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メンタル

どうして怖い? 不安と恐怖のメカニズム~社会不安障害とは?併発する病気や解消法とは~

 

そもそも不安や恐怖といった感情はどうして起こってしまうのでしょうか?

 

不安や恐怖自体は生きる上で必要な感情です。

これらがあることで人は危険を察知して次に適切な行動を取ることができるようになります。

 

<一連のプロセス>

①不安や恐怖の原因が起こる

・高所や暗所

・他人の存在や視線

・雷

などが挙げられます。

 

②不安・恐怖が発生する

外部からの情報を脳が認知し、不安や恐怖といった感情を引き起こします。

ここで脳内物質であるセロトニンの現象やドーパミンの不調があると過度の脳の興奮が起こり、必要以上の不安や恐怖が発生してしまいます。

 

③自律神経に命令がなされる

体が対応できるように、交感神経が優位になります。

これによって動悸や発汗、筋肉の収縮や震えが起こります。

 

④不安や恐怖の原因に対処する

不安や恐怖への対処法は

・回避する

・戦う

の2種類です。

 

社会不安障害の人々は、人との接触を避けたり(回避する)、他人の言動を否定するようになったり、逆に自分の行動に全て否定的になったり(戦う)するといった行動に表れるようになります。

 

不安や恐怖は体を次の行動へ導くいわばスイッチのようなもの。

よって社会不安障害の人々が強い不安や恐怖を感じることで発汗や動悸、震えなど身体的な症状が引き起こされてしまうのはごく自然なことなのです。

これらは全て脳が関係するメカニズムですから、適切に対処することで改善できるのです!

 

首のストレッチでセロトニンの分泌を応援!

社会不安障害改善のために増やしたいセロトニンの分泌。

脳と密接に関係している「首」のストレッチは脳を活性化させ、セロトニン分泌を促してくれます!

 

<ストレッチその1>

①片方の手で頭を軽く抑えます

②抑えている方向にゆっくり首を倒します

③気持ちいいくらいのところでキープし、数秒伸ばします

④反対側も同様に行います

 

<ストレッチその2>

①首をゆっくりまえに傾けます

②肩をぎゅっと数秒すくめ、脱力します

③何回か繰り返します

 

<ストレッチその3>

①姿勢を正してまっすぐ前を向きます

②肩を動かさないようにして首を真横にねじります

③気持ちいいくらいのところでキープし、数秒伸ばします

④反対側も同様に行います

⑤最後に首を軽くぐるぐるとまわします

 

セロトニンは一定のリズムで体を動かすことでも分泌されやすくなるので、これらのストレッチをリズムよく行うようにするとより効果的です。

 

セロトニンの分泌は不安や緊張の緩和だけでなく、イライラを鎮めたり集中力を高めてくれます。

さらに姿勢を良くしたりダイエットにも効果的!

 

気づいた時にこまめに首をストレッチしてあげるようにして、毎日豊かな生活を目指しましょう♪

 

軽視していない?赤面恐怖は自律神経のバランスが原因だった!

ストレスや不安、緊張で顔が真っ赤になることはありませんか?顔の他にも耳や首まで赤くなったり、ほてりが起こることもあります。

 

なぜ顔が赤くなってしまう?

赤面の原因は実は未だ解明されていない部分もあるのですが、現在最も有力なのは「交感神経の過度な高ぶり」という説です。赤面と共に汗が止まらなくなったり心臓がバクバクしてしまうのはこのためです。

 

赤面症の人は自覚している場合が多く、また他人から指摘されることによって余計に意識してしまい、緊張が高まってしまうのです。

 

その緊張やストレスが続くと、赤面恐怖になってしまう場合があります。

 

赤面していている時はもちろん、実際はそんなに赤面していないときでも「恥ずかしい!」「緊張が周りにわかってしまう!」と恐怖心がつのり、その場を逃げ出したくなるほどいてもたってもいられなくなってしまいます。

 

赤面症の対処

赤面症の改善には自律神経のバランスを整えるような生活を心がけることも大切です。他の社会不安障害と同様に、セロトニンの働きを正常化させることが有効であると言われています。

 

手術によって治せる場合もあるので、医療機関で相談してみると良いでしょう。

 

社会不安障害と併発しがちな病気

社会不安障害をかかえる人々の約半数が他の心の病気を併発していると言われています。

ここではそんな、社会不安障害と併発しやすい病気をまとめてみました。

 

・不安うつ病

一日中気分が落ち込んで、何事にも興味や関心が持てなくなります。自分の価値を見出せず、自信が持てません。

夕方から夜にかけて特に気分が落ち込んだり、全身の倦怠感や食欲不振がある場合は不安うつ病を併発している可能性があります。

 

・アルコール依存症

不安や緊張から目をそらすために、ついアルコールに走ってしまう場合があります。

社会不安障害の改善のためにも過度のアルコールは大敵です。

 

