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急性白血病と慢性白血病の違い

急性白血病と慢性白血病、その違いはなんでしょうか。 

急性白血病が慢性化したものが、慢性白血病?

いえ、違います。

 

◆急性白血病と慢性白血病の違い

血液中には、赤血球や白血球、血小板など様々な血球が存在します。

これらはみな、骨髄において造血幹細胞といわれる幹細胞から分化・成熟して生まれてきます。

 

もちろん、この分化・成熟はコントロールされているのですが、遺伝子変異を起こした造血細胞が、コントロールを失い増殖してしまったものが「白血病」です。

増殖した造血細胞(白血病細胞)は、正常な造血を阻害し、骨髄だけでなく、血液中にも溢れだしていきます。

 

この中で、未熟な状態のものが増殖するのが「急性白血病」、分化能を保っているものの、増殖の抑制が利かなくなっているのが「慢性白血病」です。

慢性白血病においては、分化能を保っているとはいっても、顕微鏡観察でそう見えるだけで、実際には正常な血球と同等の機能を果たせない血球が多くあります。

 

慢性白血病が、急性転化を起こして急性白血病のような症状になることはありますが、急性白血病が慢性化することはありません。 

◆白血病の症状

・急性白血病の症状

増殖した造血細胞が骨髄を占拠し、正常な血球を作ることができなくなります。

その結果

 

・赤血球が減少→貧血、全身のだるさ、軽い動作で動悸息切れなど

・白血球が減少→感染症を起こしやすくなり、発熱やのどの痛みなど風邪様の症状が長く続く

・血小板が減少→血が止まりにくくなり、あざができやすく、鼻血や歯茎から出血

 

などの症状が出やすくなります。

 

・慢性白血病の症状

進行がゆっくりであるため、初期はほとんど無症状です。

そのため、健康診断の血液検査で、診断が出ることが多くあります。

 

肝臓や脾臓が腫れたり、倦怠感などを伴うこともあります。

◆治療法

急性白血病、慢性白血病共に、基本的には化学療法(抗がん剤)が適用されます。

骨髄移植がよく知られていますが、体に負担を強いる治療法でもあり、寛解(白血病細胞が減少し症状がなくなった状態)でない非寛解期に移植しても失敗する可能性が高いため、まず抗がん剤治療、という流れが多くあります。

 

これまで、抗がん剤は、異常なものだけでなく、正常な血球細胞まで障害を与えるものが多くありましたが、近年、分子標的薬とよばれる異常なものを選択的に抑え込む薬の開発が進んでいます。

実際に、実用化されて効果が認められているものもあります。

 

 

白血病は、全体の比で見れば罹患者は少ない部類であるものの、高齢者が多く罹患する悪性腫瘍の中では小児から発症する珍しい部類のがんです。

しかし、研究が進み、治療成績は改善していますので、研究動向にも注目が必要です。

[Photo by http://www.photo-ac.com/]

著者: カラダノート編集部

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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