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薬剤性ミオパチー、薬剤性パーキンソニズム、薬剤性腎障害、薬物性歯肉肥大とは?危険な副作用につながることもある「西洋薬×漢方薬」の3つの組み合わせ

 

「ミオパチー」という病気をご存知でしょうか。

筋肉の疾患の総称であり、筋肉が衰えていく筋ジストロフィーが代表的です。

 

○ ミオパチーとは

筋肉(骨格筋)が、筋の力がない、やせてくるなど、筋肉が萎縮することによっておこる、筋力の低下のことです。

 

筋肉を動かすには、筋肉が正常であると同時に、神経が正常に機能しなければなりません。

また、ある程度の負荷を与え続けなければ、筋肉はだんだん萎縮していきます。

 

基本的には、普通に生活しているだけでも、生活に必要な筋肉は負荷を与えられ、鍛えられています。

長期無重力状態にある宇宙飛行士が、トレーニングをしていても地球帰還後には立てないほどに筋力が衰えている映像を見たことがあるかたも多いのではないでしょうか。

 

何らかの異常をきたして筋肉が動かせなくなると、さらに萎縮してしまいます。そして、ますます筋力が落ち、萎縮し…という悪循環に至ります。

 

 

ミオパチーには、数えきれないほどの病名があります。

筋ジストロフィー、糖原病、重症筋無力症…、その中に、薬剤によってミオパチーがおこってしまうこともあるのです。

 

 

○ 薬剤性ミオパチー

薬剤によって起こる、ミオパチーです。

薬剤の投与を中止すれば、元にもどります。

 

代表的な薬を、以下にお示しします。

 

◆ 低カリウム血性周期性四肢:まひをおこすもの

 甘草、利尿薬、下剤

 

◆ 炎症性ミオパチーをおこすもの

 関節リウマチの治療薬ペニシラミン、不整脈の治療薬である塩酸プロカインアミド

 

◆ 急性横紋筋融解(きゅうせいおうもんきんゆうかい)症

 真菌症の治療薬、高脂血症の治療薬であるクロフィブラート、アルコールなど

 

◆ 筋力低下をおこすもの

 炎症を抑える治療薬である副腎皮質ホルモンなど

 

今回あげたものは、ほんの一部です。

薬剤は体に影響を起こす分、副作用があることも多いもの。

医師・薬剤師に指示に従って服用することはもちろん、何か体に異常を感じたら、すぐに相談するようにしましょう。

 

 

薬剤性過敏症症候群(DIHS)の基礎知識~原因と症状

薬によっておこる「薬剤性過敏症症候群(以下DIHS)」を知っていますか?ごく一般的な市販薬も原因になります。原因と症状を知り、DIHSが疑われるときは迅速に対処しましょう。

 

症状

最も特徴的なのが、発疹や赤みなどの皮膚症状です。全身に赤い斑点や腫れがおこり、ひどいじんましんの状態になります。リンパ節がある脇の下、首、鼠径部が腫れることもあります。ほかにも38度以上の高熱、全身の倦怠感、食欲不振、のどの痛みがDIHSの主な症状です。

薬が原因でじんましんが出ることを「薬疹」といいますが、DIHSは重症の薬疹で、通常の薬疹とは区別します。通常の薬疹は投薬後まもなく発症しますが、DIHSは投薬から2週間後くらいから症状が出ます。投薬を注視してもすぐには軽快せず、長い場合には1ヶ月以上も症状が継続するのもDIHSに多いケースです。

 

原因

薬に含まれる成分に対するアレルギー反応を発端にして、薬疹と感染症が同時に起こるのがDIHSです。DIHSの原因薬物は抗てんかん薬、痛風治療薬、サルファ剤、抗ハンセン病薬、皮膚疾患治療薬、不整脈治療薬、抗生物質などです。市販の塗り薬や風邪薬に使われる薬でもDIHSになる可能性があります。

 