・他の不安障害

社会不安障害の他にも次のような不安障害があります。

「パニック障害」…突如として激しい不安に教われ、死んでしまいそうなほどの激しい呼吸困難や動悸などの発作が起こる。

「強迫性障害」…ある考えが頭からどうしても離れなくなったり、ある行為を繰り返し行わないといてもたってもいられなくなる。本人がそのことを苦痛に思っていてもどうしてもやめられない。

「ストレス障害」…PTSDなど、強いショックを受けた後に生じる

「恐怖症」…注射やヘビなど、特定のものに異常な恐怖感を感じてしまう。

 

社会不安障害と成功体験 イメージトレーニング実践しよう

「失敗体験」は、社会不安障害の原因の一因だったり、症状悪化の悪循環に陥りやすいターニングポイントであったりします。

 

逆に症状の改善や治療の進歩の実感を得られるのが「成功体験」です。

 

<成功体験で自信を取り戻す>

これまでどうしてもできなかったことでも、薬物治療や認知療法の結果少しずつ気持ちがやわらいだり実際に出来るようになります。これが「成功体験」です。

 

成功体験を認識することで、否定しがちだった自分を肯定的に捉えられるようになり、症状の悪循環を食い止めてくれます。

 

できることから無理せずチャレンジし、改善へ向けて進んでいることを実感しましょう。

 

<実践! 物事を肯定するイメージトレーニング>

否定的な考えを肯定的な考えへ改めることで次のような効果が期待できます。

・自分に自信がつき、自己評価が上がる

・自分への否定的なイメージが無くなる

・人に接する際の緊張感がやわらぐ

・人と話しやすくなる

・人と親密な関係が築けるようになり、人付き合いが増える

 

具体的には、次のように考え方を変えてみます。

・私だけうまく人と話せないに決まっている

→人との会話はきっと楽しいだろうな

 

・私が相手に理解されるはずがない

→良い人間関係を築こう

 

・私は人に拒絶されるに違いない

→私を受け止めてくれるだろう

 

・自分がだめなせいで対人関係を楽しめない

→人との付き合いを楽しもう

 

実際に人と接する前のイメージトレーニングは大切です。

自分のことを否定せず肯定的に捉え、リラックスして望みましょう!

 

社会不安障害(SAD)になりやすい人とは?

不安障害の一つ『社会不安障害』という症状があります。

社会不安障害をSADとも呼ばれており、人前で何かをするという場面において「強い不安」を感じ、社会生活または日常生活を送れなくなる病気です。

具体的にはこのような症状がみられます

・会議など人前で発言する

・人前での電話

・初対面での会話

・歌を歌う

誰しもこのような場面での緊張や不安はあると思います。

しかしSADの場合は、通常感じる緊張や不安よりもずっと強くまた長期的に起こります。

症状がひどくなると、大した出来事がなくとも、緊張や強い不安を感じることがあります。

緊張や強い不安以外にも、手足の震えや息苦しさ、動悸、発汗することがあります。

 

不安障害になり易い人とは?

・自分に対する劣等感が強い

・自分に自信がない

・人前でかく恥に対する心配が強い

・他人が自分をどう思っているのか気になる

・完璧な自分でいたい

一般的には、神経質な人に多く見られ、男性よりも女性の方が発症率が高いというデータがあります。

 

不安障害の治療法

不安障害は他の精神病を併発する可能性があります。

不安障害を「病気である」と認識することが治療の近道です。

まずは、早めに専門医の診断を受けましょう。

薬物治療と精神療法が主流です。

精神療法とは、場面に直面したときに感じる不安感を自分自身でコントロールできるように指導をします。

不安を少しずつ解決していくという方法がこの精神療法です。

 

中には不安障害が慢性化してしまう人もいます。

良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、数年間にわたり闘病を続ける方が慢性の不安障害と診断されます。

うつ病やアルコール依存症に陥ることもあり、不安障害は自然治癒に頼るのは非常に危険な心の病として受け止めて欲しいと思います。

 

不安障害は、病気です。

自己判断で放置せず、必ず専門医に相談し、治療をしましょう。

 

『SSRI薬と抗精神病薬』の薬剤併用については注意が必要

 

『SSRI薬と抗精神病薬』の併用で、不整脈の危険性

2012年10月に10歳の児童が日本脳炎ワクチン接種を行ったところ、接種5分後に心肺停止となり、約2時間半後に死亡するという事故が報道されました。この事故の原因とされるのが、児童が服用していた精神薬『オーラップやジェイゾロフト』(広汎性発達障害と診断されたためその治療薬として)であり、この2剤は併用禁忌とされており、心室細動などの不整脈を引き起こす可能性があるとして使用には注意喚起が行われています。

 

