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うつ病の家族や友人との関わり方~身近なひとだからつらいうつ病~

100%ではないですが、自傷行為を行う人の家族には、何らかの問題があると言われています。

うちは虐待なんかしていないわよ!と頭ごなしに否定し、自傷者を追い詰めるのではなく、サポートするためにも、一度振り返ってみることも必要です。

 

○ 自傷行為

自傷行為を行う際、原因としては具体的に不明なことが多くあります。

つらい感情がある、死にたいと思う、悲しみや怒りを覚える、孤独や劣等感……。

様々な感情が渦巻き、衝動を抑えきれず、自傷に至るといいます。

 

○ 自傷者の家族との関連性

もちろん、家族構造だけが原因となるわけではありません。

ただし、多くの場合で何らかの正の相関があることが確認されているのです。

 

◆ 両親の不和

両親の仲が極めて悪い場合、子供は虐待の犠牲者になることがあります。

自分に対する虐待が、家族を仲良くさせるためには必要なことであると認識し、その結果、自分の心に溜めこんで自傷行為に走る可能性があります。

 

◆ 両親の離婚

両親が離婚している場合、不和のときと同様、親がかつての配偶者に対する怒りを子供にぶつけることがあり、子供が虐待の犠牲者になることがあります。

ただ、親を失いたくない子供は虐待が普通のことだと思いこみ、その結果として自分を痛めつけることを当然と思ってしまう可能性があります。

 

◆ 片方の親の死

片方の親を亡くした場合、唯一の親との関係が破壊されることが怖くなり、感情の表現を抑えることがあります。

結果、行き場のなくなった感情が、自傷行為につながる可能性があります。

 

◆ 両親の過剰な期待

親の過剰な期待(勉学、スポーツ、しつけも含む)があると、子供の価値観を否定し、何でも意に添わせようとなってしまうことがあります。結果、親の価値観に沿って行動することが増え、自分の存在感、自分らしさが薄くなります。

その自分の存在を確かめる手段として、自傷行為を選ぶ可能性があります。

 

◆ 親のストレス

親がストレスを抱えている場合、親が精神的に弱くなってしまい、子供に対する「親の立場」が弱くなってしまいます。

そうすると、子供は親に甘えられなくなり、自分の精神を安定させるため、自傷行為を選ぶことがあります。

 

家庭内のストレスは、子供に多大な影響を及ぼします。

うるさく言われてもうんざりするし、関係を断たれても寂しい……。どんな人でも身に覚えのある気持ちだとは思いますが、何事も過度になると影響は大きくなります。

 

見えなくて辛い精神的な痛みを、身体的痛みに転化する前に、救いの手を差し伸べられる余裕を持ちましょう。

 

家族や友人が適応障害と診断されたら

ストレスは、感じる原因や感じ方が、人によって様々です。

また、ストレスは体に様々な影響を及ぼしますが、そのひとつが適応障害です。

 

○ 適応障害とは?

適応障害とは、ある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく、耐えがたく感じられ、結果として行動や気持ちに抑うつ、不安などを伴うことです。

子どもの場合は、夜尿症や指しゃぶりなどの退行現象が起こることも。

アルコール依存や、万引き、嘘を言うなど、普段とはかけ離れた行動をとることもあります。

では、周囲の人はどうすればよいのでしょうか。

 

◆ その人本来の、性格や本質に目を向けて

適応障害になると、本来の性格とは違っていることが多くあります。

攻撃的だったり、衝動的だったり、抑うつ的だったり……。

元々の性格や行動とは、かけ離れていることも多いのです。

「真面目な人」か「優しい人」か「面白い人」か、など、本来の性格に目を向けて下さい。

 

◆ 「頑張れ」は禁句

頑張れ、という言葉は、無理をしてでも向き合え、という意味が含まれます。

適応障害になった人は、頑張った結果、なっています。

頑張って頑張って、我慢をして無理をした結果が、適応障害なのです。

ですので、「頑張れ」という言葉は、よりその人を追い詰めるだけです。

 

