと言われています。

胸鎖乳突筋の中央辺りに腫瘤として触れ,筋肉は短かく硬くなっています。

今まで推奨されてきたマッサージは近年否定されているため、積極的な治療は行いません。

通常6カ月前後で腫瘤がなくなり、軟らかくなってきます。

頭蓋骨や顔の変形を防ぐため、顔を数回反対側に強制的に向けるような寝かせ方をすると良いです。

 

内臓の損傷

大きな外からの力が加わると肝臓、脾臓、副腎などに破裂や出血が生じることがあります。

臨床的診断が難しい例が多いのも、現実です。

 

1.肝被膜下出血

骨盤位(逆子)の分娩や肝臓が大きい赤ちゃんなどに発生することがあります。

被膜の下にあると症状が出ませんが、生後12日して被膜が破綻すると腹腔に大量出血し急速にショック状態となります。

こうなった場合は、輸血と外科的処置が必要です。

 

2.副腎出血

骨盤位(逆子)の分娩などの際の外傷であることもありますが、低酸素や感染なども原因として考えられています。

症状は出血の程度によって異なりますが、貧血・黄疸、哺乳不良、嘔吐、活気の低下などがあります。

治療は内科的保存療法(投薬など)が主となりますが、場合によってはステロイドホルモンの補充療法が必要となることもあります。

 

逆子であっても、過度に心配になる必要はありません。

妊娠中は赤ちゃんがお腹の中をぐるぐる回りますから、出産のときにはどんな体位になっているか医師や助産師が見てくれます。

心配事があれば、主治医や助産師に相談してみてくださいね。

(photo by http://www.pakutaso.com/201240photo179post-1632.html)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2016-07-14掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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