対処

投薬直後の発症ではないため、薬が原因だと気付かない場合もあります。発症時にはすでに薬を使用していなかった、数年間、問題なく飲み続けていた薬で突如DIHSになるケースも珍しくありません。まずはDIHSではないかと早期に気づく必要があります。発疹や腫れといった皮膚症状に加え、倦怠感や発熱があればDIHSの可能性を考えてください。

薬を処方された病院を受診するのが良いでしょう。皮膚科へ行くなら、薬の名前を医師に伝えましょう。

 

腎臓・肝臓の持病がある人は、症状が急激に悪化するリスクが高くなります。薬をやめるだけではなく、すぐに受診が必要です。

 

 

薬でパーキンソン病に?薬剤性パーキンソニズムとは

薬の服用により神経変性疾患の一種、パーキンソン病のような症状を呈することがあります。この症状を「薬剤性パーキンソニズム」といい、早期発見が大切です。薬剤性パーキンソニズムの早期発見のために必要な知識をまとめました。

 

薬剤性パーキンソニズムの主症状

通常のパーキンソン病とほぼ同じ症状が出現します。最も分かりやすい症状は「ふるえ」です。じっとしている時に手足が細かくふるえる「静止時振戦」が起こります。筋肉がこわばってギクシャクした動きになる「固縮」、動作が小さく少なくなる「無動」、スムーズな体勢変更ができない「姿勢障害」も薬剤性パーキンソニズムの特徴です。表情が乏しく見えることもあります。

 

日常生活の中で気づきやすい動作

薬剤性パーキンソニズムの症状は、日常動作のなかでは次のような場面で気づくことが多いでしょう。

・無表情になった

・字を書こうとすると手が震える。字が小さくなった

・歩幅が小さく、チョコチョコ歩くようになった

・歩きだしの一歩がなかなか出ない

・立ち止まることができず、足がもつれるように走り出してしまう

・体の柔軟性が衰えた

・意思とは関係なく体が動いてしまう

 

薬剤性パーキンソニズムの原因になる医薬品

パーキンソン病はドーパミンの分泌量低下によっておこる病気です。抗精神病薬や抗うつ薬といった精神神経用薬、制吐薬など消化性潰瘍用薬にはドーパミン拮抗作用があるため、パーキンソン病のような症状が出ることがあります。

大脳にある神経線維が障害を受ける白質脳症を起こす抗がん剤、血圧降下剤のレセルピン、頻尿治療薬に用いる塩酸プロピベリン、ベーチェット病で投与する免疫抑制剤、認知症薬、抗てんかん薬なども薬剤性パーキンソニズムを起こす可能性があります。

 

 

ほとんどの薬剤性パーキンソニズムは、投薬から20日以内に発症します。適切に治療をすれば症状は次第に治まります。薬剤性パーキンソニズムが疑われる症状に気づいたら、勝手に服薬を中止したり、症状を放置したりせずに病院へ行きましょう。

 

 

耳が聞こえなくなる原因は様々!「薬剤性難聴」とはどんな病気?

難聴は、中耳炎や年齢、また突発的な病気などで引き起こされる症状です。

しかし、病気を治そうと服用した薬剤の副作用により、起こることもあります。

 

○ 薬剤性難聴とは

薬剤の副作用により発生した難聴を、薬剤性難聴と呼びます。

耳の一番内側の部分、内耳に対する毒性がある薬剤が知られており、内耳が障害をうけるため、難聴の症状がでます。

 

◆ 代表的な薬剤

・抗生剤(ストレプトマイシン、カナマイシン、ゲンタマイシンなど)

・利尿薬(フロセミド)

・抗がん薬(シスプラチン)

 

それぞれ、内耳にある感覚細胞という場所の障害が発生します。

通常は両側の耳に同時に起こります。

 

