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肝うっ血ってなぁに?肝臓を大事にして!予防のための習慣や治療など

 心臓

あまり耳馴染みのない病気ですね。肝うっ血。

そもそもなんで肝臓がうっ血なんてするの?そしてうっ血したら肝臓にとって何が悪いの?

 

あまり知られてないけど、実は結構怖い病気肝うっ血。

まずはその初級編に触れてみませんか?

 

〈肝うっ血ってどんな病気?〉

肝うっ血とは、心筋梗塞や肺炎などが元で、心臓に負荷がかかって急性心不全になったり、心臓弁膜症や高血圧性心臓病で慢性的な心不全になってしまったときに生じる肝臓の障害です。

 

心不全で血液不良に

血液がうまく循環しない

肝臓に血液がうっ滞する

肝臓が腫大する

心不全で低酸素血症も加わり、その結果、肝臓の組織に重い障害を受ける

 

という、悪循環があります。

心臓と肝臓って遠いようでかなり密接な関係があるんです。

知ってましたか?心臓から送られた血液の全体の4分の1は全部肝臓が必要としているんです

肝臓のイメージって…

・「お酒や薬を代謝・分解してくれる所?」

・「なので酒飲みの肝臓は酷使されて疲れて病気になりやすい。」

・「肌に黄色い色がでてきたら肝臓の病気の証拠」

このくらいな感じが一般的な認識ではないですか?…結構その認識間違ってはいけません。

 

でも、実はこの肝臓それ以上に、すごく人体に大事な臓器なんです。

その役割って大きなものだけでもたくさんあるんです。以下でそれをご紹介します。

 

①代謝・分解

アルコールや薬物が体に入ってきたら、この臓器の代謝・分解工場が一斉に働き、体に残してはいけない物質を代謝分解して無毒にします。肝臓は毒抜き工場です。

 

②養分の流通センター

小腸から毛細血管を通ってきた養分を肝臓が受け取って、その養分を体内で貯蔵しやすい状態に変えて、その中から他の臓器に必要なものを使い易く加工して、全身に届けます。

体の物資流通センターです。

 

③尿素の生産

身体中の細胞から出た有害なアンモニアを肝臓に集めて、そのアンモニアから毒素を抜いて、尿素に変えます。

その変えた尿素は腎臓に運ばれ、尿となります。

尿素の生産工場!!

 

④胆汁の生産

実は働き者の肝臓。

胆汁まで自分で作ってあげます。(胆汁は膵臓の消化酵素と一緒にタッグを組んで脂肪やたんぱく質を分解消化吸収させる優れものです)

できた胆汁は一旦胆嚢に入ってから小腸に送られます。

縁の下の力持ちまでやってるんですね。

 

ちなみに肝臓が障害された時に肌に出てくる黄色い色を黄疸といいます。

黄疸は胆汁の中にふくまれるビリルビンがその正体です。

 

普段は便として黄金色して排泄されてますが(あの色はビリルビンの色なんですよ)、肝臓が病気で正常に機能しなくなったりすると、このビリルビンが体外に出れずに、皮膚や目の周りの結膜なんかに黄色い色が出るんです。

 

ちなみのちなみで 正月とかの風物詩でミカンをいっぱい食べたら指先が黄色くなるのは…あれは黄疸じゃありません。

でも、単にミカンの黄色い色が手にうつっているわけでもなく、ミカンの中に含まれるカロテノイドという色素が血液を通して皮膚にこの黄色の色素を浮かびあがらせるのです。

ミカン…美味しいけど、食べ過ぎは注意です☆

 

〈これだけ有能且つ働きものの肝臓〉

身体にとってもかなり重鎮の臓器であることをわかって頂けたでしょうか。

これだけの働きを一手に担うのですから、その大きさも体幹の臓器の中でNo1。大体全体重の1/50といわれてるので。

大体1キロ~1.5キロの重量です。

心臓が大体300グラムくらいなので、その大きさたるや!!

