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病気はいつでもあなたのそばに?AIDSの過去・現在・未来について

地球

AIDSの過去・現在・未来

AIDSは何処から来てAIDSはどこへ行くのでしょうか。

その発症で奪われた数多くの命。

そして、今現在でもまた新たなAIDSに侵され、生きる為に戦い続けている人たちがいます。

 

これ以上こんな残酷な病気を増やさない為に。大切な人や 大切な自分を守る為に。

今、何ができるのか。AIDSの歴史、過去・現在・未来を考えてみませんか?

 

<AIDSはどこから生まれたの?>

AIDS。後天性免疫不全症候群。

今や、世界で最もと言っても過言ではないくらいに有名な病気ですが、その発見はまだまだごくごく最近の1981年だと言う話をご存知でしょうか?

1981年というと今からまだ31年程しか経ってません。

 

その間にHIV罹患者とAIDS発症者を含め、全世界で300万人が死亡。今現在でも3300万人の人たちがその疾病に苦しんでいます

 

今の日本の総人口が1億2300万人くらい。

全世界の総人口が71億400万人ぐらい。

世界で見たらちょうど今のカナダが総人口3400万人ぐらいなので、例えればカナダの国丸々一つが感染者と同じぐらいです。

 

何故こんなわずか30年の間にここまでの莫大な人数が亡くなり、また感染が広がったのか。

まさに世界を滅ぼしかねない、恐るべきウィルスです。

 

その起源は諸説ありますが、最初に発見されたのが1981年

アメリカのロスアンゼルスで、若い健康問題の無さそうな男性が立て続けに謎の肺炎(カリニ肺炎)を起こして、その若者のウチ3人が亡くなった事から発見されたと言われています。

 

その5人の男性に共通していたのはゲイ(男性同性愛好者)であった事。その後、同じような環境の若い青年が次々に亡くなっていった事から、最初は「原因不明のゲイの間の疾患」と見られていました。

 

1984年にはフランスのパスツール研究所でHIV(ヒト免疫不全ウィルス)をウィルスとして発見され、1987年には初のHIV治療薬が認可され、1996年に画期的な新薬が発売となりますが、その時で既に全世界でHIV感染者は爆発的に広がっていました。

 

特にアフリカの諸国で爆発的に感染は拡大し、その猛威は未だ衰える事を知りません

 

せっかく発売された画期的な新薬も、あまりに薬価が高すぎた為に、20世紀いっぱいは一部の先進国でしか使用される事はなく、またその後も救済の場は広がって新規感染率こそは減りましたが、色々な諸国の抱える問題が為AIDSに対する知識が行きわたらず、今もなお感染者は増え続けている国があるのも事実です

 

 

<国によって異なるHIV事情>

現在HIV感染者を国別に見ると、その拡大の殆どがアジア、アフリカ地域の発展途上国においてみられます。

 

中でもアフリカでは全世界の60%近くの患者がいると言われており、今もなお感染者は増えています

また、近年では中国・インド・インドネシアにおいて急速に感染の拡大が生じて社会問題になっています。

 

 

<何故アフリカに感染者が多いの?>

 

アフリカの中でも特に南部アフリカの諸国に罹患者人口は多く、数か所の国では人口の15%以上が感染していると言われています。

 

しかし統計学的に見ると、アフリカでの感染者は他国と異なり、異性間の性行為によるものが圧倒的に多いのが特徴です。

これは原因の一つに、

1、元々の風土として性的な寛容さ

アフリカの幾つかの国では今でも一夫多妻制や、男性の複数人との性的交流は当然の文化として根強い。

 

2、女性の地位の低さ

女性の人権が弱く、性的行為の道具として使われやすい

以上の理由などによる所が大きいとされています。

 

また、AIDSに対する知識の低さや土地土地に伝わる古い迷信、貧困や戦争による影響も感染拡大の一因とされているそうです。

 

未だにアフリカの幾つかの国ではコンドームを使用する事は男として恥ずかしい事、女々しい事と捉えられて、普及が中々進んでいない現状もあるようです。

また、アフリカの幾つかの国では貧困が故に、HIVの治療薬を入手する事が未だに困難な中にあります。

 

 

 

<日本の現状は?>

 

日本でも1985年に初めてAIDS患者が確認され、1989年に「後天性免疫不全症候群の予防に関する法律」が施工。

当初は大半が凝固因子製剤(血液製剤)による感染例いわゆる「薬害エイズ事件」でした。

 

現代においては、HIV感染者数は世界でも特に少ない水準にありましたが、ここ近年増加の傾向にあります。

 

日本人感染者の現状は、男性の同性愛好者の性的接触による感染が最も多く、次いで異性間性的接触感染が続きます

静注薬物乱用や母子感染によるものは少ないと言われてます。

 

しかし、日本のAIDSにおける歴史は決して平坦ではありませんでした

1986年には「松本事件」、87年には「神戸事件」によって外国人や売春婦がAIDSの元凶であるような表現で写真週刊誌などで書きたてられて、国中にAIDSパニックが巻き起こりました

 

一時期は感染者の報告、他人に感染をさせた場合の刑事罰まで盛り込んだ「エイズ予防法」が提案され、法律として公布された事もありました。(現在は廃止)

AIDSは恐ろしい異常性愛者が巻き起こす許されざるもの」として国内では男性同性愛好者などに対し、鬼の首をとったかのようなバッシングが通常化していったのです。

 

しかし、1990年代に入った頃、同性間よりも異性間での性行為で感染した報告例が多くなり、「誰にでもなりえる身近な病気」「日本も感染爆発か」と言われだしました。

 

アメリカの人気歌手フレディー・マーキュリーがAIDSで亡くなったり、NBLのスター マジック・ジョンソンがHIV感染を公表して引退した事件などもあり、国民的にAIDSに対する関心が高まり、「エイズ問題総合対策大網」が見直され、各地の自治体でもさかんにAIDS対策がたてられるようになりました。


96年には「薬害エイズ事件」の歴史的和解が結ばれ、国は恒久対策としてHIV感染者の障害認定やAIDS拠点病院の整備などを約束して、AIDS医療と福祉の体制が整えられてきました。

 

 

<これからのAIDS対策>

 

 その後から現在まで世界でAIDSへの理解と、なお一層の研究は進められてきています。

性的な表現に無理に規制をかけるのではなく、正しくその予防法を知る為のキャンペーンとして、オープンにコンドーム使用の推奨が行われてきた事が功を奏したとも言われてます。

またHIV治療薬の更なる発展、予防ジェルの研究なども進んできています。

 

それでも、まだAIDSが恐ろしい病であり、その感染力は人智をも超えると言われています。

国によってはまだまだ相当数の患者さんが亡くなり続けてます

 

 

 

私達がこれからできるのは、AIDSに対する偏見をなくす事

正しい知識と情報を持って、パートナーを大事に守っていく事。

そして、これまで偏見や病気に苦しめられてきた人たちの歴史を知って、それを次世代に伝え、いつかこの病を地球上から撲滅する事に参加していく事ではないのでしょうか。

 

 

 ・(Photo by [//pixabay.com/static/uploads/photo/2011/12/13/14/28/earth-11009_640.jpg?i])

著者: ortensiaさん

本記事は、2016-07-29掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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