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結核性胸膜炎は感染の可能性が低い結核です・過去の病気ではない!~結核~

薬

胸膜炎とは肺をつつむ膜が炎症を起こして、水分が吸収できなくなり、肺と胸膜の間に水がたまって、胸痛や呼吸困難がおこる病気です。

 

胸膜炎には原因によって種類がいくつかありますが、結核菌が原因で起こる胸膜炎を結核性胸膜炎といいます。

 

感染の可能性はない!

結核性胸膜炎は、胸膜に結核菌が感染するので、結核菌が呼吸を通して外に出ることはありません。なので、胸膜炎を患っているだけの状態では他者に感染することはありません。

 

ただし、肺にも結核菌があり、結核症状が出ている場合はこの限りではなく、菌が出ていることが確認され次第医療機関は各関係機関に通報する必要があります。

 

診断方法は胸水を採取

結核性胸膜炎では多くは片側の肺に水がたまります。たまる水の量は通常少量です。水の中に結核菌が確認できれば診断が確定します。肺結核の診断もあわせて行うため、痰などの採取も行います。

 

治療方法

治療方法は抗結核菌治療薬を投与して治療します。

結核性胸膜炎を放置すると5年以内に半数以上が、肺結核を患います。肺結核を患って発症すると、他者への感染が起こってしまいますので、早期に治療が必要となります。

ちなみに、結核を発症し、感染力があることが確認された場合、感染源となるので、発症した人と接触した人たちも結核の検査を受ける必要があります。検査方法は主にレントゲンと採血です。

 

結核は手術後や大病後などの免疫力が低下した状態のときに感染や発症がおこりやすくなります。なるべく休養をとり疲労のない状態を保つことも悪化を防ぐことになります。

 

いずれにせよ、結核は感染する病気ですので、長引くせきや胸痛などの症状があった場合は早期に病院を受診して診断をしてください。

 

また、ひとつの病院で診断がつきにくいこともあります。治療を受けても症状が改善しない場合は、複数の病院を受診して原因を特定してもらうことも重要です。

 

 

過去の病気ではない!~結核~

結核と聞くと、もはや過去の病気と思われる方も多いのではないでしょうか。

かつては亡国病とも言われましたが、戦後急速に罹患率が下がりました。

 

ところが、1990年代半ば、罹患率が増加。

一端は治まったものの、今も年間3万人が発症し、7万人以上の方が罹患している病気です。

 

○ 結核とは

結核菌による感染症で、患者の咳に混じる結核菌により感染を起こします。

結核菌は乾燥に強いため、長時間空気中を漂うことも可能とされています。

 

空気感染が多いため、肺などの呼吸器官がダメージを受けることが多くあります。(肺結核)。

しかし、結核菌は様々な器官の細胞に寄生でき、免疫システムはこの細胞ごと攻撃を行います。そのため、組織が破壊され、放置すればするほど悪化、死に至る病です。

肺以外にも、中枢神経、リンパ組織、血流、泌尿生殖器、骨、関節などに感染します。

 

○ 結核の症状

はじめは、倦怠感や食欲がない、微熱が続く、痰や咳と、風邪や不定愁訴ともいいかねない症状が長期間続きます。この長期間、というのがポイントです。

医師にかかり、風邪薬を処方してもらいながらも、2週間以上症状が続くようであれば、気管支喘息か結核を疑うことになります。

放置すると悪化していき、血の混じる痰、息切れ、体重が減少します。

 

○ 結核に気付いたら

治療は、抗結核剤などの抗生剤の投与がメインとなります。

「排菌(周囲に結核菌を撒き散らしている状態)」のある結核患者であれば、法律により結核病棟への入院が義務付けられています。

また、症状が治まってきたからと言って、勝手に服薬を止めたり、飲んだり飲まなかったりとするのは厳禁。

薬に耐性を持つ薬物耐性菌ができてしまい、集団感染のきっかけになってしまいます。

 

少なくとも、数ヶ月間の長い治療になります。

医師や医療スタッフの指示に従い、自分の体調に注意するのはもちろんのこと、周囲の人にうつさないよう、注意しましょう。

 

また、長く風邪のような症状が続く場合も、この程度、と思わずに医師にかかることをおすすめします。

結核は、現在も珍しい病気ではありません。

 

 

もしかすると結核既感染かも!? 注意すべきこと

かつては、日本人の死亡原因No.1だった、結核。

現在も、結核が日本からなくなったわけではありません。

むしろ近年、結核罹患率が再上昇しているのです。

 

○ 結核

患者の咳・痰などに含まれる結核菌により空気感染する感染症です。

結核菌はあらゆる臓器に感染し、障害を与えます。

空気感染することから、特に肺などの呼吸器官における発症が著明です。

 

症状は倦怠感や食欲がない、微熱が続く、痰や咳と、風邪や不定愁訴ともいいかねない症状が長期間続きます。この長期間、というのがポイントです。

医師にかかり、風邪薬を処方してもらいながらも、2週間以上症状が続くようであれば、気管支喘息か結核を疑うことになります。

 

放置すると悪化していき、血の混じる痰、息切れ、体重が減少します。

 

○ 結核の感染と発症

結核菌は、感染すると必ず発症するわけではありません。

感染しても、80~90%の人は、発症せずに終わるのだとか。

 

その理由としては、体内の免疫機構が結核菌に勝ち、結核菌を封じ込めていてくれるからです。

これを、結核既感染と呼びます。

 

ところが、結核菌の一部は冬眠のような形で、ひっそりと生き続けます。

そして、免疫力が下がったり、生活習慣病の発症などで再び増殖し、結核を発症することがあります(二次結核症)。

 

成人における結核発症は、ほとんどがこの二次結核症だと言われています。

 

○ 結核既感染

結核既感染の人の割合は、60歳代で35%、70歳代で60%近くというデータがあります。

若い世代では、20歳代で1%、30歳代で3%。

これを多くないと思うか、多いと思うかは人によるかと思いますが、いかがでしょうか。

 

高齢者は、日本で流行していた時代と重なりますので、高い既感染率も納得です。

 

この既感染率に加え、高齢化による免疫機能・体力の低下、糖尿病やがん、免疫抑制剤の治療の影響、さらには、ストレスや生活上の困難も結核菌の再活動の原因となるのだとか。

 

やはり、栄養バランスの整った食事や、早寝早起き、体力をつけておくなど、健康な生活を送ることが、結核既感染であっても、発症を防ぐ術なのです。

 

過去の病気とは言えない、現在の感染症「結核」なのです。

(photo by:http://www.ashinari.com/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-04掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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