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育児・子供の病気

症例から学ぶ、チック症への接し方

症例から学ぶ、チック症への接し方

チック症という子供の病気をご存知でしょうか? チック症は、5~9歳頃の年齢の子供の約10%~20%が発症する病気とされており、小学校低学年のクラスの中に数人は必ずいるといほど非常にメジャーな病気であると言えます。

 

チック症は、本人の意識とは無関係に起こる症状で、『頻繁に瞬きをする、顔をしかめる、体を左右に揺らす、咳払いをする、奇声を上げる』などの症状が出ます。

 

チック症への対処法でお悩みの方はたくさんいらっしゃいますが、その中でも次のSさんの例を元に、チック症への対処法について考えてみたいと思います。

 

チック症の子供に悩んでいたSさんの例

Sさんは専業主婦の女性で、夫と2人の子供がいますが、そのうち長男のTくんにはチック症と思われる症状が出ていました。Tくんが幼稚園の年少のとき、ご主人の転勤があり、実家のある京都から岡山へ引っ越さなければならず、通っていた幼稚園も移らざるを得なくなりました。

 

その時を境にTくんは、落ち着かない様子で頻繁にまばたきをし出したり、砂場で遊ぶと砂の付いた部分を極端に嫌がったり、少し神経質なのかな?と思うような行動をするようになっていました。

 

同じクラスのお母さんからSさんは「それはチック症だ」と知らされましたが、幼い頃に起こる病気なのでいずれ消えていくものだから大丈夫、と言われました。Sさんもそういうものなのかな、と気になりながらも専門機関に診察に行くようなことはしませんでした。

 

数年後、Tくんが小学校3年のとき、学校の中に乱暴な子がいて、時々叩いたりつねったりされるというような話を、Sさんは何度か聞いたことがありました。

 

その頃くらいからだとSさんは考えていますが、Tくんは頻繁に髪の毛を触って抜いたり、うつむいてつぶやいたり、咳払いのようなものを頻繁にするようになったそうです。

 

Sさんはご主人の実家でご両親と同居しており、Tくんの話を聞いてあげてはいましたが、じっくりと構ってやる余裕があまりなかったそうです。

 

学校でもこの癖が出ているなら、苛められたりしないだろうかとSさんは心配になり、目に付いたときに「癖が出てるよ」「ちょっとやめたら」と注意したり、髪の毛を触っていたら手を、無理に離させたりしてしまったそうです。

 

食事を一緒に摂るときでも、毎回のように癖が出て、注意してもいつまでも直らないことに焦りやイライラを感じてしまった事もあったそうです。

 

頻繁に注意をするようになってから、症状は減るどころか増え、Tくんも食事が終わるとすぐどこかへ行ってしまい、以前より笑わなくなったことがSさんは気がかりだったようです。

 

5年生になり、Tくんが家に今まで連れてきた事のない友達を連れてくるようになりました。その子とはとても気が合うようで、本人も楽しそうにしていました。その頃くらいから、気が付くといつの間にか症状が全く無くなっていたそうです。

 

Sさんとして、このお母さんのお話を紹介させて頂きましたが、これは実際の私の母の体験談です。私の兄は昔チック症を持っており、母もそのことに悩んでいました。

 

次は、このような症状への対処法を考えます。

 

チック症への基本姿勢

チック症の基本的な治療方法は、静観することです。学校生活やその他に支障がない程度であれば、干渉しすぎず、見守ってやるのが一番の近道です。

 

過去には、チック症は家庭環境や育て方の悪さによって発症するものだという考え方がありましたが、現在では発症の原因としては先天性のものによる、一過性または慢性の脳神経性の疾患であるということが分かっています。

 

しかしながら、環境によって悪化することはあるので、やはり家庭環境や子供への対応などはしっかり考えて行う必要があります。

 

では、先の例においてはどのようなことに気を付けるべきだったのでしょうか? ポイントは

 

1. 気になることがあれば、必ず専門家に相談する。 2. 出来る限り子供と頻繁にコミュニケーションを取るようにする。 3. 発症の原因を知り、温かい眼差しで静観する。

 

ということです。

 

1 : 先の例では、気になることがあっても詳しく調べたり、専門家に聞くようなこと行っていませんでした。 学校では、母さん同士のコミュニティで体験談などを交えた情報交換を行うことがあると思いますが、基本はやはり専門家に原因と対処法を聞き、正確な知識を身につけることです。

 

もし医療機関に行くことが難しいようであれば、インターネットによって調べるという方法もありますが、なるべく医師や専門家、その疾患の支援団体が書いたようなものを参考にしましょう。家庭内での正しい環境や対応が必要です。

 

2 : 共働きや2世帯同居のご家庭では、子供とのコミュニケーションの時間を十分に取るということは難しいかもしれません。そういった中でも簡単に出来るお薦めの方法は、子供と交換ノートを付け合うことです。

 

文字が読める年齢であれば、お母さんが毎日(週に数回でも良いと思います)書いてくれる手紙に愛情を感じますし、たとえ具体的な悩みまでは聞き出せなかったとしても、いつでも話を聞いてくれるという安心感を与えることができます。

 

3 : お母さんの中には、自分の育て方が原因でチック症を発症してしまったのではないかと悩まれる方がいます。そうなると、治療を行う際にお母さんの焦りが子供に伝わってしまったり、なぜ治らないのと叱ったりすると、子供にプレッシャーを掛けてしまうことになります。

 

何が原因で、何を行うべきかを客観的に知ることで、冷静に治療に向かうことが出来ます。

 

東洋医学に『母子同服』という言葉があります。子供の病気にはお母さんも一緒に薬を飲ませよ、という意味です。 今回の例では治療薬には触れていませんでしたが、子供が病気をした際、お母さんも精神が不安定になり、それが子供に影響を与えてしまうというケースがあります。

 

お母さん自身が、客観的に正しく子供の病気を知ることで、より早期な治療を目指すことが出来るはずです。 

<Photo by://www.ashinari.com/

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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