カラダノート家族の健康を支え笑顔をふやす
  1. カラダノートTOP >
  2. メンタル >
  3. うつ病 >
  4. 症状 >
  5. 自らの身体を傷つける「自傷行為」 ~その原因や進み方・回復~

メンタル

自らの身体を傷つける「自傷行為」 ~その原因や進み方・回復~

自らの身体を傷つける、自傷行為。タブーと考えられがちであるため、表立って取り上げられることは少ないのではないでしょうか。

 

○ 自傷行為

自傷行為を行う際、原因としては具体的に不明なことが多くあります。つらい感情がある、死にたいと思う、悲しみや怒りを覚える、孤独や劣等感…。様々な感情が渦巻き、衝動を抑えきれず、自傷に至るといいます。

 

死に至るための自殺とは異なり、「自己の再確認」や「ストレス解消」といった願望が現れる行為ともいいますが、事象を行っている本人には、明確な理由が形になっていないことがほとんどです。

 

○ 自傷行為の様々な種類

◆ 表面的な自傷

日本では、最も一般的といわれるリストカットを含め、表面的な部分を傷つけるものです。刃物や、爪や釘、針などで両腕や胸を傷つけたり、皮膚をはぐ、眉毛・まつげ・髪の毛を抜くなどが含まれます。

 

境界性パーソナリティ障害、統合失調症、解離性同一性障害などを背景とする場合もあります。他者やものへぶつける怒りや不満を、自分の身体に向けることでストレス解消をしようとすることがほとんどです。

 

◆ 壁などに体を打ち付ける

壁に頭を打ち付けたり、目などの顔面を圧迫させる、かみついたりするものです。発達障害の一種、自閉症の中にも「自傷」と呼ばれる行動障害があり、自分の手を噛む、頭を打ち付ける、自分の顔をたたくなどの行動を起こすことがあります。

 

◆ 極端な重症例

自分を極端な方法で傷つけ、元の身体には回復できないほどになるタイプです。性的虐待、肉体的虐待を過度に受けたり、放置されたりといった子ども時代を送った人に見られることがあるそうです。

 

自傷行為は、自傷をやめなさいといってやむものではありません。複合的な要素、心の病気などが絡み合う、複雑なもの。

 

信頼できる医師・カウンセラーと向き合うことで、抑えていきましょう。

 

自らの身体を傷つける自傷行為の原因

自らの身体を傷つける、自傷行為。

死に至るための自殺とは異なり、「自己の再確認」や「ストレス解消」といった願望が現れる行為ともいいますが、事象を行っている本人には、明確な理由が形になっていないことがほとんどです。

 

やはりタブーと考えられがちであるため、表立って取り上げられることは少ないのではないでしょうか。

 

○ 自傷行為

自傷行為は、自らの身体を意識的・無意識的にかかわらず傷つけることを言います。

日本ではリストカット(リスカ)が最も有名です。

 

○ 自傷の原因

原因としては具体的に不明なことが多くあります。

つらい感情がある、死にたいと思う、悲しみや怒りを覚える、孤独や劣等感……。

様々な感情が渦巻き、衝動を抑えきれず、自傷に至るといいます。

 

しかし、自傷行為を行った際の気持ちを、具体的に言葉にすることができる人は少ないと言われています。

 

◆ 解離

人は、辛い事があると、無意識のうちにカプセルの中にいるように現実感がなかったり、記憶をなくしたりすることがあります。

これを、解離といいますが、自傷行為を行う人のうち、解離性障害を起こしている場合もあるのです。

結果、自傷した際の、記憶や痛みがなく、無意識のうちに自傷を行っていることもあります。

この場合、解離がおこっているために、具体的な原因というものが見えづらくなっています。

 

◆ 自分の存在の否定

自分が大切にできない、無価値だと考え、自傷に走ることもあります。

虐待などを受けて育ってきた人に、多く見られる原因です。

 

◆ 病態に伴う自傷

境界性人格障害、演技性人格障害、うつ病、精神分裂病など、心の病の結果、自傷行為が現れる場合があります。

このそれぞれの病気も、原因は性的虐待、身体的虐待、ネグレクト、また都市型生活などでのライフスタイルの影響もあるとされています。

 

◆ 根性焼き

煙草の火を押し付ける根性焼きのように、痛みに耐えることで自らの勇気を示す意味合いを持つこともあります。

割合は非常に少ないですが、自傷を行う人全ての人が、人格障害や病気というわけではありません。

 

自傷行為は、単純な理由で行うわけでもなく、ほとんどの場合が何らかの人格の障害が考えられます。

患者と家族、双方と上手くコミュニケーションがとれる精神科医・カウンセラーの助けを得られるよう、行動しましょう。

 

行政の支援も、今は多くあります。

相談室等をうまく活用しましょう。

 

自傷行為の進み方と回復

自らの身体を傷つける、自傷行為。

自傷者本人ですら目を背けがちな行為ですが、経験者はかなり多くいるとされています。

 

○ 自傷行為

自傷行為を行う際、原因としては具体的に不明なことが多くあります。

つらい感情がある、死にたいと思う、悲しみや怒りを覚える、孤独や劣等感……。

様々な感情が渦巻き、衝動を抑えきれず、自傷に至るといいます。

 

