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メンタル

全く違う?自傷行為と自殺企図の違い

自傷行為―自らの身体を傷つけること。

自傷の経験者は中学生で男子が8.3%、女子が9.0%という調査があります。

 

想像以上に多い、と思われるのではないでしょうか。

 

○ 自傷行為

自傷行為を行う際、原因としては具体的に不明なことが多くあります

つらい思いから逃れたい、もう生きているのが嫌だ、

様々な感情が渦巻き、衝動を抑えきれず、自傷に至るといいます。

 

しかし、死に至るための自殺とは、明確に異なるのが自傷行為です。

死にたい、という意識であっても、根底にあるのは生への思いです。

 

自傷行為を自殺行為と位置付けることは、治療の妨げになるとされているのです。

 

 

○ 自傷と自殺の違い

2005年、Walsh氏が自傷と自殺の違いを9項目にまとめました。

自傷行為は上段緑字自殺企図は下段橙字で、お示しします。

 

1.行為の意図は何か

不快な感情(緊張、怒り、空虚感)からの解放

痛みから逃れること、意識を終わらせること

 

2.身体損傷の程度、及び行為が死に至る確率

軽微な身体損傷、致死率は高くない方法を好む

重篤な身体損傷、致死的な結果となることが多い

 

3.慢性的、かつ反復性があるか

慢性、もしくは高頻度に繰り返される

反復的なことは少ない

 

4.今までにどの程度の種類の行為を行ってきたか

通常、複数の方法で行ってきた経験がある

通常、一つの方法

 

5.心理的な痛みの種類と程度

不快感、居心地の悪さが間欠的に襲ってくる

堪えられない感情が持続的である

 

6.決意の強さ

それほど強くはない。他の選択肢を考えることもできる。一時的な解決を図ろうとして行う。

決意が並外れて強い。自殺のみが唯一の方法と思う。視野が狭い。

 

7.望みのなさ、救いのなさを感じているか

前向きに考えられる瞬間と、自分をコントロールする感覚を少しは保っている。

絶望、無力感が中心

 

8.行為を実行することで不快な感情は減少したか

短期的には回復する。行為により、すぐに平常通りの認知と感情を回復する。「意識の変化」を起こす。

改善はなく、自殺がうまくいかなかったことによってさらに救いがもてなくなる。治療が必要。

 

9.中心となる問題は何か

疎外感。特に社会の中での自らのボディ・イメージ(アイデンティティにもつながる)が築けていないこと。

うつ。逃れられない、堪えられない痛みに対する激しい怒り。

 

 

以上の9点からも、自傷行為者は「生きるために自らの身体を傷つけている」ということが明確になっています。

本人が、生きていたくない、と言ったとしても、基本的には自殺行動のひとつとして捉えるのではなく、他のものであると考える必要があるのです。

 

 [Photo by //www.irasutoya.com/2012/03/blog-post_7863.html]

著者: suzuさん

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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