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自然治癒でも可能です!自然気胸の治療、こんな人がなりやすい

点滴

自然気胸とは、特に大きな衝撃を胸部などに与えていなくても、肺に自然に穴が開いてしまう病気です。肺から空気が漏れることで、呼吸困難や胸痛、せきなどの症状が出ます。

 

重篤なものになると胸の中の圧力が高まって、血管や心臓を圧迫して不整脈を起こしたり、呼吸不全でチアノーゼを起こす場合があります。

 

自然気胸の治療は以下のようなものがあります。

 

軽度の場合は自然治癒(経過観察)

程度が軽い場合や症状があまりひどくない場合などは、経過観察で自然治癒を待つことが多いです。その場合、激しい運動や気圧の変化を避けて、禁煙をする必要があります。

 

自然治癒しない場合

一定時間を経過しても自然治癒しない場合、胸を小さく切ってチューブを入れ、肺の空気を抜きます。空気が漏れることで高まってしまった胸の中の圧力を下げます。チューブをさしたまま、自然に肺の穴がふさがるのを待ちます。入院が必要になります。

 

それでも治らない場合

それでも肺の穴がふさがらない場合は、手術で肺の一部を切除して縫合します。方法は肺腔鏡手術で行います。

 

胸に穴を開け、そこからカメラを差し込んで手術を行います。手術には入院が必要で、麻酔は全身麻酔で行います。全身麻酔が難しい体質などの場合、局所麻酔でも可能です。

 

チューブを入れて自然治癒を待つより、手術で肺の一部を切除するほうが再発率が少ないことから、最初から手術をすすめる医師もいます。

 

自然気胸になりやすい人はこんな人

自然気胸とは、特に大きな衝撃を胸部に受けたりしなくても、自然に肺に穴が開いて空気が漏れてしまう病気をいいます。

症状として、呼吸困難や胸痛などがあります。まれに胸部圧迫によりチアノーゼや不整脈をおこすこともあります。

 

自然気胸はどんな人がなりやすいのでしょうか。

 

若い男性に多い

10代後半から30代の男性に多い病気です。背が高くて、やせている体型の人がなりやすい傾向があります。

このような特徴のある男性が乾いたせきをしていたり胸の痛みを訴えた場合は、自然気胸をまず疑います。

 

煙草を吸っている人が多い

発病患者の約7割が喫煙者です。

 

以上のような特徴の人が発症しやすい原因は特定されていませんが、

 

・成長期などに肺の成長が間に合わず引き伸ばされてしまった

・ストレスや過労により肺の組織が弱っていた

・季節の変動によるもの

 

などが考えられています。しかし、いずれも確定的なものではありません。

 

また、自然気胸は上記以外の特徴以外の人にも発症しますし、それほど稀なことではありません。

年配の人が気胸になった場合、それ以外の結核や肺がんなどの疾患がある場合が多いです。

女性が気胸になった場合は、子宮内膜症の症状のひとつとして発症する場合があります。

 

自然気胸を疑った場合は、あわてず病院を受診してください。自然気胸の程度によって治療法は変わりますが、緊急性を要するものでなければ自然治癒することも多い病気です。

 

老人の自然気胸には基礎疾患がある!?

自然気胸とは、胸部に強い衝撃などがないにもかかわらず、自然に肺に穴が開き、胸の中に空気が漏れてしまう病気です。

若い男性で、背が高く痩せ型の人に多く見られる病気ですが、老人でも気胸が発症する場合はあります。その場合基礎疾患がある場合がほとんどです。

 

続発性気胸と呼びます

自然気胸が繰り返し発症します。その場合、気胸以外の肺の病気がベースになっている場合が多く、比較的高齢者が多いのが特徴です。

 

ベースになっている疾患には以下のものがあります

 

肺気腫

長期の喫煙などの要因によって肺胞が破壊される病気です。この肺胞の損傷により、気胸が誘発されます。

 

結核

結核菌によって肺に炎症がおき、激しい喀血、せきなどの症状が出ます。この肺損傷により気胸が発症します。

 

肺がん

がん細胞が肺の組織に増殖し、肺の機能が次第に失われていきます。初期症状がほとんどないので発見が遅れやすいがんです。肺組織が損傷するため、気胸が発生しやすくなります。

 

40代以降で自然気胸が発症した場合は、その他の基礎疾患がないかを注意深く観察する必要があります。また、自然気胸と違い、症状は繰り返します。

胸部にいつもとは違う痛みを感じたり、脈が乱れたり、息苦しさを感じたりした場合は自然気胸の可能性を疑って、病院に受診する必要があります。

 

気胸をきっかけとして、基礎疾患が発見されることも多いので、まずは多少の息苦しさぐらいと軽く考えずに病院を受診することをおすすめします。

(photo by:http://www.ashinari.com/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-16掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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