カラダノートみんなの役立つ予防法や対処法
  1. カラダノートTOP >
  2. 気になる病気・症状 >
  3. 口腔内 >
  4. 唾液腺炎 >
  5. 唾液腺炎の種類と原因、症状と診断。ウィルス性の唾液腺炎はおたふく風邪!間違えやすい唾液管末端拡張症

気になる病気・症状

唾液腺炎の種類と原因、症状と診断。ウィルス性の唾液腺炎はおたふく風邪!間違えやすい唾液管末端拡張症

 

■唾液腺炎とは要するに口腔内にある唾液を分泌する唾液腺で起こる炎症ですが、その唾液腺には大唾液腺と、小唾液腺に分かれます。

 

大唾液腺は耳下腺、顎下線、舌下線の三種類が左右対称に一対ずつありますが、小唾液腺は口腔内の粘膜の至る所にあります。

 

この唾液腺が何らかの原因で炎症を起こすと、その炎症を起こした唾液腺がある部分が腫脹を起こし、原因によっては化膿してしまうこともあるのです。

 

その唾液腺の原因と、炎症を起こした唾液腺の種類を並べます。

 

■唾液腺炎となる原因

1.口腔常在菌による感染

2.ウィルスによる感染

3.自己免疫性疾患

 

■唾液腺炎の種類

1.耳下腺炎

●耳下腺にある大唾液腺が炎症。

●流行性のものはおたふく風邪

 

2.顎下腺炎

●顎下腺にある大唾液腺の炎症。

 

3.舌下腺炎

●舌下腺にある大唾液腺の炎症。

 

4.小唾液腺炎

●口腔内の各所にある小唾液腺の炎症。

※唾液腺のある部位が炎症により腫脹。

 

■耳下腺の一種がおたふく風邪であることから、唾液腺炎の症状である唾液腺の腫脹の症状をイメージしやすいかと思われます。

 

この唾液腺炎は、本来なら殺菌効果のある唾液で満たされた口内で細菌もしくはウィルスに感染することによって発症するものであり、その原因には免疫力の低下や、口腔内の極端な乾燥などが上げられます。

 

それ以外にも、梅毒や結核などの病気によって引き起される場合があり、自己免疫疾患のシェーグレン症候群など、唾液腺に慢性炎症を生じさせる病気などもあるのです。

 

 

唾液腺炎の症状と診断

■唾液腺の分泌する唾液は、単に口の中を湿らせるだけのものではありません。

唾液には殺菌効果があり、呼吸や食事によって入ってきた細菌をある程度殺菌することができます。

また、口の中を湿らせるのも、呼吸をしやすく、口に入れた食物をスムーズにのどを通す潤滑油の役割を果たすのです。

 

そんな重要な唾液ですが、その元となる唾液腺が炎症を起こしてしまうと、腫れてしまうことで唾液分泌障害が起こってしまい、唾液が枯渇し、その役割を果たせなくなってしまいます。

 

■唾液腺炎の症状

●炎症を生じた唾液腺が腫れる腫脹症状。

 

●炎症のため唾液腺の唾液分泌障害が生じ、口内に乾燥感が生じます。

感染した細菌か、ウィルスによっては発熱やその他症状を併発する場合があります。

 

■唾液腺炎の診断

●炎症を起こし腫れているのが唾液腺かどうかで診断。

 

●炎症を起こしたのが耳下腺や顎下腺では、リンパ腺炎と間違えやすくなります。

 

●耳下腺炎では血液検査でアミラーゼの値が高い。

 

●ウィルス性か細菌性かは問診で診断。

※ウィルスの場合は流行状況の把握など。

 

■唾液腺の炎症によって起こる症状は、似たような症状を持つ病気が多くあるため、診断するには炎症を起こした唾液腺の部分の腫脹によって腫れているかどうかを確認する必要があります。

 

また、唾液腺炎の部位や原因によっては、それぞれ特有の症状が起こる場合が多々あり、特に有名なのがウィルス性の耳下腺炎、おたふく風邪ではないでしょうか。

 

