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育児・子供の病気

アスペルガー症候群の子の脳の仕組み~なぜその行動をするのか?

アスペルガー症候群の子について理解するためには、まず生まれながらの脳の構造や、どこがどう働いてその行動を起こさせるのか?ということを知ることが必要だと思います。

 

実際、身体的な構造や仕組みが分かると、よりアスペルガーの方の行動理由や対処法に関することが理解しやすくなると思います。

 

ここでは、より分かりやすく、アスペルガーの脳の仕組みについてご説明して行きたいと思います。

 

脳のどの部分が違っているの?

ポイントとなる2つの機関

アスペルガーの子の脳の特徴を説明するときに基本となるのが『海馬と扁桃体』です。海馬はちょうど脳の中心部囲むようにして水平方向に位置する、細長い2本の組織です(左右に一本づつ存在します)。大きさとしては大体5cm~8cm程度あります。海馬の役割は、記憶を司ることです。

 

また、扁桃体はその海馬の2本の前方にある組織で、この部分が働くことによって、人と協調を感じたりします。

 

海馬について

アスペルガーの子は、生まれながら「海馬回旋遅滞症」というものを持っていて、海馬が少し構造的に未発達の状態で生まれてきます。

 

(海馬回旋とは?:海馬が発達することを「海馬回旋」と言います。その意味は、海馬の前先部分が発達段階によって曲がっていく(L字型からS字型へ)ことに由来します。妊娠初期の胎児ではまだL字型の状態をしており、後期になるにしたがってS字型へと変化していきます)

 

アスペルガーの子は、一方の海馬前部(左側)がL字~S字に変化している途中の形体で(少し傾いたS字状態)で止まっています。

 

この形の違いがもたらす、性質面での特性は、主にコミュニケーション機能の欠如です。海馬の前部に遅滞がある場合はコミュニケーションに関する障害が現れ、海馬の真ん中~後ろの方に遅滞がある場合は、知能障害が現れることが確認されています。

 

扁桃体について

 また、扁桃体に関しては、「活動領域の範囲の狭さ」に違いがあるようです。

 

扁桃体が広い範囲で活動することにより、相手の感情に協調したり情動的に感じたりというようなことが可能となります。しかし、この部分の活動領域が狭いことによって、相手の気持ちや場の空気を読むと言ったような「非言語性のコミュニケーション」に困難を生じさせていると考えられています。

 

記憶力が高いなどの能力はどういう仕組みか?

組織の未発達な部分があることで、通常一杯になっている神経のネットワークに空きができ、正常である部分の機能の発達が進んだ結果であると考えられているようです。

 

最後に

アスペルガーの子や発達障害を持った子を育てる、ということは並大抵のことではありません。この子の考えていることが分からない、注意してもなかなか直らない…。など、意思の疎通の難しさに、衝動的に怒ってしまうことも多くあると思います。

 

しかし、このような体の仕組みとしての理解をすることで、そういった場面で一度冷静になれるのではないかと思います。

 

アスペルガーの子は、忍耐強く何度も何度も一つづつ教えてあげることが重要です。

まずは、もう一度本人を良く知ること、から始めてみませんか?

(Photo by://pixabay.com/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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