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知っておきたい聴神経腫瘍の初期症状!聴神経腫瘍の手術費用は?後遺症はある?

医療用の器具

聴神経腫瘍は手術で除去するのが一般的ですが、その場合後遺症が残ることもあります。

 

顔面神経麻痺が出る

聴神経と平行して顔面神経が走っているため、手術をするときに刺激が与えられ、顔面に麻痺が残る場合があります。とても精密な作業が必要なため、聴神経腫瘍の手術の難易度は高いです。また顔面神経はとても弱い神経で、たとえ手術でまったく触っていなくても麻痺が出ることがあります。

 

顔面麻痺は術後2、3日はたいていの人に症状が出ます。しかし、ほとんどの場合はその後麻痺はなくなります。麻痺が残ってしまった場合は、普段動かすようにすれば麻痺が徐々に軽くなり、半年もすればほぼ元通りに動くようになります。

 

聴力の温存ができな場合がある

聴神経腫瘍の程度により、聴神経の能力を温存することが難しい場合があります。その場合、聴力はなくなります。聴力がある程度残り、腫瘍もそれほど大きくない場合、聴力を温存しながら手術することが可能です。

 

手術後に耳鳴りも一緒になくなればよいのですが、耳鳴りは残る場合が多いようです。

 

めまい・吐き気

術後数日は、回転性のめまいが発生します。まともに歩けない場合があるので、数日間は安静が必要になります。退院後は出なくなる場合もありますが、ずっと続く場合もあります。

 

腫瘍の大きさや癒着の程度などにもよりますが、手術以外にもガンマナイフという放射線治療があります。腫瘍が小さい場合に適用されますが、手術より後遺症が少ないために、最近は手術よりもよく用いられる傾向があります。

 

 

程度によって治療法が違います。聴神経腫瘍

聴神経腫瘍とは、聴神経のまわりを鞘(さや)のように囲んでいる細胞から発生する良性の腫瘍です。

徐々に大きくなって神経や周囲の組織を圧迫し、聴力低下、めまいなど、いろいろな症状を引き起こします。

 

この聴神経腫瘍ですが、腫瘍の大きさや程度によって治療の方向がいろいろあります。

 

腫瘍がそれほど大きくない場合 

腫瘍がそれほど大きくなく(1、2センチ程度)、内耳道内におさまっているか、脳幹を圧迫するまでにはいたっていない場合、ガンマナイフという放射線治療を選択できます。

手術に比べて顔面麻痺などの後遺症が少なく、術後の回復も早く入院の必要がないなどの利点があります。

しかし、まれに腫瘍が再発することもあります。

 

また、近頃ではあまり腫瘍が大きくない場合で、出ている症状がそれほど重篤でない場合は、経過を観察することがあります。

腫瘍が自然と小さくなったり、大きくならずにそのまま停止する場合などが相当数の症例で確認されているためです。

 

腫瘍が少し大きくなってしまった場合 

腫瘍の大きさが脳幹に達してしまっている場合は、手術の適用になりますが、ガンマナイフを使用した治療でも治癒可能な場合があります。個々人の腫瘍の場所や症状の強さなどにより、医師と相談しながら決定していくことになります。

 

手術を選択した場合、後遺症として顔面麻痺の症状が出ますが、多くの場合数ヶ月程度でほぼ元のとおりに動かせるようになります。

ただ、腫瘍の癒着の程度にもよるので、一概には言えないところもあります。

 

腫瘍が小脳を圧迫して強い麻痺が出ている場合 

手術以外の選択肢はなく、早期に手術が必要になります。

 

 

早く聴神経腫瘍を見つけるために…知っておきたい聴神経腫瘍の初期症状

聴神経腫瘍は脳の前庭神経部分に出来る腫瘍のことで、脳腫瘍の6-10%は聴神経腫瘍です。

聴神経腫瘍はガン(悪性腫瘍)ではなく良性腫瘍ですので、必ずしもすぐに取り除かなければならない腫瘍ではありません。

聴神経腫瘍を早めに見つけるために、ここでは聴神経腫瘍の初期症状を紹介します。

 

●最初はめまいに要注意

聴神経腫瘍の初期症状の中でも特に目立つのが、めまいの症状です。聴神経腫瘍が出来る前庭は、人が体のバランスを取るところでもあります。

そのため、そこに腫瘍が出来るとうまくバランスを取れなくなるので、めまいが起きてしまうのです。

聴神経腫瘍のめまいは回転性めまい(ぐるぐる世界が回るようなめまい)もあれば、浮動性めまい(ふわふわするめまい)もあります。

 

