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気になる病気・症状

シェーグレン症候群と妊娠・出産

ドライアイや口内の乾燥、皮膚乾燥など、全身の乾燥が起こるシェーグレン症候群。

 

もしかかってしまった場合、妊娠・出産期に注意すべきことはどんなことなのでしょうか。 

 

○ シェーグレン症候群

シェーグレン症候群は、自己免疫疾患(外敵に反応すべき免疫系が、自分自身の身体を攻撃してしまう疾患)の一種で、唾液腺、涙腺、皮膚、膣など全身の外分泌腺が障害される病気です。

 

その結果、ドライアイ、口内の乾燥、皮膚乾燥、関節炎、間質性肺炎など、様々な症状が現れます。

 

ただ、直接的に命にかかわるような症状は少なく、かかる医院も眼科や内科など分かれており、慢性結膜炎、などと診断されるだけということも、少なくないそうなのです。

 

そしてシェーグレン症候群の3分の1程度の方に、関節リウマチや全身性エリマトーデスなどの膠原病が合併します。また、悪性リンパ腫の発生率も極めて高く、自己免疫疾患の影響で、リンパ球が過剰産生されているため、がん化する可能性が上がっていると考えられます。

 

○ 妊娠時の注意点

シェーグレン症候群は自己免疫疾患ですので、血中に抗体(ガンマグロブリン)の量が増えている状態です。

 

増えてしまう抗体にもいくつか種類があるのですが、抗SS-A抗体という抗体が増えていると、新生児に不整脈が出る可能性があります(1~2%)事前に分かっている場合は、治療することもありますが、一般的には行いません。

 

また、新生児には母親の抗体が移行し、免疫系が未熟な新生児の身体を守るのですが、有用な抗体とともに悪さをする自己抗体が移行し、皮疹がでることもまれにあります。これを、新生児ループスといいます。

 

母親の自己抗体は生後半年ごろまでには消失し、新生児ループスは治ります。

 

○ 出産時の注意点

特に、注意すべきことはなく、通常通りの出産となります。膣分泌液の減少も症状にはありますが、出産には問題ありません。

 

ただし、全身性エリマトーデスを合併している場合は、妊娠で症状が悪化することも多いとされているので、注意が必要です。

 

妊娠・出産には、何もなくても不安が多いもの。主治医・産婦人科医にもよく相談し、対応をきめましょう。 

[Photo by //www.irasutoya.com/]

著者: rippleさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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