◆ 「何か原因があったの?」も×

ストレートに聞き出すことも、意味はありません。

「大丈夫だよ」、「心配ないよ」、「答えたくない」といった返答になってしまいます。

 

◆ 本人が主体的に向き合えるサポートを

気兼ねなく相談してもらえるような、雰囲気を作りましょう。

何でも聞くからね、という姿勢と言葉をかけましょう。

安心感と、信頼を築けるかどうかが重要となります。

 

ただし、本人の力を過小評価し、過剰に同情したり支援することは、回復の妨げになります。

 

専門の医師・カウンセラーとタッグを組んで、サポートすることが最も重要です。

相談室等、行政の支援も多くなっています。出向いてみるのもお勧めです。

 

親子関係だからつらい親のうつ病

親と子どもの関係の中で親がうつ病を発症すると、距離が近い人間同士、どうしても関係にひずみができてしまうことが多いようです。

うつ病という病気を患っていて、子ども自信はそれを認識し理解しているにもかかわらず、それを認めてあげられないのはなぜなのでしょうか?

 

また、子どもはそんな親に対してどのように接すればよいのでしょうか?

 

〇病気とわかっていてもイライラしてしまうのは親と子だから

うつ病の親に接する際には、子どもは接し方や言葉のチョイスに気を使って、無理をさせないように優しくしてあげるようにしましょう。しかし、日々の努力が必ず報われるわけでもなく、急に落ち込んだり、急に怒ったりして近くにいる子どもに感情をおしつけてくることもあります。そんなときは病気と分かっていても子どもとしてはイライラがつのります。親に対して「子どもみたい」「こんなにやってるのに」と思ってしまうことも…

 

親子の関係の中で看病をしているために起こる感情です。親にはしっかりしていてほしい、親に認めてもらいたいという感情が動いてしまうのです。

一つ俯瞰的な目線で親を観察してみてください。ひとりのうつ病の人間として認知してあげれば、少し距離をとって接することができます。

 

〇親の病気に巻き込まれない

ずっとうつ病の親と同じ空間にいると、落ち込んだり、怒ったりする感情にいちいち対応してしまいます。しかし、そうしていると余計に自分の精神が疲れてしまいイライラが募ってしまいます。

強く自分を持ち、冷静な態度を見せることが大切です。なにも話を聞き流したり、うつ病を軽視しろと言っているのではありません。ただ、子どもはいつまでたっても親の感情に敏感に反応してしまいますので、強い感情に流されない心を保ちましょう。

 

 

子は親と密接な関係にある分、様々な感情を抱きがちです。しかし、その感情を少しコントロールすることによって、看護する人の精神が安定し、患者本人にも伝わり影響します。

最初は難しいと思いますが、適度な距離感を身に付けられるようにしていきましょう。

 

頑張るのはNG 親子間サポート

うつ病の治療では周囲からのサポートは非常に重要だとされています。間違った接し方は症状を悪化させ、正しい接し方を続ければ症状が軽くなるとも言われています。そんな中、うまくいかないことが多いのが親子間のサポートです。

 

大好きな親がうつ病になってしまったら、あなたは頑張って積極的にサポートできますか?まずは親の変貌に落胆や悲しさ、情けないという気持ちが出てきてしまわないでしょうか?

 

うつ病になった親と向き合うためにはどんなポイントをおさえておくべきなのでしょうか?

 

〇まず、看護する子どもの安定が大切

サポートする子どもの精神的な安定は非常に大切です。昼間はしっかり働き、家に帰ると、仕事で疲れていながらも親のサポートも頑張るとはりきってしまう人もいますが、肉体的に疲れてしまっているときに果たしてその優しさは発揮されるのでしょうか?おそらくは無理です。

精神的にも肉体的にも余裕がある状態でのサポートという環境づくりをまず考えてください。

 

〇自殺の危険がない限りそっとしておく

うつ病患者の中には辛そうに悶えたり、自分のそばに来られることを極端に嫌ったりすることがあります。そういったときに、サポートを頑張る!と思って、話を聞こうと粘ってしまったり、必要以上に構い過ぎるようなことがあります。しかし、そういう時はぐっと堪えてそっとしておいてあげましょう。

