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気になる病気・症状

マクログロブリン血症とは?

血液中に存在するリンパ球のうち、免疫グロブリン(ガンマグロブリン)のIgMを産生する形質細胞が異常に増殖する疾患を、マクログロブリン血症といいます。

 

なお、他の免疫グロブリン(IgG、IgA、IgD、IgE)が増殖する疾患を多発性骨髄腫といいます。

 

○ 異常な形質細胞の増殖

本来の形質細胞の働きは、外からきたウイルスや微生物などの異物に対抗する免疫グロブリン、すなわち抗体をつくることです。

 

産生された抗体は、異物を認識しくっつきます。これは、白血球やマクロファージといった細胞に、「食べてもいいよ」と知らせるラベルのようなものです。白血球などはラベルの貼られた異物をとりこんで破壊(貪食)したり、T細胞などのリンパ球がなどが攻撃し、破壊するのです。

 

ところが、何らかの原因で異常な形質細胞(骨髄腫細胞)が増え、さらにはこの骨髄腫細胞がが産生する異常なガンマグロブリン(M蛋白)が血液中に増え、全身症状が起こります。

 

○ マクログロブリン血症の症状

血液のがんであるため、全身様々な臓器や場所に、症状を起こします。

 

代表的な症状は、下記の通りです。

 

◆ リンパ節の腫れ

◆ 肝臓・脾臓の腫れ

◆ 腎障害・腎不全

 

M蛋白の血中濃度が高くなると、血液の流動性が悪くなり、上手く流れなくなります(いわゆる血液ドロドロ状態)。その結果、腎臓の一部が詰まってしまうなどの結果、腎障害・腎不全が起こります。

 

また、骨髄腫細胞が増殖するため、正常な赤血球の産生が抑制され、貧血がおこります。

 

他にも、全身倦怠、動悸・息切れ、めまいなどの貧血症状、資料障害、精神症状などが起こります。

 

同じく形質細胞の異常増殖が原因となる骨髄腫に比べて、症状が現れなかったり、治療を何年も必要としなかったりと進行は緩慢です。しかし、症状が出ると、全身に影響を及ぼし、最終的には死に至る病でもあります。 

 

血液検査で高γグロブリン血症とされたり、腰痛が続いたりして受診される方が多いそう。

 

新薬も認可されてきている現在、一刻も早い発見が望まれますので、いつもと違って気になる点があれば、医師に相談することをおすすめします。

[Photo by //pulsedesign.jp/]

著者: rippleさん

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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