妊娠・出産
分娩誘発って、なんでするの?
妊娠が末期を迎え、陣痛がきて分娩に入る・・・
それが自然なお産の流れです。
しかし色々な原因で、分娩を早めなければならない場合があります。
分娩誘発とは?
自然なお産が始まる前に、人工的に分娩を開始させることです。
なぜ自然分娩を待たないの?
妊娠した状態だとお母さんや赤ちゃんにリスクがある場合、早く分娩に移行してお母さんや赤ちゃんを守るためです。
~リスク~
・お母さんが病気になっている(なる可能性がある)
・予定日超過
・赤ちゃんの発育停止
・子宮内感染 など
どうやって分娩誘発する?
1.器具
子宮の入り口に器具を入れて、子宮頸管を広げます。
タンポンのような仕組みで水分を吸収することで膨らむものや、見ず風船の要領で膨らませるものがあります。
子宮頸管が広がると、身体が「そろそろ産まねば!」と準備してくれます。
2.薬の投与
陣痛が始まると、脳から「オキシトシン」というホルモンが分泌されます。
そのオキシトシンを陣痛促進剤として点滴から入れることで、陣痛を誘発します。
3.人工破膜
赤ちゃんを包んでいる卵膜を、人工的に破ります。
破水を人為的に起こすということです。
これによって、陣痛が強くなります。
分娩誘発といっても処置が色々ありますから、すぐに出産というわけではありません。大体は2日間かけて行われます。
2日目の朝から陣痛促進剤を投与したとしても、だいたい陣痛が始まるのが昼前後の方が多いです。
焦らずにゆっくりと待ちましょう。
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著者: カラダノート編集部