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気になる病気・症状

常在菌が病気を引き起こす?!気をつけなければいけない常在菌とは

 

細菌と聞くと感染すると病気になってしまう、毒性のあるものばかりというイメージがありますよね。

そのため一時期は、ありとあらゆる細菌を殺菌し無菌状態になる事が、健康のために良いなどと言う間違った内容が広まったこともあります。

 

しかし実際は、細菌は有害なものと無害なもの、それどころか健康の為に有益なものもあると言うことが判明しています。

人体には無数の細菌(常在菌)が常に存在し、そのバランスによって健康が維持されています。バランスが保たれているうちはいいのですが、それが崩れてしまうと、様々な症状を引き起こす場合があります。

 

■常在菌が感染症となるきっかけ

●常在菌の定着

体内に常に存在する常在菌は、定められた場所に定着している限りでは無害であり、健常な人体であれば感染症を引き起すことはありません。

 

●常在菌の侵入

常在菌が本来の存在する場所から外れた別の場所に侵入することで、その潜在的な毒性を発揮するようになります。

 

●免疫力の低下

加齢、薬物の副作用、病気などで極端に免疫力が低下してしまうと、本来なら抑えられるはずの常在菌の毒性を抑えきれず、感染症を発症してしまうこともあります。

 

●常在菌の異常増殖

普段は人体の免疫などで、常在菌の増殖は抑えられ、必要なバランスが維持されています。それが免疫力低下などによって抑えきれず、異常増殖することで、感染症になってしまうこともあります。

 

バランスのとれた状態であれば常在菌で感染症を起こすことはありません。

しかし、バランスが崩れたり人体の免疫力が低下することによって常在菌による細菌性感染症を引き起すことになってしまうこともあるのです。

 

 

扁桃腺炎と誤診されやすい伝染性単核球症(キス病)とは?

突然の発熱、喉の痛み・・・。扁桃腺炎と誤診されやすい伝染性単核球症とはどのような病気なのでしょうか。

単核球症というと、ヘルペスを連想する方も多いのではないでしょうか? 実際、この病気はヘルペスウイルスの仲間であるEBウィルスの初感染で起こります。

 

伝染性単核球症の原因

感染経路は唾液感染のみ、つまり口移しやパートナーとのディープキスで感染るわけです。だからキス病というようです。といっても日本人の七割は2~3歳の間に母親からの食べ物の口移しなどでこのウイルスの抗体を持っています。

 

 乳幼児期で発症しても症状は現れないことが多いですが、思春期以降になると症状が重くなることが多いです。この抗体を持っていない人が、このウィルスの保因者とキスなど性的接触をすると感染し、また身体が弱っている時などは症状が現れやすくなります。

 

伝染性単核球症の症状

症状としては発熱・全身倦怠感・口蓋扁桃の腫れ・咽頭痛などが挙げられます。 発熱期間も一週間前後続きます。これらの症状は扁桃腺炎と似ているため、そう誤診されてしまうこともあります。ただ扁桃腺炎は細菌が原因なものも多く、治療では抗生物質が有効なものの伝染性単核球症はウィルスが原因なので抗生物質は効きません。 大きな病院などで血液検査をしてもらうといいでしょう。

 

伝染性単核球症の治療法は?

ウィルスなのでこれ!といった薬がありません。入院される方もいらっしゃいますが、基本的に自分の治癒力で治すしか無い病気です。

 喉の痛みでご飯を食べるのも辛いかもしれませんが、まずは自己免疫を上げるためにしっかり栄養を摂りましょう!あと、脾臓の腫れも見られる病気なので絶対安静は必須です。受診する科は内科がいいと思います。

 

自己判断に頼らず、まずは早めにお医者様に見てもらいましょう。

 

 

死に至る可能性も!?セラチア菌の感染症とは

常在菌感染症のひとつにセラチア菌の感染症というものがあります。時には死亡することもあるセラチア菌の感染症とはどのようなものかを見ていきます。

 

●セラチア菌とは

そもそもセラチア菌とは何かというと大腸菌とよく似た菌で、霊菌という別名も持っています。人間の口腔などにもセラチア菌は存在し、危険度が高い菌ではありません。

なお、洗面台などにセラチア菌が溜まることもあります。湿潤環境、人間の口腔と関わりが深い場所なのでセラチア菌が溜まりやすいのです。

ピンクっぽい跡をみつけたらセラチア菌の可能性があります。

 

●セラチア菌にかかるとどうなるの?