 

だからこそ、心臓が送り出す血液のウチ、その1/4を必要とするってのも納得ですよね。

 

〈だから、心臓機能の低下は肝臓に影響大〉

このように肝臓は働き者且つ、有能だから、その機能をばりばりに果たす為には膨大な量の血液(エネルギー)が必要。

なので、心臓の機能が低下すると、直結してすぐに肝臓はうっ血してしまい弱ってしまいます。

 

〈もし肝うっ血になったらどうなるの?〉

肝うっ血になるとどんどん肝臓の組織が破壊され、肝障害が進みます。黄疸もばんばん出てきて…そのままにしておくと肝硬変や肝不全に陥ります。

 

肝硬変や肝不全はもう肝臓の機能がストップしたような状態です。

それが元で死亡する例もあります。

 

でもご安心下さい。現代では治療が各段に進歩したので、肝硬変や重篤な肝障害を起こすケースは稀になってます!!!

 

<肝臓うっ血の治療方法>

まず第一に、うっ血性心不全・ならびにその原因となる心疾患に対する治療を行うことが最大の治療です。 

安静に加え、食事の減塩指導および強心薬、利尿薬などの投与が行われます。

そしてそれに並行して、肝臓に対し「庇護療法」を開始していくことが大切となります。

・大事なのは心臓の状態を正常に近づける事。

・そして、安静が何より大事になってきます。

 

〈しかし肝臓は本当に大事な臓器。大切にして〉

肝うっ血と言われたら、まず原因となる心臓疾患の治療!

それと並行して、肝臓を保護する為の庇護療法が大事です!!

そして安静かつ、塩分制限の食事指導が重要になります。

 

肝臓って意外や意外にとても重要且つデリケートな臓器。

肝うっ血をおこさないためにも本当、大事にしてあげて下さい。

 

肝うっ血の治療の庇護療法って何?

肝うっ血って実は怖い病気。でも、現代は治療が確立してるから大丈夫です!

原因の心臓疾患の治療と並行して肝臓の細胞を保護する「庇護療法」でばっちりです。ではその庇護療法とは何なのでしょうか。

 

知っているようで知らない「庇護療法」

肝臓の庇護療法って耳慣れない言葉だけど、漢方の甘草とか熊胆とか、小柴胡湯って聞いた事はないですか?

医療機関で「肝臓が弱っているのでお薬だしましょう」と出されやすいのがこの甘草・熊胆・小柴胡湯です。

 

これらは肝臓が破壊されるのを防ぎ、肝臓の機能を改善させる事を目的とした薬なんです。

 

根本的な原因を治療するとはまた違うので、長期間続ける必要があります。

気長にゆっくりやっていくのがこの治療です。

「今日この薬を飲んだから明日治る!」なんて劇的な効果はありませんが、漢方自体がそうであるように、徐々に体内に浸透して治療したい臓器などを元気な体質にしていく…そのような感じです。

 

そしてこの漢方達の力を借りて作っているのが、代表的な肝臓庇護療法の三大薬である以下の薬です。

 

・グリチルリチン製剤

・ウルソデオキシコール酸

・小柴胡湯

 

肝臓庇護療法の三大薬とは

・グリチルリチン製剤

主に注射として使われる事が多いです。

漢方の甘草から抽出したグリチルリチンという成分でできてます。

病院勤め始めの方は「強ミノを一本打っておいて!」って言われたり、聞いたりした事ってありませんか?

あの強ミノ=強力ミノファーゲンcが代表的な薬剤です。

 

これは肝炎の進行を抑えて、今以上に肝細胞が破壊されないようにするのを目的としてます。

割合効果が早く出やすく、早い人では毎日注射をして2週間程度で肝機能の数値(ALTやASTなど)が改善され始めます。

 

・ウルソデオキシコート

主に口から服用する経口薬として使われます。

漢方の熊胆(くまのいと読みます)の成分を科学的に合成した胆汁酸製剤です。

 