通常、体内に入った薬物の代謝には、そのほとんどに『シトクロム』という酵素が関与しますが、薬物の中にはこの酵素を阻害する作用を持つものが存在します。今回の事故においてはこの酵素の阻害によって薬物血中濃度が上がり、心停止などの重篤な副作用を引き起こしたものと見られています。同様の事故を起こさないためにも、患者が自身で服用剤に対してよく管理することが重要だとされています。以下ではその詳細について見て行きたいと思います。

 

事故の詳細について

上記の事故の詳細としては、児童は広汎性発達障害と診断され、2012年6月より抗精神病薬【アリピプラゾール(商品名:エビリファイ)】と【ピモジド(商品名:オーラップ)】を内服、9月にSSRI薬(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)【塩酸セルトラリン(商品名:ジェイゾロフト)】を追加し、 3剤を併用していたとされています。

オーラップとジェイゾロフトは、心電図のQTを延長(下記参照)させ、心室頻拍を誘発させるとともに、ジェイゾロフトの薬剤代謝酵素阻害作用も加わり、薬剤血中濃度が上昇することからも併用禁忌となっています。また、それに加え予防接種を実施したことによる強い痛み刺激が体内カテコールアミン分泌を誘発したことも、心停止の原因とされているようです。

 

<なぜ発達障害に抗精神病薬が用いられる?>

オーラップは自閉症に対する適応が、唯一正式に認められている抗精神病薬であり、最近では非定型抗精神病薬(リスパダールなど)が使用されることが多くなってきたようですが、やはり広汎性発達障害に対しては使用されることの多い薬です。また近年では広汎性発達障害に対するSSRIの効果が注目されており、使用される割合も増加しています。

 

<SSRIとは?>

上記の事故において服用されていた『ジェイゾロフト』とは抗うつ剤の一種で、薬物代謝酵素であるシトクロムを阻害する作用が有り、もう一方の服用剤『オーラップ』の代謝を阻害しQT延長作用を生じさせたことが推測されます。SSRIとは、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(Selective Serotonin Reuptake Inhibitors、SSRI)の略称で抗うつ剤ですが、安定剤としても用いられます。セロトニン神経終末に存在するセロトニントランスポーターに特異的に作用し、セロトニンの神経終末への再取り込みを阻害し、シナプス間隙のセロトニン濃度の上昇によって、抗うつ作用を表すというものです。

 

<オーラップとは?>

上記で服用された『オーラップ』は、ブチロフェノン誘導体という抗精神病薬の一種で、ドパミンD2受容体遮断作用を持ち、統合失調症などの精神病の陽性症状に有効であるとされています。QT延長作用が注意喚起されています。

 

QT延長症候群とは?

QT延長症候群とは、心疾患が認められない患者に『突然死』が生じる疾患であり、『QT』とは心電図上のQ波からT波の間隔のことを指し、これが延長することで心室細動などの症状を呈するというものです。臨床的には先天性と後天性によるものがありますが、今回の事故は後天性QT延長症候群であり、様々な病的な状態(薬物・徐脈・低K血症など)が心筋カリウムチャネルをブロックすることでQT延長が引き起こされたものとされています。

 

QT延長を生じる可能性のある薬剤とは?

QT延長やまたその代謝酵素阻害作用を持つ薬剤は、以下になります。これらの薬剤の併用は禁忌とされています。

 

◆QT延長(心臓の電気的収縮時間の延長=不整脈や突然死の原因)と関係のある薬剤

◇抗精神薬

1)プチロフェノン系(ハロペリドール、ドロペリドール)

2)フェノチアジン系(クロルプロマジン)

3)ディフェニールピペリジン系(ピモジド)

◇非定型抗精神薬

リスペリドン、オランザピン、スルトビリド

◇抗うつ薬

1)三環系抗うつ薬(イミプラミン、アミトリブチリン、クロミプラ二ン、ノルトリブチリン)

2)四環系抗うつ薬(マプロチリン)

 

◆シトクロームP450(薬物代謝酵素)により代謝される薬、またはCYP阻害薬

◇抗精神薬

1)プチロフェノン系(ドロペリドール)

2)ディフェニールピペリジン系(ピモジド)

◇非定型抗精神薬

リスペリドン、オランザピン

◇抗うつ薬

1)三環系抗うつ薬(イミプラミン、アミトリブチリン、クロミプラニン)

2)四環系抗うつ薬(マプロチリン)

 

最後に

今回の事故では、常時精神薬を処方していたかかりつけ医と、予防接種の際の医師が異なっていたことから、服薬への把握が出来ていなかったことも原因のひとつと見られていますが、この事件についてコメントをしていた医師によると、通常予防接種を行っている現場は繁忙であり、個々人の服薬内容まで把握することは不可能であると述べています。今回のような事故を避けるためには、各家庭において服薬内容を出来る限りよく知り、また常時薬剤師に薬剤内容の不明点について相談するなど、副作用を引き起こさないよう自発的に対策を行うことが必要になります。

 (Photo by: http://www.ashinari.com/2010/10/29-037011.php)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-26掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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