◆ 自傷行為の始まり

自傷行為が始まるのは、精神的に不安定な時期より数年遅れることが多く、10代によく見られます。

ただし、年齢で限定できるものではありません。

早ければ10歳前後ですが、幼い場合は行為に対する知識が少ないためか、刃物以外(爪など)で自傷行為をすることが多くあります。

 

最初は、何かしらの憤り、不安感、パニックにかられるなどして始まります。

 

◆ 自傷行為の常態化

自傷を行うことで、一時的に苦痛は緩和されます。

しかしそれは一瞬であり再度苦痛は戻ってくることと、傷の痛みに慣れていくため、より深く大きく傷をつけたり、剃刀・カッターから、包丁・ハサミなどにエスカレートすることもあります。

 

さらに、傷跡やケロイド状になる自傷部位を見ることで、より自分を醜く思うこともあります。

 

また、自傷行為に感情が向かうことで、感情語が退化(ボキャブラリーが減る)し、人間関係が不安定になることが多くあります。

ただし、求めているのは人とのつながりです。

 

◆ 自傷からの回復

自傷者は、年月がたつと、精神的に落ち着いたり、ストレスを言葉で表現することで、自傷が治まってくることが多くあります。年齢が上がると、自傷が治まるのは、経験によるものと考えられています。

 

ただし、環境変化や、生涯にわたって自傷を続けることもあること、予定外に動脈を傷つけて死に至ることもあることから、身近な人が自傷をしていることに気付いたら、早急に手を差し伸べる必要があります。

 

自傷経験者の割合は、10人に1人と言われていますが、そのうち通院したことがある人は1割に満たないとされています。

しかし、通院の有無が症状の軽重をきめるものではありません。

安心して自分の心を表現できるのだということを、伝えて行きましょう。

 

全く違う?自傷行為と自殺企図の違い

自傷行為―自らの身体を傷つけること。

自傷の経験者は中学生で男子が8.3%、女子が9.0%という調査があります。

 

想像以上に多い、と思われるのではないでしょうか。

 

○ 自傷行為

自傷行為を行う際、原因としては具体的に不明なことが多くあります。

つらい思いから逃れたい、もう生きているのが嫌だ、

様々な感情が渦巻き、衝動を抑えきれず、自傷に至るといいます。

 

しかし、死に至るための自殺とは、明確に異なるのが自傷行為です。

死にたい、という意識であっても、根底にあるのは生への思いです。

 

自傷行為を自殺行為と位置付けることは、治療の妨げになるとされているのです。

 

○ 自傷と自殺の違い

2005年、Walsh氏が自傷と自殺の違いを9項目にまとめました。

自傷行為は上段緑字、自殺企図は下段橙字で、お示しします。

 

1.行為の意図は何か

不快な感情(緊張、怒り、空虚感)からの解放

痛みから逃れること、意識を終わらせること

 

2.身体損傷の程度、及び行為が死に至る確率

軽微な身体損傷、致死率は高くない方法を好む

重篤な身体損傷、致死的な結果となることが多い

 

3.慢性的、かつ反復性があるか

慢性、もしくは高頻度に繰り返される

反復的なことは少ない

 

4.今までにどの程度の種類の行為を行ってきたか

通常、複数の方法で行ってきた経験がある

通常、一つの方法

 

5.心理的な痛みの種類と程度

不快感、居心地の悪さが間欠的に襲ってくる

堪えられない感情が持続的である

 

6.決意の強さ

それほど強くはない。他の選択肢を考えることもできる。一時的な解決を図ろうとして行う。

決意が並外れて強い。自殺のみが唯一の方法と思う。視野が狭い。

 

7.望みのなさ、救いのなさを感じているか

前向きに考えられる瞬間と、自分をコントロールする感覚を少しは保っている。

絶望、無力感が中心

 

8.行為を実行することで不快な感情は減少したか

短期的には回復する。行為により、すぐに平常通りの認知と感情を回復する。「意識の変化」を起こす。

改善はなく、自殺がうまくいかなかったことによってさらに救いがもてなくなる。治療が必要。

 

9.中心となる問題は何か

疎外感。特に社会の中での自らのボディ・イメージ(アイデンティティにもつながる)が築けていないこと。

うつ。逃れられない、堪えられない痛みに対する激しい怒り。

 

以上の9点からも、自傷行為者は「生きるために自らの身体を傷つけている」ということが明確になっています。

本人が、生きていたくない、と言ったとしても、基本的には自殺行動のひとつとして捉えるのではなく、他のものであると考える必要があるのです。

 [Photo by http://www.irasutoya.com/]

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

症状に関する記事

真面目な性格の人は注意! うつ病の罪悪感~知っておきたいうつ病の症状~

    従来のうつ病になりやすい方の中に、几帳面で仕事好きな傾向があると言われ...

3大欲求すら低下させる、うつ病の身体的症状~意欲低下や感情変化に見られるうつ病~

うつ病は「心の病」で、日本でも多くの方達が悩まされています。 うつ病と聞く...

カラダノートひろば

症状の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る