昔から日本でも熊の胆は胃腸虚弱など他もろもろに効く薬として珍重されてきたのは有名ですよね。

昔は本当に熊の胆嚢から作っていたらしいですが、今では色々と条例にも引っかかるため成分だけを科学的に合成して作ってるのそうです。

 

昔の熊の胆は真っ黒な塊で、それはそれは口がひんまがるくらい相当苦かったというのは最早伝説です。

お値段も相当高くて一時代では金と同価値があったとか…。

 

ウルソデオキシコートは肝臓の役割の一つである胆汁の分泌を良くする事で、脂肪の消化・吸収を助けて、胃腸機能を改善します。

また、肝臓の血流を良くして、肝細胞を保護する作用もあります。

 

ちなみに、お酒の飲み過ぎた翌日の二日酔いなんかにも効果があるそうです。

そういえば、薬局で売ってる二日酔いのドリンク剤なんかにはよくこの名前を見かけますよね。

 

・小柴胡湯

小柴胡湯は以下の七つの生薬を処方した漢方です。

・柴胡

・黄ごん

・半夏

・大棗

・甘草

・人参

・生姜

 

秋の七草ならぬ肝臓の七草?

柴胡・人参にはサポニンという成分が含まれ、そのサポニンはステロイドのような作用があり、細胞膜の保護や抗炎症作用、抗アレルギー作用があるので、慢性肝炎などにはよく使われます。

 

このサポニン、名前だけなら聞いた事もあるはず。

色々な植物の根っこや葉や茎に多く存在して、(大豆やヘチマや高麗人参などが有名)古くから万能薬として重宝されました。

 

サポニンには以下の効果が期待できます。

・肥満

・薄毛

・アンチエイジング

・動脈硬化

・高血圧

・去痰

・癌

・肝臓疾患

などなど、本当に万能ですね。

しかしその反面、溶血(赤血球を破壊)作用という毒性な面も合わせ持ちます。

充分にアク抜きをして有毒成分を残さないことが大切です。

 

この小柴胡湯全体としての効能は肝炎を抑えて、肝機能を改善してASTやALTの数値を低下させる事で病気の進行を遅らせるのを目的で使われます。

 

ぜひ試してみてはいかがでしょうか?

 

肝うっ血にならない為の5つの習慣

肝うっ血って今まで聞いた事はあまりなかったけれど、結構大変な病気なんです。これは、できる事ならこんな病気にかかりたくない…そんなお考えの皆様!

 

今日から始められる「肝うっ血」にならない為にできる5つの習慣、少し、お耳を貸して下さいね。

 

肝うっ血の原因って心臓の疾患なの??

その通り、うっ血は何らかの心臓の疾患が原因で血流の拍出と、返還が思ったようにできず、肝臓がうっ血して、そのうちにそのうっ血が元でさまざまな機能障害が出てくるという病気です。

 

心臓と肝臓って結構一蓮托生なんです。

 

だからこそ、肝うっ血を起こさないためにはまず第一に、

心臓の疾患、急性心筋梗塞や慢性心不全、心臓弁膜症のような厄介極まりない病気を起こさないという事です!!

これが至上命題です。

 

ただ、急性心筋梗塞や慢性心不全、心臓弁膜症を起こすな、なんて簡単に言われて、はい起こしません。といえるものではありません。

 

なので今回は「そもぞも心臓の機能を低下させない」、そして「おまけに肝臓の大事にしてあげれば、なおオッケー」な日頃の生活の中でできる5箇条というものを書いてみました。

 

①アルコールは「ほどほど」に!