 

ウィルス性の唾液腺炎はおたふく風邪

■唾液腺炎というとなじみがない名前かもしれませんが、日本人なら誰でも知っている名前があります。それは、おたふく風邪です。

おたふく風邪とは別名、流行性耳下腺炎と呼ばれ、この耳下腺とは数種類ある唾液腺の内、大唾液腺と呼ばれるもので、ウィルスに感染することで大唾液腺が炎症を起こす唾液腺炎が、おたふく風邪なのです。

 

主に子供の時に罹患し、その後免疫ができて二度とならない流行性の病気であり、成人するとより重症化することから、できるだけ早い時期におたふく風邪になった方が良いという通説があります。

 

■流行性耳下腺炎

1.耳下腺にある大唾液腺のうち耳下腺にあるものにウィルス感染が起こる

 

2.症状

 

●顔面の疼痛

おたふく風邪が発症してから一日以内に唾液腺である耳下腺が腫脹し、二日目からどんどん悪化、四日目ぐらいからゆっくりと消失していきます。

 

●発熱

三十八度から三十九度程度の発熱が五日程度継続します。

 

●頭痛

 

●咽頭痛 

 

●こめかみやあごの腫脹

まるでおたふくのようにふくれることからおたふく風邪と呼ばれています。

 

●膵炎

膵臓に炎症が生じます。

 

※感染しても症状が出ない場合もあり、さらには成人してから感染すると症状が重くなり、重い後遺症が残る場合もあります。

 

■おたふく風邪である流行性耳下腺炎は、子供の頃に感染していなければ免疫ができず、成人してから感染してしまう可能性ができてしまいます。

 

そうなると症状は重篤化してしまい、重い後遺症が残ってしまいます。

特に有名な成人のおたふく風邪の後遺症と言えば、男性の不妊症でしょう。

 

 

おたふく風邪と間違えやすい唾液管末端拡張症

■唾液腺の炎症が現れる疾患で、おたふく風邪と間違えやすい症状のものがあります。

それが唾液管末端拡張症です。

別名、小児慢性再発性耳下腺炎とも呼ばれ、急性耳下腺炎を発症し、その症状が何度も繰り返して反復することが特徴です。

 

流行性耳下腺炎であるおたふく風邪とほとんど同じ症状であり、誤診しやすい疾患となるでしょう。

しかし、おたふく風邪は一過性なのに、この唾液管末端拡張症は、同じ症状が何度も反復することが特徴となり、見分けることができます。

 

■反復する耳下腺炎

●小児慢性再発性耳下腺炎

小児が罹る急性耳下腺炎を何度も繰り返し反復する特殊な病気です。

 

●おたふく風邪と間違えやすい

症状から流行性耳下腺炎、おたふく風邪と見分けることが難しく、症状が何度も反復することで初めて判断できます。

 

●唾液腺管の機能不全

唾液腺管の異常によって引き起される耳下腺炎です。

 

■おたふく風邪と違いウィルスが原因ではないので人にうつることはありません。

そのため抗生物質などの効果は期待できず、治療するには対症療法的な治療を行うしかありません。

 

ただし悪化させないためにも、口内を清潔にして、唾液の分泌を促すようなレモンなどの摂取が推奨されます。

 

原因が細菌でもウィルスで無くても、似たような症状で口腔内が荒れてしまい、細菌やウィルスに対する抵抗力が落ちてしまうため、その対策が必要となるのです。

 

おたふく風邪と違って後遺症の心配も無く、罹患してもおたふく風邪の免疫ができない事に注意しましょう。

 

(Photo by: http://www.photo-ac.com/main/detail/726)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-14掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

唾液腺炎に関する記事

ウィルス性の唾液腺炎はおたふく風邪

  ■唾液腺炎というとなじみがない名前かもしれませんが、日本人なら誰でも知って...

唾液腺炎の症状と診断

  ■唾液腺の分泌する唾液は、単に口の中を湿らせるだけのものではありません。唾...

カラダノートひろば

唾液腺炎の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る