●耳鳴りや難聴

突発性難聴と見分けがつきにくいですが、聴神経腫瘍でも耳鳴りや難聴が起きます。

耳鳴りはめまいと同じくらい好発しやすい初期症状のひとつで、耳鳴り・めまい・難聴と来ると突発性難聴を疑ってすぐに病院に向かう方も少なくはありません。

結果的に聴神経腫瘍だったとしても早期発見につながるので、耳鳴り・めまい・難聴の3種類があれば迷わず病院へ行ってください。

 

●顔面けいれん

耳鳴りやめまいほどよく見られる初期症状ではありませんが、大きくなった腫瘍が顔面の神経に影響して、顔面がぴくぴくけいれんすることがあります。

同じように神経への影響としては顔面のしびれも特徴的ですが、こちらも初期症状としてメジャーな方ではありません。

 

聴神経腫瘍が出来たとしてもすぐに手術するわけではなく、まずは経過観察しながら治療法を考えていくことが多いです。

良性なので転移の危険性もありませんし、中には自然に腫瘍が小さくなるケースもあるからです。

 

 

若くして聴神経腫瘍を患っている人には可能性あり!?神経線維腫症と聴神経腫瘍

聴神経腫瘍は脳に出来る腫瘍ですが、良性の腫瘍であるため、よほど大きくならない限りは命への影響もありません。

ただ、聴神経腫瘍が出来る背景にほかの病気が隠れているときは、原疾患を治療しなければいけません。注意したいのが神経線維腫症という病気です。

 

●神経線維腫症は腫瘍がたくさん出来る病気

まずは神経線維腫症についてですが、これは脳や脊髄などの神経、髄膜、もしくは全身の皮膚にたくさんの良性腫瘍が出来る病気です。

全身の皮膚(末梢神経)に腫瘍が出来るタイプが神経線維腫症1型、脳神経や脊髄神経を中心に出来るタイプが神経線維腫症2型とされています。

脳や脊髄腫瘍になったとしても治療法がないわけではなく、適切な経過観察や処置があるので安心してください。

 

●両側聴神経腫瘍で確定診断

神経線維腫症と聴神経腫瘍がかかわっているのは、神経線維腫症の確定診断に聴神経腫瘍が使われているからです。

MRIやCTなどの画像診断で、両方の耳の神経に聴神経腫瘍が見つかった場合には、神経線維腫症の確定診断となります。

他には片側聴神経腫瘍+髄膜腫や若年性白内障でも神経線維腫症の診断が出来ます。

 

●発症年齢が若い

若くして聴神経腫瘍にかかった方が神経線維腫症を疑われるのは、神経線維腫症の発症年齢が若いからです。

そのほとんどが10代、遅くても20代くらいまでに発症する方が多いので、聴神経腫瘍を見つけて、それが若い患者であれば神経線維腫症の危険性も考えなければなりません。

 

聴神経腫瘍は神経線維腫症の症状のひとつである可能性もありますので、検査を受けて最終的な診断を待ちましょう。

神経線維腫症は遺伝によっても引き起こされますが、基本的には遺伝子変異が原因となっている病気です。

 

 

高額医療養費制度が使えます!聴神経腫瘍の手術費用

聴神経腫瘍の手術には、約100万円前後の手術代と入院代が必要になります。医療機関によっては保険が適応にならない場合もあるなど、さまざまですが、保険が適応になった場合でも上記の費用がかかります。

 

しかし、日本の医療制度では高額の医療費の3割負担超過分に対して補助してもらえる制度があります。

 

高額療養費制度とは

高額療養費制度とは、3割負担(収入や年齢によります)の医療費が、収入や年齢に応じて設定されている自己負担限度額を超えた場合、超えた分の医療費が払い戻される制度です。

 

自己負担限度額は、収入や年齢などに応じて金額は変わってきます。

 

 

高額療養費として認められない費用

・入院時の食事代

・水道光熱費

・差額のベッド代

・保険適用されない医療費

・先進医療費

 

などです。

 

つまり、保険適用されない医療費とその他生活費・雑費については、高額医療の計算に加えられないということです。ちなみに保険適用されない医療費というのは、自由診療で全額負担している治療費がこれにあたります。

 

先進医療費とは、保険は適用されるものの、一般の医療の水準を超えた治療のことを指します。

 

どういう場合に申請できるのか

一ヶ月以内に自己負担限度額を超えた医療費を支払った場合です。同一世帯で合算が可能です。月をまたいでの合算はできません。一年以内に2回申請すると、3回目からは自己負担限度額が引き下げられます。

 

一般的な家庭の場合、保険の適用される医療機関で手術を行えば、ほぼ医療費が戻ってくる計算です。

 

 

知らないでいると金額が戻ってきませんので、こうした制度の知識はしっかり覚えておくほうがいいでしょう。

photo by:http://www.ashinari.com/

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-06掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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