セラチア菌も常在菌ですので健康な人はセラチア菌があっても気にすることはありません。常在菌感染症に注意すべき人、つまり免疫力の弱っている人の場合はセラチア菌に感染すると肺炎や腸炎を起こします。

セラチア菌が血液や髄液などから分離すると血圧が急激に下がり、肝臓の機能が働かなくなります。肝臓から腎臓へ、腎臓からほかの臓器へといったように臓器が次々と働かなくなる可能性もあります。

最終的に臓器不全という形で亡くなる方もいるようです。

 

●どうすれば感染を防げるの?

免疫疾患を持っている、手術直後の方がいる場合などセラチア菌に感染しやすい人がいるところでは普段よりも消毒を意識することが大切です。

セラチア菌は湿潤環境が好きな菌ですので、洗面台やトイレ、浴室などには十分注意してください。病院では消毒剤を使った清掃を行うこともあります。

 

セラチア菌は常在菌の一種で、免疫力が低下している人が感染すると多臓器不全を引き起こす可能性もあります。

ほかの常在菌感染と同じように免疫力が低下している人がいる場合には消毒が必須です。

 

 

常在菌マラセチアによる澱風(しろなまず)と脂漏性湿疹

肌にしろいしみのようなものができていたら、それは澱風(しろなまず)と呼ばれる症状かもしれません。

また、フケが多いのも、カビが原因の脂漏性湿疹かもしれません。

 

真菌(カビ)が原因

あまり知られていませんが、実はわりと発症している澱風は、白く色が抜けたような「白斑」とよばれる状態になることから、”しろなまず”とも呼ばれています。

背中や胸、首、上腕などに、春から夏にかけて発症しやすく、かゆみもないため、自覚症状がないまま悪化することがよくあります。

これは、皮膚にいるカビ(真菌)の一種、マラセチアによるものだとわかっています。

 

マラセチアは常在菌

マラセチアはどこにでもいる常在菌ですが、最近では、アトピーの症状を悪化させるとも言われています。マラセチアによる脂漏性湿疹は、アトピーのような皮膚状態になり、頭部や顔面に赤い発疹とフケのような付着物ができます。

これは不衛生にしているからというものではなく、抗真菌薬による治療が必要な感染症です。HIVなどの免疫不全の患者では、初期の日和見感染としてこうした感染症が多発します。

 

マラセチアは「脂」がすき

マラセチア菌は、皮脂を好む性質があり、毛穴の皮脂分泌を狙って増殖します。

頭皮などにマラセチアによる脂漏性湿疹が出た場合には、皮脂をとり、抗真菌薬成分が配合されているシャンプーも出ていますので、こうしたものを使うのも効果的です。

また、ビタミン不足が原因の場合もあり、治療では抗真菌薬とともにビタミン剤が処方されます。

 

澱風(しろなまず)も、白くぬけたところが元に戻るにはしばらくかかりますが、適切な抗真菌薬での治療が必要です。

こうした常在菌による発症は、体力や免疫力が低下している場合もあります。

自己判断せずに、皮膚科に相談して適切な治療を受けましょう。

 

 

日和見感染と常在菌感染の違いとは?

健康な場合には感染しないけれど免疫力の落ちている状態では感染する、というとまず思いつくのが日和見感染です。

常在菌感染と日和見感染は同じものと考えてもよいのかどうかを見ていきましょう。

 

●どちらも常在菌が引き起こす感染症

常在菌感染も日和見感染も常在菌が引き起こす感染症であることに変わりはありません。

免疫力が低下していることによって常在菌のわずかな病原性に反応するようになり、結果として風邪のような症状が出たり体に異常をきたすということです。

このことから仕組みと原因は常在菌感染でも日和見感染でも同じといえます。

 

●常在菌感染=軽い?

言葉の使われ方としては日和見感染は常在菌感染よりもやや重い症状の場合に使われることが多いです。

例えば常在菌感染、日和見感染にかかる人のほとんどは免疫力が弱っていますが、免疫力が弱ってしまった原因はさまざまです。

免疫力が弱る原因が風邪や年齢によるものだと常在菌感染と表記される場合が多く、がんや免疫疾患によるものだと日和見感染と表記される場合が多いです。

ただし、これは決められた表記ではなく傾向の問題です。どの部分で常在菌感染と日和見感染を分けるかが決まっているわけではありません。

 

常在菌感染と日和見感染は常在菌が原因となる・免疫力の低下によって起こっているという点では同じ種類の病気といえます。

ただし、言葉の使われ方によって常在菌感染の方が免疫力低下の原因や感染後の症状が軽度と考えられているようです。

 

(Photo by: http://www.photo-ac.com/main/detail/1456)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-03-31掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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