○ 症状

耳が聞こえにくいという難聴のほか、耳鳴りや耳が詰まった感じ、ふらつき、まれに吐き気や頭痛が生じることもあります。

三半規管に影響がある場合は、歩くときに景色がぶれたりするようになり、歩行障害、転倒したりすることも。

 

聞こえなくなる音は高音域から始まり、会話音域、低音域へと広がっていきます。

重篤な場合は、まったく聞こえなくなることもあります。

 

○ 治療法

ただちに薬剤の投与を中止しますが、治療を行っても効果が期待できない場合がほとんどです。

 

薬剤性難聴に気がついたら、すぐに耳鼻咽喉科にかかることが重要です。

薬剤の投与を中止しても難聴が治らないばかりか、さらに悪化する場合があるため、いかに早期発見できるかにかかっています。

薬剤の服用後、耳鳴り、難聴、めまい感、ふらつきが現れたら、すぐに医師にかかりましょう。

 

 

薬剤性腎障害とは

健康のために、と飲む薬。体に影響を与えるのですから、何らかの副作用が起こるのは、実は当たり前のことなのです。

 

しかし、その症状が腎臓障害を及ぼすほど、重篤になることもあるのです。

 

○ 薬剤性腎障害

多くの薬は服用後吸収・分解され、血液に入ります。血液は、腎臓で不要物を濾過されるため、薬剤も必ず腎臓を通ります。

 

そのため、量が多すぎたり、体に合わなかったりすると、腎臓に障害を及ぼすこともあるのです。

 

◆ 量依存性腎障害(中毒性腎障害)

薬の種類には関係なく、大量に摂ると急性尿細管壊死となってしまい、急性腎不全となることもあります。

 

特に障害を及ぼしやすい薬剤を腎毒性を有する薬剤と呼びますが、そのような薬剤の場合には使用量を少なくしても、長期連用すると中毒性腎障害となることがあります。

 

アミノグリコシド系抗生物質が著明で、腎機能障害が元々ある場合には使用されなくなってきています。

 

◆ 薬剤アレルギー性腎障害(DIHN)

薬剤に対するアレルギーが腎臓のネフロンや間質と呼ばれる部位に起こり、炎症が起こることがあります。これを、急性間質性腎炎と呼びます。

 

◆ 免疫機構を介する薬剤性腎不全

薬剤が尿細管の細胞に集まり障害をおこした結果できた副産物に対し、抗原抗体反応が起き、炎症がおこってしまう(腎炎)ことがあります。関節リウマチに用いられる金製剤などが著明です。

 

腎臓に障害が起こると、尿の量が極端に減ったり色が極端に変わったりしない限りは、体がだるい程度のことと思ってしまい、薬を飲み続けた結果悪化、急性腎不全の原因ともなりかねないのが現実です。

 

薬剤は、用法・用量を守ることはもちろん、過去のアレルギー歴も医師・薬剤師に伝え、適切に管理するようにしましょう。

 

 

薬で歯茎が腫れる?~薬物性歯肉肥大

健康を取り戻すために服用する薬。

しかし、体に影響を与えるものですから、悪い影響を与える副作用は切っても切り離せない関係です。

 

そんな副作用が、口内に現れる場合もあるのです。

 

○ 薬物性歯肉肥大

ある種の薬剤を服用することにより、その副作用として歯肉が腫れ、厚くなることがあります。

これを薬剤性歯肉肥大といい、歯肉増殖症という疾患の一つとして挙げられています。

 

抗けいれん薬であるダイランチン(フェニトイン、アレビアチンなど)や、狭心症や高血圧に使われるカルシウム拮抗薬(ニフェジピン、アムロジピ、ペパラミルなど)、免疫抑制剤(シクロスポリン)などでおこることがあります。

 

薬によっては、50%前後の方に、歯ぐきの腫れが見られるというデータも。

 

重症化すると、歯茎が歯を覆うまで増殖し、歯並びにまで影響を及ぼします。

 

