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介護・認知症

長期記憶と短期記憶

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長期記憶と短期記憶を理解しましょう

認知症高齢者を知る上で理解しておいた方が良いのが、記憶についてです。

記憶には、長期記憶と短期記憶があります。

 

短期記憶とは

数秒から数時間という短い保持期間の記憶で、高齢者が苦手な記憶です。日常のちょっとしたことの瞬間的な記憶がこれにあたります。

たとえば、昨日の朝ご飯のメニューや電話番号、昨日会ったばかりの人の名前など。

 

なかなか新しい記憶は年を取るにつれ覚えづらくなりますね。

身に覚えがある方も多いのではないでしょうか?

 

長期記憶とは

昔から記憶してきたことを長期間覚えていること。その内容からいくつかに分類されます。

 

①エピソード記憶

経験や思い出として記憶される。例えばその人の育ってきた環境や家族にまつわること、旅行など経験したこと。

 

②意味記憶

本や学習によって知識として獲得した記憶。例えば動物の名前、季節の名前、歴史上の人物など。

 

③手続き記憶

いわゆる体で覚えてしまっている記憶のこと。反復することで身についていること。例えば料理、自転車に乗る、楽器を弾くなど

 

認知症の高齢者は短期記憶は苦手です。

昨日の夕ご飯はなんだったかしら、デイサービス行ったけど何をしたか覚えてない、などと最近のことは特に覚えることができません。

 

認知症でなくても高齢になると、「同じことを何度も聞く」「さっき聞いたことを忘れる」等の症状は個人差があるものの増えていきます。

 

また、長期記憶の中でも、エピソード記憶(例えばどこで生まれ育ったか、戦争中の記憶など)は認知症の高齢者でも、消えずに残っていることが多くあります。

 

手続き記憶も比較的残りやすく、例えば歯みがきをしたり、台所の洗い物をしたりすることは認知症になってもできたりします。

 

意味記憶は特にアルツハイマー病とピック病では早期に障害されます。認知症の判定に用いる長谷川式スケールでも、ものの名前などで診断することで認知症の早期発見につながっています。

 

認知症だからといってすべてわからないわけではありません

認知症の高齢者がすべてわからなくなっていると思うのは間違いです。

 

コミュニケーションが取りづらいと思ったら、

・エピソード記憶を元にじっくりと話をしてみる

・手続き記憶を利用して、役割を持ってもらったりする

以上のことで、認知症の進行を遅らせたり、意思の疎通ができたりということにつながります。

 

まずは一人一人のうしろにある、その人が獲得してきた記憶の背景に目を向けることが、大切です。

失ったことを嘆くのではなく、残っている記憶をもとにその人らしい生活を送ることが人間の尊厳を守ることにつながります。

(photo by //www.linkstyle.co.jp/

著者: まめまめさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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