酒は百薬の長ですが、過ぎたるは及ばざるがごとし。

会社での付き合いによる深酒。帰って何時間もだらだらとしてしまう晩酌。これは持ってのほかです。

勿論、心不全や肝うっ血になったら、その大好きなお酒が一滴も飲めなくなりますよ。

 

②魚の食事を中心にしましょう

これは心筋梗塞予防に対して積極的に取り入れたい方法なのですが、http://www.city.miyazaki.miyazaki.jp/gyousei/html/pdf/1221818857250/48d37f4b019.pdfによると、魚を積極的に食べるグループと、殆ど食べないグループを比較して、心疾患を起こすリスクが魚をたくさん食べるグループの方が40%の開きの差が出ています。

さらに魚の栄養分のDHAとEPAを多く摂取する人間は心疾患のリスクが、DHAとEPAをとらない人たちよりもぐんと抜きんでて心疾患のリスクは減ることが報告されています。

 

特に心筋梗塞のリスクは約65%も低下したという数字も出ており、他にもDHAとDPAには血小板が集まるのを防いだり、血液の粘りをやわらがる働きを持っています。

これは心筋梗塞予防にはまたとない食材です。

頑張ってお魚料理食べるしかありません。

 

③塩分もほどほどに。減塩食を心がけて!

これも主に心臓と高血圧の人への食事療法です。

たっぷりの塩分は心臓の大敵!

塩は生命を維持するのに必要なミネラルですが、一般に塩を摂取すると血中濃度が上がります。そうすると、それを正しい濃度にしようと尿量の減少・細胞からの水分移動・飲水の増加が生じます。すると体内循環の(血管内)の血液量が増えます。

 

健康な場合は速やかに過剰な水分を尿として排出しますが、心臓の機能が落ちていたり、障害のある方は排泄以前に心臓が過剰な水分に悲鳴をあげてしまいます。

これが塩分の濃い食事=心臓の大敵という図式です。

 

また、高血圧の方も塩分は制限してください。

かなりの確率で塩分感受性で血圧が上昇して、心臓や多臓器維持に問題を起こすからです。

 

「薄味嫌い」「病院食事ってなぜ味がないの?」とお困りのみなさんにオススメの対処法をお教えます。

・塩分がたくさん取れない時は、醤油よりもポン酢を使う。

・辛みが欲しい時は、塩よりも唐辛子を少量使用する

 など、工夫するレパートリーはいっぱいあります!

 

④充分な睡眠と休暇をとりましょう。

これは心臓疾患でも肝臓が阻害された時もそうなのですが、まず一番大事なのは充分な睡眠と休養。

勿論症状が酷い時は安静さえも必要になってきます。

 

充分な睡眠と休養は身体の恒常性機能を活発にして、良質な睡眠は、身体の日々の疲れを浄化する役目があります。

 

ついつい仕事に追われ、追われ、帰りつくのは毎日午前様。

そこから朝5時には飛び起きて満員電車。休暇も返上でサービス残業……苦しい今の社会情勢はわかります。

 

しかし、それでは確実に人間の心身は蝕められていきます。

日々の生活の中で休息・休暇のふと一息つく暇は、その後もばりばり働く現役マンでいるには必要不可欠なアイテムなのです。

 

⑤ストレスは万病の元!ストレスは溜めこまない!

皆様よくご存知のようにストレスは万病の元です。

無論、ストレスの無い学校や社会・生活はありえませんが、ストレスが溜まったら、どこかで発散をしましょう。

 

それは何も精神的な抑うつがでるとかだけではなく、心臓に酸素と栄養を供給している冠状動脈はストレスの影響を非常に受けやすいのです。

現代の30代や40代といった働き盛りの世代にも心筋梗塞は増加の一途です。

 

これは現代の社会人が常にストレスフルな状態に晒されているからだという意見もあります。

 

たかがストレス・されどストレス。

このストレスで引き起こされた疾患で死亡する例が国内でも決して少なくない事を覚えておいてください。

 

 

いかがでしたでしょうか。肝うっ血にならない為の5つの習慣。

 

「でも、これってどの病気にも言えることじゃないの?」という声もあるでしょう。

はい。全くその通りです。どの病気にも上記の五つは大事な大事な気をつけたい事項です。

 

でも、こうやって改めて、でもこような

五箇条が心臓や肝臓にも影響を及ぼすんだ…と「へー…」の声を頂けたら幸いです。

・(Photo by [http://pixabay.com/static/uploads/photo/2012/11/21/16/36/heart-66893_640.jpg?i ])

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-17掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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