○ 症状

歯磨きなどをきちんとしていなかった際に起こる歯肉増殖症(炎症性歯肉肥大)は柔らかく、赤く腫れて出血しやすいのが特徴ですが、薬物性歯肉肥大は固い歯ぐき、無痛で薄いピンク色となり、出血を伴うことはありません。

よく腫れるのは、前歯の唇側(外側)で、口の中全体が腫れることもあります。

 

歯肉の結合組織では、線維芽細胞の分裂が活発になって増え、コラーゲン量も増加しています。

 

○ 治療法

薬剤中止・休薬が最もよいのですが、特にダイランチンはてんかんの主な治療薬であるため、中止できないことがあります。

また、過剰な歯ぐきを外科的に除去することもありますが、根本的な治療ではないため、再度増殖することもあります。

 

ただし、歯のない部位には、歯肉増殖が見られないそう。つまり、口内環境がよいと歯肉炎が改善されるため、口腔清掃指導が行われます。

実際に、ブラッシングの指導や歯石の除去などのプラークコントロールを行うことで、カルシウム拮抗剤を服用しながらも歯肉増殖を軽減できたという報告もあるそうです。

 

口の中を清潔に保つことは、歯肉のみならず虫歯、歯並びや、高齢になっても歯を保つことにとっても重要です。

綺麗に保ちましょうね。

 

 

知っておこう!危険な副作用につながることもある「西洋薬×漢方薬」の3つの組み合わせ

「薬を飲んだから病気を治る」ということは、薬が体に与える影響が大きいからです。薬は使い方を間違えれば毒にもなると言いますが、その通りで、飲み合わせによって体に悪い影響が出ることも大いにあります。

 

西洋薬×漢方薬は危険な飲み合わせ!?

漢方は西洋薬よりも急激な効果があるものではありません。

ですが、それは漢方薬によって違います。西洋薬とあわさることで、効果が増強することもあるのです。

 

・インターフェロン製剤×小柴胡湯

西洋薬と漢方薬の併用において、唯一、使用禁忌となっているのは小柴胡湯(しょうさことう)と、インターフェロン製剤の飲み合わせです。

インターフェロン製剤はC型肝炎の治療薬として、使用されてきたものです。有効とわかった当時、さらに漢方薬の小柴胡湯を追加したらどうか、という考えが上がりました。実際にこれを追加した結果、C型肝炎が劇的に改善したという報告があり、全国的に広まりました。

 

しかし、後になって副作用として間質性肺炎による死亡例が報告されるようになったため、併用が禁止されました。

メカニズムは解明されていませんが、死亡例も出ているため使用禁止となっています。

 

・西洋薬×麻黄

交感神経を刺激する作用のある薬との併用は、注意する必要があります。

交感神経を刺激する薬には、ドパミン、アドレナリン、テオフィリン、エフェドリンといった薬があります。麻黄にはそもそも、心臓や血管に負担を強いる、交感神経を刺激する作用があります。

そのため同じような作用が重なってしまい、効果が大きく出てしまうことがあるのです。

 

・西洋薬×甘草

利尿薬、強心薬との併用は、注意する必要があります。

カリウムの排泄が促進されてしまうため、低カリウム血症が起こる可能性が高くなります。

特に、甘草というのは漢方薬に含まれているだけではなく、胃腸薬に含まれていたり、醤油の甘味料など食品にも含まれているなど、広く利用されています。

食品などに含まれている分には、あまり気にしなくてもよいかもしれませんが、薬剤に含まる場合には注意しましょう。

 

漢方薬を服用している場合、あまり西洋薬に影響がないと勝手に考え、医師に報告しないというケースもあります。

 

しかし、中にはこのように西洋薬との併用で、体への効果が変わってしまうものもありますので、漢方薬であっても服用しているものは、全て医師に伝えましょう。

 

[Photo by http://www.irasutoya.com/2012/11/blog-post_4395.html]

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-05-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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