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汗を微弱な電気で抑え、安全性が高い?「イオントフォレーシス治療」とは

多汗症とは、体の特定の部位から通常より多く汗が分泌されるという疾患で、その程度は「少し湿っている」程度から「(体を動かすこと無しに)汗が滴り落ちる」程度まで様々です。

 

これらの治療法としてよく知られるのが汗腺除去手術や交感神経切除術ですが、交感神経を切ると他の部位から汗が分泌されるなどの副作用が報告されており、QOL低下にも結びつきます。

 

これに対し、大きな副作用無く微弱な電気治療で汗を抑えられるという治療法「イオントフォレーシス」があります。医師によれば、イオントフォレーシスは汗が常時滴り落ちるような重度の多汗症にも有効性があると述べられています。

 

多汗症の種類とは?

 

多汗症には、「全身性多汗症と局所性多汗症」の2種類がありますが、イオントフォレーシス治療の対象となるのは後者の局所性多汗症のみとなります。

 

<局所性多汗症は、4種類>

・手掌(しゅしょう:手の平)多汗症

・足蹠(そくせき:足の裏)多汗症 

・腋窩(えきか:わきの下)多汗症

・手掌足蹠(しゅしょうそくせき:手足両方)多汗症

 

⇒これらは、いずれも交感神経が過活動状態にあることによって汗腺が刺激されることで多汗症状となります。

  

イオントフォレーシス治療とは?

 

イオントフォレーシス治療(イオン浸透療法)とは、微弱な電流を多汗部位に流すことで、汗腺分泌部にあるイオンチャンネルをブロックする、という原理に基いた多汗症治療法です。

 

現時点ではかゆみ・湿疹以外の重大な副作用も報告されておらず、手術なしに汗の分泌量が抑制できるため、安全性が高く非常に有用であるとされています。

 

<どこで治療が出来る?>

専門機器が置かれている皮膚科を受診すること、または市販の機器があります。

 

<使用方法は?>

1)多汗症の部位(手のひら、足の裏、わきの下)を水道水に浸し、それに微弱な電流を流す。

2)1回30分を基本に、症状の程度に応じて1回/日~1回/週×約2ヶ月間行う。

 

<原理は?>

水道水を電気分解した際に陽極側に生じる水素イオンに、対象部位を浸すことで取り込み、汗腺分泌部にあるイオンチャンネルをブロックさせる(汗腺細胞の細胞膜で常時行われる「イオンの出入り」を阻害することで、汗を生成させなくする)。

 

<メリットとデメリット>

■メリット

手術なしに多汗症を改善できる、人体に安全である。

 

■デメリット

治療回数が多い、効果が出るまで数ヶ月かかる。

 

最後に

 

前述のように、手術による治療法には代償的に他の部位から発刊するなど、大きな副作用が報告されており、これらと比較すると、イオントフォレーシス治療は安全性が高いという事が出来ます。

 

ただ、一応は電流を使用しますので、不安がある場合にはまず医師に相談することが必要です。

 

(photoby:pixabay)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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