 

〇聞き手にまわる

話ができるのであれば、じっくり話を聞いてあげましょう。面と向かって対峙していると「元気だったときの親と違う」部分に、悲しみや怒りや違和感などがわき上がってくることもありますが、ここでは我慢です。親の話を聞くというより、他人の話を聞いている感覚でもよいかもしれません。とにかく相手のペースで話をさせて、あなたは意見は挟まず聞いてあげましょう。

 

 

自分の親だからこそ、過剰に頑張ってサポートをしてしまったり、感情や精神的にゆさぶられることもあります。だからこそ、少し心理的な距離をとるように心がけましょう。

 

うつ病の家族のメンタルヘルス

うつ病方の家族は、どうして本人がそんなに精神的に追い込まれるまで気付いてやれなかったのだろうと、自分を悪者にする傾向があります。

 

あの時もっと話を聞いていれば、日頃から無理をしないように気を配るべきだった。そんなことばかり考えて、自分を犠牲にしてうつ病の方をサポートしようと重圧を背負い込みます。

 

無論、本人のために家族の協力は必要不可欠です。だからといって患者の回復のために、家族が犠牲になれということではありません。

家族の誰かがうつ病になるとうことは、本人だけではなく家族にとって大変な事態であり、うつが長引けば、看病している人にも当然看病疲れがでてくるからです。

 

実際に体験した事例ですが、夫がうつの時に、妻が献身的に世話をしていたのですが、その夫が回復してた頃に、今度は看病してきた妻のほうに疲れが溜まり、同時に相手が回復してきたことにより緊張の糸が切れ、今度は妻のほうがうつ病になってしまったというケースです。

 

このケースだけでなく、夫婦が交互にうつになってしまったり、ひどい時は夫婦そろってうつに陥ってしまうというケースもあります。

このようなことを避けるためにも、家族もメンタルヘルスを大事にし、きちんと休養をとる必要があります。

 

家族はうつ病の犯人(原因)ではありません!

 

反対に、家族の人たちは、本人の改善に貢献するプラスの力を持っています。ですから、家族がうつ病に対して理解をもち、自分たちも健康を維持し、十分に療養できる環境を作ってあげることが、ご本人の回復にとって大きな力になるのだということを覚えておいてください。

 

うつ病で受診するとき、家族も同伴した方がいいのは何故か?    

うつ病になる方は、病前性格として真面目で几帳面、社会や人間関係を重んじ、自分のことはいつも後回しにしてしまう頑張り屋な方が多いとされています。

 

もちろんそれ以外の方もいますが、ほとんどは、医師の前でも自分を取り繕おうとする所があります。

本当はものすごく辛くても、自分が辛いということを表現することが悪いことでもあるかのように淡々と症状を羅列します。

ですから、何か思い当たる事はないかと聞いても、会社の愚痴であったり、家庭の愚痴であったり、人間関係の愚痴などはほとんど言いません。

 

そういう時、家族が受診に同伴をしてくれていると、診察する側としては助かることが多々あります。

本人が言わなかった環境の変化や、職場でのトラブルなども、配偶者の方から聞くことができたりします。

それでその方のうつ病が、心因性なのか、内因性なのかの診断の参考にできます。

 

中には、本人ですら気付いていなかった細かい変化をご家族が気付いていて、教えてもらうことすらあります。

例えば、1ヶ月ぐらい前に手先が痺れるといって箸を落としたとか、そういう些細なことで良いのです。それだけで気質的な可能性が疑えます。

 

最近のご夫婦は共働きが多いため、妻の同伴を望んでも本人一人が受診し、欲しい情報が中々引き出せず、しばらくして内因性だとばかり思っていたら、実は心因性だったなどという事もあります。

 

ご本人がきちんと状態を説明できるのであれば、無理に診察への同伴をして欲しいとはいいませんが、状況から見て、おそらく無理じゃないか……と思われるときは是非診察に同伴していただきたいものです。

(Photo by http://www.ashinari.com/

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-04掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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